映画とライフデザイン

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映画「裏アカ」 瀧内公美

2021-04-03 18:48:19 | 映画(日本 2019年以降主演女性)
映画「裏アカ」を映画館で観てきました。

裏アカは火口のふたり柄本祐と大胆な濡れ場を演じて一皮向けた瀧内公美の新作というだけで、映画館に向かう。twitterはじめSNSの類に一切ご縁のない自分は「裏アカ」という言葉すら知らない。自分自身の名前でない偽名の裏アカウントの略語である。SNSがきっかけでキャリアレディが男と会うようになるなんてストーリーというのも気になり、たまたま昼メシを一緒に食べに行った娘を映画館に道づれにする。


瀧内公美はここでも美しく、惜しまずに美しい裸体も見せてくれる。途中まではストーリーは展開よく進みどういう形で終末に持っていって締めくるかと思ったけど、ラストに向けては意味不明というのは娘の感想で、自分も尻切れトンボという印象を持つ。主人公が落ち込む展開も読めてしまう。そのあとも脚本に重層感がないのが残念

青山のアパレルショップで店長を務める伊藤真知子(瀧内公美)は、自分の意見は採用されず、年下のカリスマ店員・新堂さやかに仕事を取られ、ストレスが溜まる日々。


そんなある日、さやかの何気ない一言がきっかけで真知子はSNSの裏アカウントを作り、胸元の際どい写真を投稿する。表の世界では決して得られない反応に快感を覚えた真知子の投稿はどんどん過激になっていった。


「リアルで会いたい」 そんな言葉に誘われ、フォロワーの1人と会うことになった。その相手は、”ゆーと”(神尾楓珠)という年下の男だった。 真知子は彼に惹かれていく。しかし、その関係は1度きり。それがゆーととの約束だった。真知子は他の男と関係を持つようになるが、その心は満たされない。


裏の世界でフラストレーションがたまっていくのとは裏腹に、表の世界は、店の売り上げ不振回復への施策に自身のアイデアが採用され、大手百貨店とのコラボレーション企画が決まるなど充実していく真知子。やりがいのあるプロジェクトに意気込む真知子だったが、その百貨店担当者の原島努こそが、あのゆーとだった。表の世界で再会を果たした2人。(作品情報引用)

⒈フォロワーを増やす快感
有名俳優は出演していない。低予算で作られた映画であろう。ファッション業界は正直まったく疎い。ブティックの店長なのに、自分よりもInstagramに積極的に投稿しているカリスマ店員が注目されるということを気にする女の嫉妬話からスタートする。


自分も注目を浴びたいと思って、いった方向が自身のバストを強調する下着姿を投稿してフォロワーを増やそうとするところ、そこからエスカレートするのである。エロティックに転向するこの辺りの心理はよくわからない。

⒉フォロワーと会う
若き日のダイアンキートンの主演で、まじめな教師が酒や男に溺れる1977年の「ミスターグッドバーを探して」という名作がある。その後転落していく姿が印象的で当時随分と話題になった記憶がある。この映画も同じような展開を歩むのかと思った。1人のフォロワーに会ってから次々と一夜の関係を次々と作っていく。でも結局いちばんの色男が忘れられないということに落ち着く。


ダイアンキートンの映画の時代にはなかったSNSという手法では、こんな感じでフォロワーと会うことがあるのであろうか?好きなタイプの男が出てきたら拍車がかかるのか?マッチングアプリでカップルができて結婚するなんて話も多々あるということなのでまあそういう時代なんだろう。ただ、せっかくの瀧内公美の主演なのに、名手高田亮にしては物足りない脚本ではちょっともったいない印象を持った


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