透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

火の見櫓のある風景を描く

2020-08-08 | A 火の見櫓のある風景を描く

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塩尻市洗馬(せば)下小曽部(しもこそぶ)にて 2020.08.08

 今までスケッチに使っていた筆ペンが描けなくなってしまったので、先日ペンを購入した。同じペンが欲しかったが無かったので仕方なく別のペンにした。昨日(7日)スケッチに出かけた。新しいペンで線描してから着色すると線が滲んでしまった。ペンの選択がまずかった。

で、今日またペンを購入した。ゼブラのマッキーケアというペンで、<油性>速乾性・耐水性という表示がある。耐水性なら問題ないだろう。1本のペンで0.7㎜と超極細0.3㎜を使い分けるようになっている。特別な編ではなく、ごく普通のペンだ。

早速、火の見櫓のある風景をスケッチした。今まで使っていた筆ペンは力の入れ方で太さを変えることができたが、このペンは線の太さが常に一定だ。このことを考慮して線描する必要がある。まだ慣れないので上手く線が描けないがその内慣れるだろう。着色しても線は滲んだりしなかった。 

背景に山がないと落ち着かない。雲の無い空は着色が難しい。

この風景を描くのは初めてではない。今まで描いたスケッチより上手く描けたかな(自己満足)。



松本市神林の火の見櫓

2020-08-08 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)火の見櫓のある風景 松本市神林町神 3脚〇〇型 撮影日2020.08.08

この火の見櫓は2015年の2月に見ているが(過去ログ)、その時はこんなに遠くから写真を撮っていなかった。今のように火の見櫓のある風景をそれ程意識していなかったのかもしれない。



 神林地区の町神公民館の敷地に立つ火の見櫓。梯子の桟の数とそのピッチ(40㎝)により、見張り台床面の高さを約8.8メートルと知る。2015年に見た時も同じ方法でやはり8.8mと推測している。

櫓の逓減に伴い水平部材の間隔が狭くなっている。その間隔も梯子桟の段数を数えることで分かる。地面から1段目の水平部材までが2.8m、後は同順番に約2.4m、2.0m、1.6m。見張り台の床面から屋根下端まで2.0mとしたが、もう少しあるようにも見える(*1)。この火の見櫓もその位だろう。地上から屋根下端までざっと11mと推測、屋根の冠蓋までの高さは12mくらいか。



屋根の中心を外して半鐘を吊り下げてある。


*1 手元にある火の見櫓の図面を見ると7尺(2.1m)になっている。



「星を継ぐもの」ジェイムズ・P・ホーガン

2020-08-08 | H ぼくはこんな本を読んできた


『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン(創元SF文庫2017年99版)

**月面調査隊が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行われた結果、驚くべき事実が明らかになった。死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。ほとんど現代人と同じ生物であるにもかかわらず、五万年以上も前に死んでいたのだ。(中略)やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見されたが・・・。**扉にもカバー裏面にもこの謎が書かれている。この長編SFはこの謎を長大な理路によって解き明かすという内容。その内容に、ぼくは何回もなるほど!

理路は途中、次のようなところも通過する。

**惑星に取り残されたミネルヴァ原産の陸棲動物はやがて絶滅しました。ところが、地球から移入された動物たちは適応性を発揮して生き残ったのです。それどころか、先住者との競争がなくなって、地球動物はミネルヴァ全域をわがもの顔に闊歩したのです。こうして新米の移入生物は、何百万年も前に地球の海にはじまった進化を、片時も中断することなく続ける結果となりました。ところが、言うまでもなく、一方の地球でも、その同じ進化のプロセスが続いていました。共通の祖先から同じ遺伝形質を受け継ぎ、等しい進化ポテンシャルを備えた二つの動物集団が、二つの惑星でそれぞれ独自の進化を辿りはじめたのです。**(266、7頁) 

帯に100刷突破とある。確かに実におもしろいSFだ。2019年8月に読んだ。



『ガニメデの優しい巨人』は『星を継ぐもの』の続編。物語はさらに『巨人たちの星』へと続く。