今年の花梨の実;本文とは特には関係ありません。
前立腺癌治療での最大の副作用は、やはり勃起不全と頻尿などの排尿障害。
それぞれの療法での個人差や確率や期間などの説明があった。
前もっての下調べをしていなかったので、口は挟まずに黙って聞くことに集中した。
尿についての時に、現在はどうかと聞かれた。
顔や上半身に汗をかきやすいせいかオシッコをあまりしないことを伝え、気にしないと答えた。
気にしないという返事は変かもしれないが、何となく頻尿にはならないだろうという確信がある。
失禁については、パンツ型オムツやパッドなんかの進化は素晴らしいので気にしなくてもよさそうと思う。
勃起不全で思い出すのは、ブラジルの英雄と言われる元サッカー選手のペレが出ていたED啓発コマーシャル。
彼が当事者なのか演技なのかは別にして、この問題を『ペレの憂鬱』と名付けておこう。
も、いっか・・というのが実際のところだ。
性愛より友愛の方が気楽でいいと、しみじみ思う今日この頃なのだから。
ただ、父がやった睾丸摘出と女性ホルモン投与は、可能性を完全に摘んでしまうし、ヤダなという気がする。
幸いなことに去勢のことは言われず、手術療法なら可能性がかなり残るという口ぶり。
その時はその時、『ペレの憂鬱』を感じることもなく新しい性を生きることができるかもしれない。
無性あるいは中性としての、第二の人生あるいは余生。
煩悩から解放される新世界よ。
つづく