狛犬や仁王像は『あ』と『うん』の口をしていて阿吽の一対。
赤ん坊は真っ赤になり、阿の形で「あーあーあー」と泣いてばかり。
数時間前まで胎内にいた子なのに爪は一人前に生えている。
頭蓋骨がまだ所定の位置に収まっていないようだ。
静脈が透けている。
玉のようなと言うけれど、赤玉のような2590gの女の子。
先日の赤飯おにぎりは、誕生の知らせが来る前のフライング。
庭師任せの『型』が良いという考え方をせずに、自分で小さな庭を色々と楽しもうとするならば、木は植えてはいけない。
それは今までに何度も思ったこと。
地表だけの姿ならまだしも、地中に根を張るのがなにかと困るし、いつの間にか大きく育って手に負えなくなる。
うちの庭は六坪あまりなのに、ヤマボウシ、モミジ、ビワ、ロウバイ、イヌツゲなどが植わっている。
一番大きくなってしまったのが、双葉しかない幼木を生家の庭から持って来たモミジ。
日当たりを良くして野菜を作りたいといつも思うものの切り倒せずにいる。
そうしてこの時季だけは二階から見下ろして楽しむ。
隣家との隙間の紅葉狩り。
スローライフを目指す私にすれば、コンビニで食料品を買うことは好ましくない。
生家の近所の自給自足型農家は、自家用に多種多様の野菜を作っていて、動物性たんぱく質以外は買うことがない・・・のではないかと思われる。
特に私の農事の師はそのような傾向にある。
ウチには師の作ったコシヒカリが備蓄してあり、自分の作ったジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、カボチャがあり、スーパーや生協からの食材も頂き物も多々あるのだから、コンビニで買うことはない。
でもおにぎりコーナーは魅力があって、ついつい吸い寄せられる。
食事は時間がずれても気にしない方だけれど、昨日は一斉に昼食を皆さんがとる現場だったので、仕方なく近くにあったコンビニに。
慶事の日には、赤飯を食べなくては・・そうして玉子かけ風御飯までつけた。
250円の昼食はぜいたくな気分。
コンクリート階段に一叢の芒。
踊り場と階段脇のスロープとの境にできた一筋のひび割れだけが生え所。
わずかな雨でも斜面分の水を得られるから十分なのか。
おおよそ東西にかかる階段だから擁壁はそびえていても陽は浴びられる。
草原にあるべきものを刈られもせずにおかれている。
賞でられることはあるのかないのか。
当たり前に仕方なしに尾花を広げる。
先日の冷たい雨模様の日に、こんな虹を観た。
こんなにも大きい弧の虹は珍しいのではないか。
山の高圧送電線鉄塔はまだしも、目前の住宅地電柱と電話線光ケーブル網は取っ払いたい。
住宅地の道路から見た景色だったので、両側家屋はトリミングで削った。
電柱のてっぺんを越えたドローンカメラの画像を見たいものだと思う。
残念ながら、近所にそういう知り合いがいない。
もう一度近々行くことにはなってはいたけれど、意外にも別口で再び祇園に。
前回気になったショーウィンドウはホステスさん向けのドレス。
今回気づいた店はママさん向け一式を置いているのではないかと思われた。
カメラを構える怪しげな初老もガラスに写りこんでいる。
午前中だけの予定だったから用先に近い駐車場に入れた。
雨模様だったし、配達の車は路駐して平気だから入れる必要もなさそうに思われたけれど、3台だけの全空き駐車場に念のため。
用が終わり、3時間半あまりで1200円の料金を払おうとして焦った。
硬貨のみとあった。
小銭入れの500円、100円、50円、10円玉をフルに出してかろうじて足りた。
駐めているのは変わらず私だけだったからムッとしたけれど、出発したらお馴染みの制服、いやらしい黄緑の二人組が花見小路の路駐車両を撮っていた。
You tubeをいくつか観て、ホームページやブログも覗き見て、全くの見よう見まねの精製トライ。
ニホンミツバチの巣だけではなく、ミツバチに関するあらゆるものが混ざっているカスを、何度か火傷しそうになったり、しずくを垂らしたりしながら精製を重ねて、ここまでこぎつけた。
カスの中には殉死したミツバチもいれば、さなぎ状態のもいれば、敵か共生かスムシもいたり、花粉もあり、排泄物も多少は入っているのだろう。
カスを田舎から宇治のわが家にわざわざ持ち帰った。
蜂蜜を漉したり蜜蝋精製作業をしたりすると、床がワックス掛けをしたように滑るようになるので注意が必要だ。
田舎の生家もわが家も床がすべすべしてきた。
この際、すみずみまで蜜蝋ワックス掛けをしたいくらいだけれど、匂いにひかれていろんな虫がやってくるのも困る。
鍋のなかの蜜蝋は、野生の巣を採取した分と自分で飼っていて採蜜した1箱分とでこれだけ。
途中で面倒臭くなり、いい加減に捨ててしまった分をちゃんとやれば、この2倍以上は採れたはず。
これから多くを教えてもらったり協力を仰いだりすることになりそうな人から聞いた話では、蜜蝋を飼育箱に塗ってニホンミツバチを誘いこもうとするのはあまり成績がよくないらしい。
蟻がたかってダメだという。
私はインターネットで蜜蝋を購入して箱に塗り誘引に成功したのだけれど、全くの偶然のビギナーズ・ラックだったようだ。
その師(もう勝手に師と呼ぼう)はキンリョウヘンを育てていた。
左のペットボトルの液体は、蜜蝋精製過程で分離したカス成分水溶液。
これを薄めて誘引する箱の周りにスプレーするとミツバチが寄ってくる。
たくさんは必要ないのに、何回も失敗を繰り返して精製したので何本ものボトルキープとなった。
ガスが発生するので冷凍庫で保存しないといけないらしいが、冷凍庫には肩身を狭くして1本だけ入れさせてもらい、あとは栓をゆるめて常温保管。
この蜜蝋にしても、精製過程で沸騰させたら成分が劣化するので温度管理を徹底して一発で精製しなくてはならないように書いてあるのを読んだが、私のは何度も沸騰させたからすでに三級品。
蜜蝋の融点は60数℃だったら、沸点は何℃だろう。
沸きたつのは仕方ないほどの差ではないのかという疑問がわく。
上面には黒雲のようなオリが残っていて、下面は月の裏側のようなブツブツだらけで色が薄い。
ヒトに譲ったりできない不良品蜜蝋でしかないのなら、どうしたものだろう。
手作りろうそくにでもするしかないのか。
台所で換気扇を回し、ガスコンロ2箇所を使って精製した。
換気扇を止めてからプーンという羽音が聞こえてきて、換気口からがニホンミツバチが一匹入り込んで来たのには驚いた。
上のゴルフ場で飼われている群からか他所からか、いずれにせよニホンミツバチがわが家の近辺に来たことに感動。
耳鳴りかと思ったのだったけれど、夢ではなく現実の懐かしのミツバチ。
2度刺されたけれど、いとおしさのみ。
家の周囲を片付けていたときに、ヤモリがちょろちょろとでてきた。
寒いからか、動きが鈍い。
手荒につかんだりしたらケガをさせてしまいそうなので、慎重に追いつめて柔らかく手のひらに乗せた。
おとなならもう少し大きいはずなので、今年孵化した子どもに違いない。
二個一対になった卵が、立てかけた板の裏に産み付けられているのを何度か見たことがある。
かわいくても身近にいるトカゲ、カナヘビ、ヤモリなどの爬虫類は飼いたいと思わない。
カメは何となくの成り行きで飼っていたことはあるけれど・・・。
撮影直後にわたしの手から飛び降りて物陰にかくれた。
見送るわたしは悟空に対する観音の眼差し・・などというのは書いている只今の連想。
ヤモリは家守だから、居ついているのは好ましくありがたい。
気の利いたお菓子をいただいた。
隙間なくしっかりと餡が入っていて良心的。
起き上がっているさいちゅうという意味が込められているように思われて、『頑張るさ!』という気になる。
手も足も出ないけれど、とりあえず起き上がってやるぞ・・と。
農事の師から多くの教えを授かり、うまくできた中から来年の種芋にする里芋も新潟から京都に持ち帰った。
人の住む家なら暖房を使う居間にでも置いて、何かでくるんでおけばいいらしいが、無人の家で種芋を春まで無事に持ち越すのは難しいらしい。
京の底冷えなんていうけれど、わが田舎の真冬の寒さは段違い。
ところが宇治の我が家は標高が100m(iPhoneでいま確認するとコタツの上が丁度100)、下界はなんともないのに雪がうっすらということもある場所。
しかも暖房はコタツだけのウチは、生家よりマシとはいうものの毛布でくるんでも保てるかどうか不安なので、半分だけ庭に埋めることにした。
粘土質で、長雨だと水が溜まるような土地だから、深く掘っても意味がないように思われる。
そこで30cmばかり掘ってから、粘土質の底に棒を何度も抜き差しして穴を開けた。
差すときはハンマーで打ち、抜くのは棒を揺らして引っこ抜く。
どこまで差しても粘土なら気休めにしかならないけれど、粘土質を抜けるかもしれないから、やらないよりはましかという思い。
底にモミを敷くのが良さそうだが、入手困難なので落ち葉を拾ってきて入れた。
落ち葉は腐敗発酵熱をだすので良いかもしれないと考える。
百均で買った洗濯ネットに落ち葉を入れ、種芋を入れ、さらに落ち葉を入れ、落ち葉の中に種芋が浮いている状態でジッパーを閉じた。
ふんわりと置いて、また落ち葉をかけ、次は土を薄くかぶせて、その上に45Lナイロンゴミ袋を1枚載せて、また土をかぶせて土饅頭の塚が完成した。
さぁこれで何かが埋まっているとは分からないだろう・・・まる分かりだっちゅうの。
とんでもない大災害が起きたときにも、この塚は死守するようにと家人に言い置いた。
里芋は芽がでても毒ではないし、掘り出していつでも食える、もしもの非常食。
赤い茎をズイキのおひたしとして食べることはあっても、自家用に作っている里芋の茎を干して保存食にすることは、我が故郷ではやらないようだ。
周りの人に聞いても、そういうことはウチの方ではしない・・と言う。
インターネットで調べると、青い茎でさえも酢を入れた熱湯に入れて醤油をつけて食べる動画があった。
赤茎と青茎の2種類の里芋を収穫したのだが、茎の利用法を頭で知ってはいても全部捨てる予定だった。
ズイキのおひたし以外にも干したのを戻して鍋に入れるとおいしいと改めて聞いたので、干す暇なんてなさそうに思われたけれど赤茎を少しだけ持ち帰った。
2Lペットボトル半ダース用の箱1つに突っ込んできたのをほったらかしにしていたのだが、ようやく手がけるゆとりができた。
陰干し状態だったのに、腐ってはいないようだ。
適当に我流でやっているのでうまくいくかどうかは分からない。
でも何だか自給自足に近付いたようで、達成してないけれど、それなりの達成感がある。
紐でくくるのが面倒だなと作業中に思っていて、一夜干しネットがあったことを思い出し、2種類の実証実験となった。
蝿がいないからこんなこともできて、蚊もいない季節。
故郷もここも、春と晩秋が一番すごしやすい。
冷蔵庫に入れてから2週間ほど経った。
ミックスナッツの方は固まっている。
ナッツから滲み出る何かがニホンミツバチの蜂蜜を固まらせるのか。
それとも低温だからだろうか。
カシューナッツを取り出して食べたけれど、蜜が転がしたビンから溶けだすこともなく、ゼラチン状に見えても口に入れたら普通に蜂蜜。
常温で溶けるかどうかの実験はしなかった。
カリンのニホンミツバチ蜂蜜漬けの果肉は、見た目は同じだが以前より酸味が減って、ほとんど蜂蜜の味。
味がしなくなるまで噛むのは、デンブのような繊維質のカスが口に残ってできにくい。
積極的に毎日ガム代わりに噛んで果肉を消費しないといけないかもしれない。
ホウジャクというのは蜂雀。
ひっくり返したら、わがニホンミツバチの天敵スズメバチ。
スズメバチのホバリングどころか、ハチドリそっくりの高速ホバリングでストローを花に差し込んでいる。
何々ホウジャクとして何種類かあり、これは星が二つあるからホシホウジャク。
蝶ではなく、スズメ蛾の仲間だから捕まえようと思ったことはなく、撮る機会もなかった。
先日、何となく目について撮ることになった場所が、帰省先で行ったホームセンターの花売り場。
20枚以上撮ってうまくいったのがこの2枚。
京都の歓楽街である花見小路四条を上がったあたりの祇園に行ってきた。
20分300円のコインパーキングをやり過ごして、40分300円のところに駐めた。
接待、歓待、嬌声、甘言、なんやらかんやらが少し前まで渦巻いていたはず。
朝までやっている店もあったり、仕事上がりのケバい女も歩いていたりして余韻がある。
これはブティックか、貸衣装屋か、リサイクルショップか、いずれにせよホステスさんが着用するドレスが看板の店。
白けた朝の祇園で目立っていた。
生家から京都に戻る途中、ハイウェイオアシス徳光S.A.で休憩した。
前回の帰省で休憩したときは夜中だったから、ほとんどの店が閉まっていたけれど、今回昼間でようやくオアシスの全貌が見られた。
海産物商店街のようなところがあって、すぐに目についたのが画像のカキ。
岩ガキという文字に惹かれ、椅子とテーブルが置いてあったので食べてみることにした。
『食べれる』というら抜き言葉が気に入らなかったけれど、テレビの食べ歩きレポーターが、ぷくっと太ったカキを食べて、絶妙なコメントをするのを何度か観ているので、そんな味を期待した。
店のおっさんに注文する。
何となく選ぶ素振りをして端っこのを取ると、奥の手洗い所のような場所でカキにナイフを入れて開きながら、やたら私をチラチラ見るのである。
私が周りの店に視線をやって元に戻すと、やはりこちらを伺っている。
そうして開いたカキに水をかけて洗ったりしている様子。
何か変だなとは思った。
その後、レモンを切って、出て来たのが2枚目の画像。
何と痩せたカキだこと。
一口というほどのこともない小ささで、食べてがっかり、しょっぱくて食えた物ではない。
私が待っているときに、女二人がやって来て「あ、カキ、食べた~い」なんて言って横に座ったのだった。
多分、私がテイのいいサクラになってしまったのだ。
その二人連れがいたので、私は食べてから、ただ首を振るしかなかったのだけれど、やっぱりおっさんと目があった。
私の気分としては『おっさんアコギな商売してるなぁ・・これじゃ食べれない!』という感じ。
関西在住なのだから、『おっさん、えらいちっこうて辛いカキやないか、換えてくれや~、食うてしもたけど』くらいのことは言うべき所だ。
もしくは、『おっさん、えらいアコギな商売してはんねんなぁ、恥ずかしないか!?』とでも言うべきか。
立ち上がりしな、「しょっぱいなぁ」とは言ってやった。
おっさんは「レモンかけたから」なんてほざいて、しれっとしていた。
腹が立ってしょうがないけれど、私には明日の仕事が待っているので、苦々しくも徳光S.A.を後にした。
道々運転しながら、やはり腹が立ってしょうがない。
そうなると全然眠くならないのである。
憤懣は人を覚醒させるということが分かった。
『あのことを思い始めると夜寝られない』という言葉を聞いたことがある。
私は『食べれます』と書いてあったカキのことを思い出すと、寝れない日がやって来るのだろうか?
そのせいでというのか、おかげというのか、居眠り運転の危険はなくスムーズに長距離ドライブをこなせたのだけれど。
とにかく、ハイウェイオアシス徳光S.A.のカキは食べれないからご用心!!