和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

そしてなくしたら。

2015-11-11 | 産経新聞
今日の産経新聞11月11日。
曽野綾子の「透明な歳月の光」が楽しかった。

「・・朝読んだ印刷物の中のどこかにその言葉が
あったのだろうが、それを再び捜し出すことは
不可能に近い。私の家は仕事柄、毎日たくさんの
本や雑誌が送られてくる。それらのすべてに目を
通すことはとうてい不可能なのだが、それでも
私は本や雑誌を作る人たちの苦労を知っているから、
処分する時も胸が痛む。
一番悲惨なのは、ついさっき、ほんの1時間前に、
読んだ文章を再び捜し出せないことがある時だ。
すばらしいことが書いてあったので、そこを何と
しても正確に引用して世間の人にもっと多く読んで
もらいたいのに、どの雑誌だったかどうしても
思い出せないことがある。・・・・
言葉は宝石とそっくりだ。
小さくとも輝いている。そしてなくしたら、
なかなか捜し出せない。・・」


うん。本題は別のところにあるのですが、
それはそれとして、この箇所だけ引用しました。
うん。
「すばらしいことが書いてあったので、そこを何と
しても正確に引用して世間の人にもっと多く読んで
もらいたいのに」
この言葉はいいですね。
この言葉の旗印のもと、これからも
当ブログを続けさせていただきます。
コメント
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