〇 空に掛かる7色のタペストリー、なんちゃって(061107)
今朝久しぶりに虹を見た、それも二度も。最初は8時頃、二度目は10時少し前(写真)。明るい未来を虹に象徴させることがよくある。絵本の最後のページに虹が出てくることがある、ハッピーエンドな物語。虹を見ると幸せな気持になる。
こんな本に出会うと幸せな気持ちになる。
『クラウド・コレクター』クラフト・エヴィング商會/ちくま文庫。
子供味なスパイスをきかせた大人味な本。
クラフト・エヴィング商會の店主が倉庫を整理していて見つけた祖父の旅行鞄。中から手帖が数冊出てきた。そこには日記風に「アゾット」という国(架空の国)の旅行記が綴られていた・・・。
特に印象に残った部分を記しておく。
**雲とは忘却の結晶である。雲とはわれわれの失われた夢であり、見知らぬ懐かしさなのである。**
小学校の図書館で、いかにも本が好きそうな雰囲気の女の子が読んでいそうな本。
単にものがたりが楽しいというより、本そのもののつくり方が楽しい。雰囲気のある挿絵、店主が手を加えたものがたりの部分とそれに対する感想、解説文とで印刷の濃さを変えてあるところなど、凝ったつくりになっている。
単行本は文庫本とは少し違ったつくりになっているらしい、単行本を是非見たい。