鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

ら抜き言葉のアコギな商売

2016年11月01日 01時10分01秒 | 言葉の世界




生家から京都に戻る途中、ハイウェイオアシス徳光S.A.で休憩した。
前回の帰省で休憩したときは夜中だったから、ほとんどの店が閉まっていたけれど、今回昼間でようやくオアシスの全貌が見られた。
海産物商店街のようなところがあって、すぐに目についたのが画像のカキ。
岩ガキという文字に惹かれ、椅子とテーブルが置いてあったので食べてみることにした。
『食べれる』というら抜き言葉が気に入らなかったけれど、テレビの食べ歩きレポーターが、ぷくっと太ったカキを食べて、絶妙なコメントをするのを何度か観ているので、そんな味を期待した。
店のおっさんに注文する。
何となく選ぶ素振りをして端っこのを取ると、奥の手洗い所のような場所でカキにナイフを入れて開きながら、やたら私をチラチラ見るのである。
私が周りの店に視線をやって元に戻すと、やはりこちらを伺っている。
そうして開いたカキに水をかけて洗ったりしている様子。
何か変だなとは思った。
その後、レモンを切って、出て来たのが2枚目の画像。
何と痩せたカキだこと。
一口というほどのこともない小ささで、食べてがっかり、しょっぱくて食えた物ではない。
私が待っているときに、女二人がやって来て「あ、カキ、食べた~い」なんて言って横に座ったのだった。
多分、私がテイのいいサクラになってしまったのだ。
その二人連れがいたので、私は食べてから、ただ首を振るしかなかったのだけれど、やっぱりおっさんと目があった。
私の気分としては『おっさんアコギな商売してるなぁ・・これじゃ食べれない!』という感じ。
関西在住なのだから、『おっさん、えらいちっこうて辛いカキやないか、換えてくれや~、食うてしもたけど』くらいのことは言うべき所だ。
もしくは、『おっさん、えらいアコギな商売してはんねんなぁ、恥ずかしないか!?』とでも言うべきか。
立ち上がりしな、「しょっぱいなぁ」とは言ってやった。
おっさんは「レモンかけたから」なんてほざいて、しれっとしていた。
腹が立ってしょうがないけれど、私には明日の仕事が待っているので、苦々しくも徳光S.A.を後にした。
道々運転しながら、やはり腹が立ってしょうがない。
そうなると全然眠くならないのである。
憤懣は人を覚醒させるということが分かった。
『あのことを思い始めると夜寝られない』という言葉を聞いたことがある。
私は『食べれます』と書いてあったカキのことを思い出すと、寝れない日がやって来るのだろうか?
そのせいでというのか、おかげというのか、居眠り運転の危険はなくスムーズに長距離ドライブをこなせたのだけれど。
とにかく、ハイウェイオアシス徳光S.A.のカキは食べれないからご用心!!
コメント (4)
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