恵みの居場所をつくる
チケット 神戸女学院図書館2階閲覧室
■ 日曜美術館(NHK教育テレビ)で建築家のヴォーリズが取り上げられた(今月31日に再放送)。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ。明治38年に来日し、英語教師として滋賀県の高校に赴任するも、わずか2年で職を解かれた。結果、建築家への道が開かれた。ヴォーリスは北は北海道から南は九州まで1,000棟にも及ぶ洋館を設計した。現存する100棟のうち30棟が文化財に指定されているという。
番組で紹介された神戸女学院(兵庫県西宮市)の講堂に魅せられた。なんと豊饒な空間!なんと品格のある空間! ゆるやかに狐を描く天井、太い縁取りの半円形のプロセニアムアーチ、その両側の飾りの丸窓、椅子の背もたれのカーブ・・・。
この番組でパナソニック電工汐留ミュージアムでヴォーリス展が開催されていることを知った。
ヴォーリズの代表作の関西学院と神戸女学院のキャンパス全体の模型や図面、写真。旧朝吹邸(「悲しみよこんにちわ」の訳者朝吹登水子の父親がオーナー)、近江療養院の五葉館、そしてあの豊郷小学校、大丸大阪心斎橋店、等々。
ここで開催される展覧会はいつも充実しているが、今回も密度の濃い展示だった。おすすめの展覧会。
次回は建築家 坂倉準三展 (7月4日から9月27日)