和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

ともあれ、めでたい。

2023-11-02 | 道しるべ
三年連用日記を注文しようと、ネット検索してたら、
『3年メモ』という商品があり、気楽そうな、そちらを注文。
はい。日記など続いたためしはないのですが、
何せ、すぐに忘れる自分を思うにつけ、
つづけられなければ、つづけられなくてもよしとして、
思いついたが吉日と、注文することに。


津野海太郎著「百歳までの読書術」(本の雑誌社・2015年)に
「もの忘れ日記」と題する箇所がありました。そのなかに、
母親のことがでております。

「一昨年、94歳で死んだ母が、昨年、アルツハイマーを病み、
 そうとわかってから、その日にあったことをこまかく
 その場でメモするようになった。

 年になんどか、それ用の赤い表紙のノートを買って届けていたっけ。
 こうした努力のせいもあってか、最後まで、息子の顔を見て
 『 あら、あなたはどなた? 』というようなところまで
 病状が進行することはなかった。

 今年、じぶんの日記をつけはじめて、あれあれ、
 おれもあのころの母さんとおなじじゃないか、と思いあたった。・・

 それならそれでしかたないけど、そのまえにもういちど、
 なんとか忘れずにいる努力ぐらいはしておこう。

 そう考えて・・ うまく思いだせない名詞は
 地図でも辞書でも名刺でも伝票でも、なんでもつかって
 その場で確認し、日記に書きつけておくことにした。

 そんな作業を三か月つづけたら、あぶない名詞類も
 多少は安定して思いだせるようになった。
 ともあれ、めでたいーー。  」(p134)


はい。『 ともあれ、めでたい 』といえるまで、
三か月つづけるのか、何とか三か月ならできそうな気がしてきた。
コメント
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