『こぼつ』というのは建築用語なのか古くからある大工言葉なのか、変換すると簡単に『毀つ』とでてくる。
私の田舎(新潟県十日町)では、家の解体のことを『やこぼち』と言っていた。
検索しても無かったから、『やこぼし』としてみたら有った。
その記事に『こぼち続ける・・』という部分もあった。
屋毀し、屋毀ちというのは、古い言葉の残っている地方に、生き続けている表現かもしれない。
大規模宅造地の中にある我が団地でも、ついに毀つ家が現れた。
『毀つ家が現れた』と何となく書いたけれど、これは論理的矛盾をはらんでいる。
毀しが実行されたら、家は消えるのだから。
同期の分譲分で、よく知った家だったから感慨深い。
改装改造関連業者のセールス攻勢があると、建て替えるつもりだと話しをかわしてきたのだ。
何らかの負の事情ではなく、最適な耐震、断熱、防音、防火仕様の家への建て替えだろう。
MOTTAINAIと思いつつ、羨ましかったりもする。