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■ ホイジンガと言えば『中世の秋』。中公文庫に収録されているが、書棚にあるのは『ホモ・ルーデンス』(中公文庫2011年29刷発行)だ。奥付けを見るとこの文庫の初版は1973年。初版が出たころ読んだ、ということならわかる。あの頃はジャンルに関係なく、いろんな本を読んでいたから。だが、これは2011年発行だからそれ程昔のことではない。動機は分からないが(*1)、とにかくこの本を買い求め、読んだわけだが、内容については記憶にない。買ってはみたもののきちんと読まなかったのかもしれない。まあ、これは書棚にあるだけで満足、という本でもあるわけで・・・。
例により以下にカバー裏面の紹介文から引く。
**「遊び(ルードゥス)」のおもしろさは独自のもの、人類文化の根幹たる美的形式を支えるもの――遊びのなかで、遊びとして、「文化」は生まれ、発展してきたことを、文化人類学と歴史学を綜合する雄大な構想で論証し、遊びの退廃の危機に立つ現代に冷徹な診断を下す、今世紀最大の文化史家の記念碑的名著**
*1 2011.08.09の記事に次のように書いてあった。**先月末、松本市美術館で開催された松本安曇野住宅建築展、第5回目となる今回のテーマは「あそびごころ」だった。「あそび」という言葉からホイジンガの『ホモ・ルーデンス』が浮かんだ。** このようなことで本を注文したのだった。