「歴史よもやま話」日本篇上(文藝春秋・昭和41年)
ここで、文藝春秋の池島信平氏は
鎌倉仏教の話し合いの中で、
「わたくしは先祖代々曹洞宗なので道元です。
正法眼蔵は分からないが、二世の懐ジョウの
『正法眼蔵随聞記』は愛読書です。」(p139)
「これが道元となりますと、・・・
これは大へん毛色が変っていると思うのですが、
『正法眼蔵』などという本は、われわれが読んでも
とても歯がたちませんが、いかがでしょうか。」(p130)
どちらも、文藝春秋社長・池島信平氏の発言でした。
うん。現在の私も、そうだろうなあと、当然のように、
「正法眼蔵」は歯がたたないものと思っておりました。
それが違うらしいと思えたのは、
鎌田浩毅著「知的生産な生き方」(東洋経済新報社)の
この箇所。
「漢文で書かれている正法眼蔵を、
今は優れた現代語訳で読むことができます。
お勧めしたいのは増谷文雄訳の全八巻
(講談社学術文庫)です。」(p142)
はい。このお勧めは、ありがたかった。
ちなみに、鎌田浩毅著
「ラクして成果が上がる理系的仕事術」(PHP新書)にも
増谷文雄氏の名前が登場しておりました。
その引用箇所を、あらためてここに一部を引用。
「『コピーペースト法』は、日本文化の根底にもある。
仏教学者の増谷文雄は日本の仏教に関してこう述べる。
文化はまた、つねに、複雑化したものを、
整理し、要約し、しだいに単純化する傾向をとる。(中略)
もし、受けとったものが、すべてそのままに置かれたのでは、
わたしどもは、うずたかい文化の乱雑な集積のなかに埋もれ
てしまうであろう。だが、わたしどもは、それらを
整理し、要約し、単純化して、それをわがものとした。(中略)
わたしども日本人は、文化の創造という面では、世界にたいして、
まったく寄与するところがないにひとしい。
だが、雑多の文化を受けとって、これを整理し、要約し、
単純化するという面においては、いつのまにか、
民族の性格的なものをもっているようである。
それもまた、文化にたいする重要な寄与であることを
自覚したいと思うのである。
(増谷文雄『日本人の仏教』角川選書、214~215ページ)
ここで『整理し、要約し』といっていることこそ、
まさにコピーペーストである。
アウトプットを効率よく生み出すための起動装置としては、
『コピーペースト法』が最適なのである。」(p171~172)
はい。
昨年は、鎌田浩毅氏の本を読み返していて、
今年は、増谷文雄氏の本へチャレンジの年。
はい。こうして、自分に弾みをつけます(笑)。
ここで、文藝春秋の池島信平氏は
鎌倉仏教の話し合いの中で、
「わたくしは先祖代々曹洞宗なので道元です。
正法眼蔵は分からないが、二世の懐ジョウの
『正法眼蔵随聞記』は愛読書です。」(p139)
「これが道元となりますと、・・・
これは大へん毛色が変っていると思うのですが、
『正法眼蔵』などという本は、われわれが読んでも
とても歯がたちませんが、いかがでしょうか。」(p130)
どちらも、文藝春秋社長・池島信平氏の発言でした。
うん。現在の私も、そうだろうなあと、当然のように、
「正法眼蔵」は歯がたたないものと思っておりました。
それが違うらしいと思えたのは、
鎌田浩毅著「知的生産な生き方」(東洋経済新報社)の
この箇所。
「漢文で書かれている正法眼蔵を、
今は優れた現代語訳で読むことができます。
お勧めしたいのは増谷文雄訳の全八巻
(講談社学術文庫)です。」(p142)
はい。このお勧めは、ありがたかった。
ちなみに、鎌田浩毅著
「ラクして成果が上がる理系的仕事術」(PHP新書)にも
増谷文雄氏の名前が登場しておりました。
その引用箇所を、あらためてここに一部を引用。
「『コピーペースト法』は、日本文化の根底にもある。
仏教学者の増谷文雄は日本の仏教に関してこう述べる。
文化はまた、つねに、複雑化したものを、
整理し、要約し、しだいに単純化する傾向をとる。(中略)
もし、受けとったものが、すべてそのままに置かれたのでは、
わたしどもは、うずたかい文化の乱雑な集積のなかに埋もれ
てしまうであろう。だが、わたしどもは、それらを
整理し、要約し、単純化して、それをわがものとした。(中略)
わたしども日本人は、文化の創造という面では、世界にたいして、
まったく寄与するところがないにひとしい。
だが、雑多の文化を受けとって、これを整理し、要約し、
単純化するという面においては、いつのまにか、
民族の性格的なものをもっているようである。
それもまた、文化にたいする重要な寄与であることを
自覚したいと思うのである。
(増谷文雄『日本人の仏教』角川選書、214~215ページ)
ここで『整理し、要約し』といっていることこそ、
まさにコピーペーストである。
アウトプットを効率よく生み出すための起動装置としては、
『コピーペースト法』が最適なのである。」(p171~172)
はい。
昨年は、鎌田浩毅氏の本を読み返していて、
今年は、増谷文雄氏の本へチャレンジの年。
はい。こうして、自分に弾みをつけます(笑)。
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