「没後20年司馬遼太郎の言葉」に載る
磯田道史氏へのインタビューが印象鮮やか。
その後味があったので、
NHKテレビテキスト「100分de名著」の
「没後二十年企画 司馬遼太郎」を注文。
うん。こちらも、磯田道史氏です(笑)。
最初にある4ページほどの文から引用。
「司馬さんは、日本国家が誤りに陥っていくときの
パターンを何度も繰り返し示そうとしました。
たとえば、集団のなかに一つの空気のような流れが
できると、いかに合理的な個人の理性があっても
押し流されていってしまう体質。あるいは、
日本型の組織は役割分担を任せると強みを発揮する一方で、
誰も守備範囲が決まっていない、想定外と言われるような
事態に対してはレーダー機能が弱いこと。
また情報を内部に貯め込み、組織外で共有する、
未来に向けて動いていく姿勢をなかなかとれないといった、
日本人の弱みの部分をその作品中に描き出しています。
こうした、その国の人々が持っている『たたずまい』、
簡単に言えば『国民性』といったものは、百年や
二百年単位でそう簡単に変わるものではありません。
・・・・・
いちばん根元にあったのは、後世をよくしたい、
それに少しでも力を添えたい――という、
戦争にも行った世代ならではの使命感と志だったと思います。
・・・・」(p7)
はい。この雑誌は524円+税。
毎週水曜日。2016年3月Eテレ。
うん。買えてよかった(笑)。
磯田道史氏へのインタビューが印象鮮やか。
その後味があったので、
NHKテレビテキスト「100分de名著」の
「没後二十年企画 司馬遼太郎」を注文。
うん。こちらも、磯田道史氏です(笑)。
最初にある4ページほどの文から引用。
「司馬さんは、日本国家が誤りに陥っていくときの
パターンを何度も繰り返し示そうとしました。
たとえば、集団のなかに一つの空気のような流れが
できると、いかに合理的な個人の理性があっても
押し流されていってしまう体質。あるいは、
日本型の組織は役割分担を任せると強みを発揮する一方で、
誰も守備範囲が決まっていない、想定外と言われるような
事態に対してはレーダー機能が弱いこと。
また情報を内部に貯め込み、組織外で共有する、
未来に向けて動いていく姿勢をなかなかとれないといった、
日本人の弱みの部分をその作品中に描き出しています。
こうした、その国の人々が持っている『たたずまい』、
簡単に言えば『国民性』といったものは、百年や
二百年単位でそう簡単に変わるものではありません。
・・・・・
いちばん根元にあったのは、後世をよくしたい、
それに少しでも力を添えたい――という、
戦争にも行った世代ならではの使命感と志だったと思います。
・・・・」(p7)
はい。この雑誌は524円+税。
毎週水曜日。2016年3月Eテレ。
うん。買えてよかった(笑)。