影絵のように浮かび上がる北アルプス (061109)
「常念岳の肩のところに、ほんの小さく黒いとがった頂きが覗いていた。」松本から見ることができる槍ヶ岳を北杜夫は『神々の消えた土地』新潮社でこう表現しています。この写真は勤務先の窓から常念を撮ったものですが、よく見ると北杜夫が表現したように槍の先が写っています(分かりにくいでしょうが)。
美ヶ原 王ヶ鼻 (061109)
■ 北杜夫のこの小説のことは以前ブログに書きました。初々しい愛の物語です。松本で再会を果たした二人が向った先が美ヶ原でした。
「ここが美ヶ原か。思っていたよりずっとすばらしい。あっちが王ヶ鼻か」
この写真は松本市内から今日の昼休みに撮ったものです。写っているのは王ヶ鼻だと思うのですが自信がありません。王ヶ頭はこの奥で写真には写っていないと思うのですうが・・・。
「黒い谿間の彼方に聳える全身真白な乗鞍岳は、あたかもあえかな女神が裸体を露わにしているかのようであった。」
同小説で乗鞍岳はこう表現されています。乗鞍は急峻な北アルプスとは対照的で、たおやかな姿はたしかに女性的なイメージです。松本市内から乗鞍岳を見ることは出来ますが、なかなかいい撮影スポットが見つかりません。見つけることが出来たら写真を紹介します。
王ヶ鼻? 王ヶ頭? 地図で調べてみました。松本市街は美ヶ原の西方に位置しています。王ヶ頭の西側に王ヶ鼻があります。従って松本市街から見えるのは「王ヶ鼻」、これほんと。 本文も修正しておきました。 (061110)