ちょうど、産経新聞12月28日のオピニオン「正論」欄は
平川祐弘氏の文が掲載されております。
うん。ここを引用。
「中心的な大文明の周辺には文化の混淆(こんこう)が起る。
日本は漢文化の影響を受けつつ自己を維持した。
『和魂漢才』と呼ばれた時期である。
その千年後には、西洋文化の影響を受けつつも自己を維持した。
『和魂洋才』と呼ばれた時期だ。
グローバル化の際、クレオール化といわれる文化の混淆は起るが、
肯定的に受け止めたい。
排他的ナショナリズムが過剰な南北朝鮮は、
独立後、漢字を廃した。偏狭な政策だ。
漢字文化に汚染されたとか、
横文字に日本が侵食されたとか、
私は大仰に騒ぎたくはない。
和食も中華料理も洋食もキムチも好きな
日本人は、暮らしも読書も和洋折衷だ。
しかし、一党専制の支配だけは御免蒙(こうむ)りたい。
顧ると、田中角栄の日中国交回復後、『産経新聞』は別だが、
大新聞の親中の旗振りは異常だった。・・・・・」
はい。ここまででもいいのでしょうが、ですが、
ここは、平川祐弘氏の文の最後の箇所も引用しておかなければ。
「・・・日本外務省のチャイナ・スクールには
『日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す、
恙(つつが)無きや』という
肩を張った平等感覚はないらしい。
習近平国家主席が唱える
『中国の夢』の正体は、華夷秩序の復活だ。
ヒトラー、スターリンと並ぶ20世紀の三大独裁者の一人、
毛沢東を偉大な師と仰ぎ、その大きな額を天安門広場に飾る
国に碌(ろく)なことはない。
財界人も政治家もそんな一党独裁体制に媚びる
まねだけはしないでもらいたい。」