マスクをするのが苦手で、よほどのことがない限り、着用しないで済ましてきた。
今回のコロナウィルス騒ぎは、よほどに当たるけれど、マスクが品不足らしいから、必要な方にいきわたるように遠慮している。
ウィルスを伝染されないようにとマスクをしても効果がないと言われている。
ウィルスに感染している人が、他人に迷惑をかけないように、咳やクシャミの飛沫を散らさないようにとマスクをするのだ。
そうであれば、マスクをしている人には、あまり近づかない方が良いということになる。
施設に身内を迎えに行き、館内に入るのはご遠慮くださいということで、玄関前広場で待った。
私は前述のようにマスクをせずに堂々としているべきところだけれど、世の雰囲気に流され用意していったマスクを着けた。
施設の職員は当然のようにマスク姿で外に出てきてくれたけれど、濃厚接触とならない距離を保ってお話しする。
そうしておっとり刀でやってきた身内はマスクを忘れたとかで、私の手持ちを渡して着けさせる。
医者通いの付き添いなので、医院の待合室でもずっとマスクをしたまま待った。
先方の看護師も事務員も医師も全員マスク着用だったけれど、患者側のマスク姿は半々くらい。
私は医師の診察時には付き添って経過なども聞く立場なので、ずっとマスクを着けたまま。
苦手だったマスク着用なのだけれど、鼻の部分に波型スポンジが貼ってあって、呼気が眼の方に上がってこないし、口に布がへばりつくこともなくて、なかなかに具合がいい。
むしろ暖かくて快適だから、待つ間にこっくりこっくりとうたた寝すらしてしまった。
口も鼻も隠れているとなると、口を半開きにしていようが、鼻を曲げようが他人には分からないわけで、とても気分的に安心できる。
体の弱い同級生は、マスクが好きで家の中でもいつもマスクをしており、寝るときさえしているとのこと。
喉が痛くならないで良いとかで、私は同様にやっても寝ている間に外れてしまうだろうと思いつつも着用して就寝してみた。
たしかになかなか悪くないようで、外してしまうことなく気持ち良い朝を迎えた。
この度、最近の優れものマスクを知るに及んで、私はたちまち宗旨替えしてマスク派になりにけり。
マスクをして自撮りしてみた。
これで反射テープのついた作業服でも着れば、箱入り男となりプライベート・ジェットで国外脱出だってやれそうではないか。