松永伍一著「子守唄の人生」(中公新書・昭和51年)の
最後の方をひらくと、四国地方の子守唄が引用してありました。
「 一つ、 ひとえにだいじは後生なり、
つねづね念仏わするなよ
ねえんねえんねえんよ。
二つ、 ふたたびあわれぬ今日の日を、
空しく暮らすは愚かなり
ねえんねえんねえんよ。
三つ、 みだい大事とおもうなら、
守にあわれをかけさんせ
ねえんねえんねえんよ。
四つ、 善きも悪しきもうち捨てて、
仏のお慈悲に取りすがれ
ねえんねえんねえんよ。
五つ、 いつまでこの世におるものぞ、
命はまぼろし露の花
ねえんねえんねえんよ。
六つ、 無間地獄へ堕つる身を、
そのまま救うは弥陀如来
ねえんねえんねえんよ。
七つ、 奈落に沈むに邪(よこしま)で、
もらせたまわぬ御誓願
ねえんねえんねえんよ。
八つ、 山ほど金銀ある人も、
死出の旅路はただひとり
ねえんねえんねえんよ。
九つ、 心すなおに本願を、
頼めばそのまま仏なり
ねえんねえんねえんよ。
十で、 尊き教えの念仏は、
つとめよ称えよ信ずべし
ねえんねえんねえんよ。
これは浄土真宗の念仏の発想を下敷きにした唄である。・・ 」
( p199~200 )
はい。松永伍一のこの新書。
いまだに、読んでいないのですが気になります。
というか、気になるけれど、まだ読んでいない。
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