ニホンミツバチの蜜を採取した後の搾りカスから蜜蝋を分離させるために煮ていたら、においに引かれてオオスズメバチが1匹やってきた。
開けた窓の庭の方と台所の方を行き来して網戸に止まったりするので気持ちが高ぶる。
シュロ箒で叩き落とそうと、草色の帽子をかぶってそっと近寄ったけれど、ホバリングしながらも上下左右に微妙に移動するので空振りしてしまった。
そうなると『しまった!』と、こちらは焦って無茶苦茶に振り回す。
ヤツは一振りをかわした後に、オシッコのような液体を放出してから冷静にこちらを観察しているような感じだったけれど、『一応退散するか・・』という感じでおっとりと飛び去った。
オシッコのようなものは、仲間を呼び寄せる毒液だったのか、それともマーキングだったのか、あるいは体を軽くするためだったのか、単純に排泄だったのか。
しばらくしたら又やってきたので、今度はタモ網を持って立ち向かう。
網戸に止まっていたので、飛び立つのを待ち、一振りで捕らえた。
タモ網は浅いので左右8の字に振り回しながら地面に素早く伏せて、軽く踏んづけた。
半殺し状態で撮ったのが最初の画像。
飛んでいるときは巨大に見えて不気味だけれど、こうなると体を小さく折ってしまうので何だか残念な気分になる。
生き返るかも知れないし、仲間を呼ばれても困るしで引導を渡す。
次の日に見たらダンゴムシがたかっていた。
ダンゴムシは草食系だと思っていたのに、雑食の掃除屋だったのか。
硬いので食われずに残っているオオスズメバチの頭の直径を測ったら、ほぼ1センチだった。
飛んでいると、全くもって不気味に大きいのに、意外に小さくてがっかり。