〇 ガレリアな空間の繰り返しの美学
直線的に長い空間は繰り返しの美学を生みやすい、当然だけど。ここは昨日もとり上げたアイシティ21。写真を撮る場合、どういう視点で捉えるかで空間の切り取り方が変わってくる。今回は久しぶりに「繰り返しの美学」。
円柱と青い旗の連なり、そしてリブ状の壁のリズミカルな繰り返し。白を基調にした上品な色調。そろそろこの青い旗、クリスマスカラー、そう赤と緑に替えたらカッコいいのにな。それともこの色がイメージカラーなのかな・・・。
いつも行く書店が地下にある松本パルコにはもうクリスマスツリーが飾られている。高さ6メートル、このモミの木は松本に隣接する村から運ばれたものだと新聞で知った。一過性の商業イベントではあるが、毎年この時期になるとこの位の大きさのツリーが飾られる。
ここはパルコの伊勢町側(北側)の入口だが反対側(南側)には公園がある。毎年ツリーを飾るなら公園にモミを植えてそこに飾ればいいのに・・・。以前からそう思っている。別に自然保護という観点からではない。このモミだって、苗木から育てた木かもしれないではないか。山から伐りだしたものとは限らない。公園にモミを植えてそこに飾れば、ただ単にパルコのイベントではなく、広範な街のイベントになるだろうに、と思うのだ。ツリーを飾るのにちょうどいい大きさの公園なんだけどな。
せっかく公園を整備したのにスケボー兄さん達の溜まり場というだけではもったいない。公園を演出する努力に欠けているのではないか、と思う。市や地元の商店などが協力して大きなツリーを飾ったら、集客にもつながるのではないか。私も頻繁に観にいくだろう。
日本の都市の広場はヨーロッパのそれとは到底比較にならないほど歴史が浅い。もともと日本は「道の文化」で「広場の文化」が育っていないのだ、という指摘が都市計画などの本には出てくる。どこの駅前広場も駐車場と客待ちタクシーで占められている。
松本の街中にこれほどの広場(公園より広場と表現したいのは何故だろう)は他にない。繰り返す、もっと広場を楽しく、美しく演出したらいいのに。