鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

農事の合間に

2020年07月20日 06時30分30秒 | 身の回りの生き物のこと






前日に芝刈り機を走らせた田に蕎麦種を蒔き耕運機でかき混ぜた。
芝刈り機を走らせている途中は、アマガエルやバッタなどが飛び出したり逃げ惑ったりするのを構わず進む。
耕運機をかけるときは、それに加えて太いミミズの死んだのやら瀕死のやらも多くいるが構わず掻き回す。
農事の師が『みじょげなことしたぜやーと思うことがあるども、どうしょもねんがのう』と言ったことがある。
標準語なら『かわいそうなことをしてしまったなぁと思うこともあるけれど、仕方ないよなぁ』となる。
農作業を終えてからアオダイショウに出喰わした。
こいつも私の農作業によって、住処を追われて迷惑を被ったのかもしれない。
尻尾を踏んだら、一度は私の方へ顔を向けてきたが、毒もないし気の強さもないので、ただ先へ逃げようとするばかり。
下半身あたりが少し膨れているのは、ネズミかカエルを呑み込んで、ほとんど消化完了寸前なのだろう。
一番まっすぐに伸びた時に巻尺を当てたら、1m20cm。
ついつい、遊び半分の興味半分で、からかい、いじめた。
こちらは軽い気持ちで遊んでいるつもりでも、擬人化しておもんぱかるなら、相手は大迷惑をしつつ悲嘆の極みパニックになり恐怖にかられているはずで、これはもうイジメの構造そのものだ。
来し方、自分の身に降りかかったことや、身の周りであったことを再生産している愚かさ。
側溝から出るに出られず、私が追い回すので、アオダイショウは側溝から合流する水路に滑り落ち、橋の下に見えなくなった。
野ねずみを駆除してくれる益生物なのに、尻尾を踏んだり追い回したり面白がったりしてスマン。
泳ぎは得意なはずだし、この大きさ長さなら、どこからでも這い上がれるだろう。
小さな傷を心に残し、昔の事どもを思い出させたアオダイショウは、夢にどのような形で出てくるか、迎える覚悟をして眠る。
コメント (4)
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