和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

みんないなくなってしまった。

2017-07-01 | 前書・後書。
梅棹忠夫の
「ひとつの時代のおわり 今西錦司追悼」
を読む。雑誌上下二段組で13ページほど。

せっかくなので、その最後を引用。


「わたしが師とあおいだ先学はすくなくない。
桑原武夫、西堀栄三郎、宮地伝三郎、貝塚茂樹、湯川秀樹
の人たちである。かれらはみんなほとんど同年輩で、
20世紀の初頭にうまれでて、
この世紀をいきてきた人たちである。
これらの20世紀人たちの手によって、
日本の学問はおおきく展開した。
極東におけるローカルな一文明にすぎなかった
日本文明は世界的なものとなった。
これらの人たちによって、
日本の学問は普遍性を獲得したのである。
わたしたちの世代は、
それをこの先人たちからひきついだのである。
しかし、みんないなくなってしまった。
ひとりずつ消えて、そしていま、
最後の巨星が消えた。
ひとつの時代がおわったのである。」


先学のなかのお一人、
西堀栄三郎といえば、
東芝が思い浮かびます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする