和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

「大切にしたいことば」は?

2022-12-04 | 道しるべ
今日は、年一回の海岸掃除。
昨年までは、打ち上げられた竹や木材を燃やしていたのですが、
今年からは、空き缶・プラスチックをひろい集めるだけになる。
燃やすのは、楽しいのですが後処理の役員負担軽減のため中止。
そのあとに、草刈りして青天のなか手配した弁当を食べて終り。

大村はまさんは、書道も教えていたようです。
気になったので、その箇所を引用してみます。

「大村が昭和3年、22歳で最初に教壇に立ったのは、
 信州の諏訪高等女学校(現・長野県諏訪二葉高等学校)だった。
 ・・・・・
 ある時期、大村は書道の先生も兼ねていて、生徒全員に、
 それぞれの名前と住所を書いたお手本を配った。

 また正月には、
 新しい年に『大切にしたいことば』を持つようにさせ、
 一人ひとりの『大切にしたいことば』を、ていねいに筆で
 清書して与えていた。・・・・」
  (p39 苅谷夏子著「大村はま 優劣のかなたに」ちくま学芸文庫 )


はい。この箇所が気になっておりました。
大村はまは、戦後、中学の国語の先生になりそれを最後まで通します。

大村はまの「国語教室通信 昭和44年~48年」というのが
全集の増補版にあるのでした。それをひらいていたら、
それは手書きの学級通信でした。一週間に一回の回数で
出していたようです。それをパラパラひらいていたら、
ありました。昭和44年11月29日の「国語教室通信」。
はい。教室通信の一面見出しは「書き初めの準備」とあります。
うん。楽しくなるので、この箇所だけ全文を引用しておきます。

「♢本校では、毎年一月に一年生を主体にする書き初め展が催されます。
 
 ♢12月の終わりに練習し、一月のはじめの国語の時間に書きます。

 ♢練習用のたんざくを使い、それに、新年の志を書くことにします。

 ♢めいめいのことばがちがうわけですから、どのように書くか、
  見本を書いてあげたいと思います。

 ♢自分のことばを考えて、12月8日(月)に提出、
  おくれると、書いてあげられません、提出日厳守。

 ♢どういうことばでもいいですが、字数が多いと、
  あの小さいたんざくに、書きにくいでしょう。
  漢字一字でもいいでしょう。
  漢字二字のことばには、皆さんがモットーとして
  揚げてもいいことばがいろいろあるでしょう。
  外国語は使わないことにします。
  かたかなで書くことばは使わないことにします。

 ♢このたんざくをラシャ紙にはって展示し、
  あと自分のつくえの前にでもはっておく
  ことができるようにしましょう。

 ♢用紙は学校で用意します。
  筆は細筆です。これは自分自分が用意。


はい。45年1月10日の「国語教室通信」の見出しは
「書きぞめ展」とあります。
ここは、はじまりと、おわりとを引用。

皆さんのいっしょうけんめい書いた
「新年の志」全部展示します。
 
一、飾りつける日 ・・・・
一、会場 ・・・・・
一、見る日 ・・・・
一、片づけ ・・・・
一、学校で書いたほかに、
  家で書いたのがあったら、ぜひ持ってくるように。



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