雨が止んだところで、もうそろそろ掘らないといけない雨後の筍を掘った。
京都の筍農家は、竹林に藁を敷いて土を被せるといった手間を掛け、地上に出る前の筍を採るようだ。
わが放置竹藪の筍は勝手に生えてきて、たまたま良さそうなのが見つかったり、邪魔だったら掘る。
私が生家を管理するようになってから、放置竹藪の混み合った竹を間引いたので筍が良く出るようになったと、周りの人が言う。
この辺りでは、筍は買ったりするものではなく、山に行って根曲がり竹の細い筍を採るのを楽しむものであり、孟宗竹の筍は遣ったり貰ったりするモノという感覚のようだ。
それで、今回は公孫樹の下の通路に生えてしまった筍を、とりあえず通行の邪魔なのでやっつけて、ヒトに貰ってもらう。
昨日はGWも明けたことだし回転寿司に行こうかと口が欲するので、食べる順序なんぞを考えながら向かう。
でも、スーパーで寿司パックを買った方が割安だな、と、途中で行く先を変え、スーパーに行ったら捌いていない魚の値段に惹かれた。
もう2尾しか残っていなかったフクラギ=イナダ(鰍)が1尾税込み430円。
30センチ余りの大きさだけれど、見た目はもうハマチ(魬・鰤)そっくりで獲れたばかりといった感じに眼が澄んでいた。
先日、友人がアジ(鯵)を捌いてくれる様子を観ていたので、なんとかなるだろうと簡単に考えた。
なるほど、熟練した技で造り上げる品だから『お造り』なのだなと思い知らされて、がっかりしつつ難儀した。
なかなか小骨がとげ抜きでは抜けなかったので骨付きになったけれど、どうにか三枚おろしをお造りにした。
意外にも、あら炊きが上手くいって、後から考えるに、頭も半割りにして入れるべきだった。
やる前に観たらいいのに、後からYoutubeを観て、いちいち反省点を見つけた。
骨のある部分は全部切り落として煮付けに入れたら良かったのだし、柵にして刺し身にするのはほんのわずかで良かったのだ。
刺し身を3分の1ほどしか食べられず今朝に持ち越したのは、たぶん切れない包丁だったからで、良い包丁なら腕も上がるのではないかと思いたい。