民家 昔の記録 197810
今回は青梅市沢井、二俣尾(当時の地名)の民家
「建築士」という雑誌の今年の3月号に安藤邦廣さんが九州は日田の民家について書いている。
日田には杉皮葺きの屋根があるそうだ。茅葺の表面に杉皮を15cmほど重ねて葺くのだという。茅葺の優れた断熱性と杉皮の防水性と耐久性が兼ね合わさって、50年くらいの耐久性があるそうだ。この独特の屋根の葺き方は日田地方の他に奥多摩でも見ることができるという。
安藤さんの文章を読んで改めてこの写真を見た。上の立派な民家の屋根はどうも茅葺とは異なるような気がする(この写真では分からないが別のアップ写真を見た)。
下の写真の手前の屋根、これは明らかに茅葺ではない。樹種は不明だが、樹皮を葺いて竹で留めている。 あるいは珍しい構法なのかもしれない。
もっとよく観察しておくべきだった、と今回も後悔。