透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「日本の民俗学」宮田 登

2020-08-12 | H ぼくはこんな本を読んできた

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『日本の民俗学』宮田 登(講談社学術文庫1978年第1刷発行)

 「ぼくはこんな本を読んできた」には処分しないで自室に残した文庫を載せている。もうしばらく続けようと思う。

女優の樹木希林さんは本を100冊くらいしか手元に置かなかったとのこと(過去ログ)。ぼくも減冊してとりあえず1,000冊まで減らし、更に500冊、最終的には200冊くらいにしたいと思う。その一方で書棚に並ぶ本はぼくの来し方を示すもの、との考えからこれ以上減らすことをためらう気持ちもある。

さて、例によってカバー裏面の本書紹介文から引用する。

**民族学、人類学、歴史学などがそれぞれ多様な展開を示し、日本の民俗学も柳田民俗学の文脈を修正したり復権させたりして複雑な発展をとげてきた今日、これらの変化のあり様を全体的に見直し、将来への展望を示すことは極めて重要な作業である。歴史研究における民俗学の位置づけ、民俗学的視点からとらえる歴史像のあり方に関心をいだく著者が、独自の立場から多岐にわたる日本の民俗学の現状とその課題を提示した待望の新著である。**

20代のころぼくは民家に興味があって(今もあるが)、休日に民家巡りをしていた(過去ログ)。それで民家での人々の暮らしにも関心が及び、このような本も読んでいたのだろう。なお、下にあげた『日本の民家』今 和次郎(岩波文庫1989年第1刷発行)は民家好きの方にはおすすめの1冊。カバーにも載っているが、スケッチを見るだけでもよい。


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