フキノトウ味噌の瓶入りなんぞを見ると、せっかくの若草色が茶色になっている。
多くの製品を比較検討したわけではないので、少ない経験の個人の感想。
ところが、うちに生えているフキノトウを採りにきた同級生(主婦)があとで作ってくれたのは、見事に若草色を保っていた。
この頃は、私も料理せざるをえなくなって、フキノトウ味噌なんぞもやってみるのだが、色は二の次の味重視で、じつは味もイマイチ。
聞いてみると、適当にやっているのだとかなんとか言いつつ照れるところを、おだてて無理に教えてもらった。
塩は入れずに、ただ沸騰しているお湯に洗ったフキノトウを入れて、色が茶色になる前に上げ、冷水にひたす。
ただそれだけのこと。
それからみじん切りにして味噌、酢、味醂なんぞを混ぜるだけとか。
それぞれの時間や分量とかは適当にということだった。
それならばとやってみると、結構上手くいって、茹で汁は捨てるのがもったいないほどにいい色が出てフキノトウの苦い匂いがする。
布を浸したら華やかに染まるのではないか。
そうして鼻を近づけると、ほろ苦い味を思い出すという仕掛けにできたら、春の色になりにけるかも。
フキノトウの花粉まみれになっているニホンミツバチ。