和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

日本絵巻大成。

2016-06-29 | 古典
宮本常一著「絵巻物に見る日本庶民生活誌」の
あとがきは、こうはじまっておりました。

「本書におさめられた文章は中央公論社刊行の
『日本絵巻大成」(全26巻別巻1巻)の月報に
毎号書きつづけたものを読みかえして一通り
理解できるように排列をかえ・・・」

「こうしたものを通して多くの人たちが絵巻物に
関心を持って下さるなら大変ありがたいことである。」


はい、関心を持ちました。
ネット古本屋に検索するとアカデミイ書店(広島県広島市)
に「日本絵巻大成 全27冊揃」がありました。
15500円です。一冊にすると574円。
はい。月報揃い。各巻に外函・内函あり。
たとえば、26冊+別巻1冊の
別巻一冊だけ注文しても一万円以上してたりします。
まとまった方が安いと思い、数日考えてから買うことに。

送料が3850円でしたが、
これはしかたがない(笑)。

手元にとどき、まずは
「年中行事絵巻」からひらいております。

それから、
講談社学術文庫の宮本常一著「イザベラ・バードの旅」
を読んで興味をもち

未来社の宮本常一「旅人たちの歴史」1~3を
一冊ずつ古本屋へと注文。それもとどきました。

講談社学術文庫のおわりに
「紀行文を読む」という解説があり、
そのはじまり、こうでした。

「『旅人たちの歴史』シリーズは、日本観光文化研究所の
所長をされていた故・宮本常一先生の講読会での話を
そのまま本にしているもので・・・・講読会は、
昭和49年の秋から54年春まで毎月一回、土曜日の夕方から
約3時間、当時研究所のあった東京都台東区内の第二コモダビル
の一室で行なわれた。聴講者は、主として研究所の所員や、
先生を慕い、旅から何かを学ぼうとして研究所に出入りしていた
人たちで、多くは若い人であった。
この講読会で先生が取り上げたテキストは、幕末から明治にかけて
日本を旅した人たちの紀行文や日記である。・・・」

はい。若くはありませんが、遅れてきた聴講生の一人として
読ませていただきます(笑)。

これらが、宮本常一へ踏み込む端緒となれますように。
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