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カタツムリはナメクジ(蛞蝓)と同じく同時的雌雄同体というそうだ。
1匹だけで受精繁殖するのではなく、2匹が出会い精子を交換し合って互いに受精する。
2018年10月29日に『ナメクジの交尾に遭遇』という記事を書いた。
ヤマナメクジ(山蛞蝓)という日本原産種であり、最大20cmにもなるとは、当時、調べもしなかった。
雌雄同体のことは知っていたので、交尾器の奇妙さに驚いたものの、淫靡な興奮を覚えることはなかった。
カタツムリの交尾をYoutubeで観ると、なかなかに奇妙キテレツであるけれど平等感があり、変な風なことは思わない。
哺乳類は役割分担の必要性から雌雄の別をはっきりさせることになったのだろうが、人が同時的雌雄同体だったらなどと考える。
相性はあるだろうけれど、異性を意識した文化あるいはアプローチといったものが無くて、皆に共通した自由のある世界。
LGBTQは無く、発情の整った同士が出会ったときだけの、同等のギブ・アンド・テイク。
今回、黒マルチの畝上に置いた鉢に居たカタツムリ2匹の絡まりは、事前か事後か、最中といった感じではなかった。
動画のカタツムリの交尾は、実際に私の観たヤマナメクジの静的交尾とは真逆の、激しく動的な絡まりだった。
いつか肉眼で観る機会も訪れるだろうと期待する。