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アスファルトと側溝(U字溝)の隙間に桐が生えていた。
側溝と溝蓋の隙間にはカタバミ(酢漿草)、擁壁の繋ぎ目にはアカメガシワ(赤芽柏)が生えていた。
隙あらば、間隙をぬって、隙間産業などの『隙』という字は、書こうと思うと書けなかったり戸惑ったりする。
いやいや、そういう展開に持っていくつもりはなかったけれど、隙という字には何か違和感を感じる。
隙間から草が生えるのは、アリが種を運んでいくからだと聞いた。
そればかりではないだろうけれど、巣に持ち帰ろうとして運ぶ途中で挟まってしまったということも確かにあるのだろう。
先日、濡れ縁にあぐらをかいて爪切りした後で、爪を運んでいくダンゴムシを見つけた。
アリは爪に関心を示さなかったが、ダンゴムシは爪にしがみついて動かなくなるのもいたし、小さいかけらを運ぶのもいた。
撮ろうという気は起きなかったので証拠は出せないけれど、ダンゴムシは人の爪を好む。
ダンゴムシが餌を運ぶという事実も初めて知った。
好きこそ物の上手なれと言うけれど、何がスキかわからない隙だらけ文章になった。