映画「カリフォルニアダウン」を映画館で見てきました。
ネバダ州で観測史上世界最高の地震が起き、その断層ズレはロスだけでなくサンフランシスコまで被害をもたらすという壮大な話である。ロスレスキュー隊のパイロットが閉じ込められている娘を救出に出るという話に焦点をあてる。
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パニック映画ってそんなに見ない。でも今回の「カリフォルニア・ダウン」の解説をよんで、最新CGを駆使した地震の映像ってどんなものなのか急に気になってくる。映画の大画面でみるとさすがに迫力ある。地震でビル群が崩れ落ちるシーンや大きな津波にサンフランシスコの街が襲われるシーンなど、一度や二度の恐怖のシーンでなく最後の最後まで波状攻撃でくるので眠気に襲われることが全くなく最後まで見れた。
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1300kmに渡る超巨大地層“サン・アンドレアス断層”が横ずれ、大地震を巻き起こし平穏なカリフォルニアに猛烈な揺れが襲う。ロサンゼルス、サンフランシスコ、ラスベガスを容赦なく破壊、都市文明が壊滅していく危機の中、高度上空での特殊任務に従事する消防庁ヘリコプター・レスキュー隊の凄腕パイロット、レイ(ドウェイン・ジョンソン)は捜索救難チームとして出動。崩落寸前のビル屋上に別居中の妻が取り残されたことを知り、自ら操縦するヘリで駆けつけ間一髪で救出。そしてサンフランシスコにいる娘ブレイク(アレクサンドラ・ダダリオ)の救助に向かう。
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話の要旨はざっとこんなところだ。
いきなりドキッとする救出シーンを見せる。
アメリカ西部ロスアンゼルス郊外、突然起こった地震の落石で、女性が運転する車が道路から崖の側面に転落してしまう。車内に残されてしまった女性を救出すべくレイ(ドウェイン・ジョンソン)率いるレスキューチームがヘリコプターで出動する。だが、車に救助に向かった隊員は、車両と崖の間に片腕が挟まり、身動きがとれなくなる。レイは両者を助けるため、自らロープを下ろして降下する。ヘリコプターの墜落危険が迫るなか、なんとか全員を助ける。
クレパス状になっているところにある車からの救出だが、ヘリコプターで侵入するのが大変
それなのにレイはきっちり仕事をする。まずはレイの実力を映像で見せるというわけだ。
でも物語の定石どおり、レイには欠落しているものがある。家族である。
主人公レイは妻と別居していて離婚同意書も手元に送られてきている。娘から自宅に残した荷物を届けてほしいと言われて向かうと、大富豪である妻のボーイフレンドもいて、2人は同居することが決まっているようだ。落胆するしかない。
でも妻がピンチになっていると聞くと出動する、続いて娘を探しに行くのだ。日本で震災時にレスキュー隊員が真っ先に家族を助けたなら、大バッシングを浴びるはずけど、ここが違いかな
1.世界的大地震
ポールジアマッティ演じる大学教授が地震の講義をしている。東日本大震災もスケールの大きい地震だったが、これまで一番大きかったのは1960年のチリ地震だったそうだ。マグニチュード9.5というのもすごい。何と11分揺れ続いていたそうだ。マグニチュード9.0の東日本大震災の時も長く揺れるなあと思っていたが、11分も強く揺れているとこの世も終りと思ってしまうだろう。ハワイのヒロ島に10mの津波が襲ったようだし、遠く離れた日本にもすごい津波が押し寄せ人命を奪ったのも有名だ。
この映画ではそれを超えるマグニチュード9.6の地震が西海岸エリアを襲うという設定だ。
ここで見せる映像の迫力はさすがハリウッド映画というべきものだ。
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2.ポールジアマッティ
好きな俳優である。今回は地震の権威を演じる。まさに西海岸を舞台にした「サイドウェイ」のワイン好き国語教師役はうまかったし、その前後の「アメリカンスプレンダー」のオタク役「シンデレラマン」の鬼コーチ役も絶妙にうまい。特に鬼コーチ役あしたのジョーの丹下段平ばりの演技はすばらしかった。その後もずっと追いかけてきて、最近ではビーチボーイズのブライアンウィルソンを描いた「ラブ&マーシー」の精神科医役も彼ならではの味を出していた。
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父親はなんとアイビーリーグの名門イェール大学の学長だというインテリ家系で本人もイェール大学出身である。こういう大学教授の役はDNAだけで演じられるかもしれない。
3.地震についてのツッコミ
ビルの倒壊
マグニチュード9.6のすごい地震なんだろうけど、ちょっとビル群壊れすぎじゃないの?古い建物ならいざ知らず、巨大といわれるロス地震をも経て造られたビルならいくらなんでもここまでの被害はないでしょう。911の時にビルが崩れ落ちたけど、あの場面を意識している。あれは突っ込んだ飛行機が強い熱をもっていたからでしょう。でもこのくらい大げさにしないと観客は喜ばないか
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ビル10階以上まで津波があがるのかな?
東日本大震災でもっとも高いところまで押し寄せたのは、女川の笠見島で43Mだそうだ。通常のビルで階高平均3Mとして14階くらいかな?今回は津波を避けるためにサンフランシスコの坂を上っている。そこに建っているビルだから海抜で適度な高さだ。そのビルで12階から15階まで津波がくるのかな?アメリカの映画なので、綿密に裏付けをしているとは思うが、ちょっよ高いような気がするんだけど
(参考記事)
ネバダ州で観測史上世界最高の地震が起き、その断層ズレはロスだけでなくサンフランシスコまで被害をもたらすという壮大な話である。ロスレスキュー隊のパイロットが閉じ込められている娘を救出に出るという話に焦点をあてる。
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パニック映画ってそんなに見ない。でも今回の「カリフォルニア・ダウン」の解説をよんで、最新CGを駆使した地震の映像ってどんなものなのか急に気になってくる。映画の大画面でみるとさすがに迫力ある。地震でビル群が崩れ落ちるシーンや大きな津波にサンフランシスコの街が襲われるシーンなど、一度や二度の恐怖のシーンでなく最後の最後まで波状攻撃でくるので眠気に襲われることが全くなく最後まで見れた。
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1300kmに渡る超巨大地層“サン・アンドレアス断層”が横ずれ、大地震を巻き起こし平穏なカリフォルニアに猛烈な揺れが襲う。ロサンゼルス、サンフランシスコ、ラスベガスを容赦なく破壊、都市文明が壊滅していく危機の中、高度上空での特殊任務に従事する消防庁ヘリコプター・レスキュー隊の凄腕パイロット、レイ(ドウェイン・ジョンソン)は捜索救難チームとして出動。崩落寸前のビル屋上に別居中の妻が取り残されたことを知り、自ら操縦するヘリで駆けつけ間一髪で救出。そしてサンフランシスコにいる娘ブレイク(アレクサンドラ・ダダリオ)の救助に向かう。
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話の要旨はざっとこんなところだ。
いきなりドキッとする救出シーンを見せる。
アメリカ西部ロスアンゼルス郊外、突然起こった地震の落石で、女性が運転する車が道路から崖の側面に転落してしまう。車内に残されてしまった女性を救出すべくレイ(ドウェイン・ジョンソン)率いるレスキューチームがヘリコプターで出動する。だが、車に救助に向かった隊員は、車両と崖の間に片腕が挟まり、身動きがとれなくなる。レイは両者を助けるため、自らロープを下ろして降下する。ヘリコプターの墜落危険が迫るなか、なんとか全員を助ける。
クレパス状になっているところにある車からの救出だが、ヘリコプターで侵入するのが大変
それなのにレイはきっちり仕事をする。まずはレイの実力を映像で見せるというわけだ。
でも物語の定石どおり、レイには欠落しているものがある。家族である。
主人公レイは妻と別居していて離婚同意書も手元に送られてきている。娘から自宅に残した荷物を届けてほしいと言われて向かうと、大富豪である妻のボーイフレンドもいて、2人は同居することが決まっているようだ。落胆するしかない。
でも妻がピンチになっていると聞くと出動する、続いて娘を探しに行くのだ。日本で震災時にレスキュー隊員が真っ先に家族を助けたなら、大バッシングを浴びるはずけど、ここが違いかな
1.世界的大地震
ポールジアマッティ演じる大学教授が地震の講義をしている。東日本大震災もスケールの大きい地震だったが、これまで一番大きかったのは1960年のチリ地震だったそうだ。マグニチュード9.5というのもすごい。何と11分揺れ続いていたそうだ。マグニチュード9.0の東日本大震災の時も長く揺れるなあと思っていたが、11分も強く揺れているとこの世も終りと思ってしまうだろう。ハワイのヒロ島に10mの津波が襲ったようだし、遠く離れた日本にもすごい津波が押し寄せ人命を奪ったのも有名だ。
この映画ではそれを超えるマグニチュード9.6の地震が西海岸エリアを襲うという設定だ。
ここで見せる映像の迫力はさすがハリウッド映画というべきものだ。
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2.ポールジアマッティ
好きな俳優である。今回は地震の権威を演じる。まさに西海岸を舞台にした「サイドウェイ」のワイン好き国語教師役はうまかったし、その前後の「アメリカンスプレンダー」のオタク役「シンデレラマン」の鬼コーチ役も絶妙にうまい。特に鬼コーチ役あしたのジョーの丹下段平ばりの演技はすばらしかった。その後もずっと追いかけてきて、最近ではビーチボーイズのブライアンウィルソンを描いた「ラブ&マーシー」の精神科医役も彼ならではの味を出していた。
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父親はなんとアイビーリーグの名門イェール大学の学長だというインテリ家系で本人もイェール大学出身である。こういう大学教授の役はDNAだけで演じられるかもしれない。
3.地震についてのツッコミ
ビルの倒壊
マグニチュード9.6のすごい地震なんだろうけど、ちょっとビル群壊れすぎじゃないの?古い建物ならいざ知らず、巨大といわれるロス地震をも経て造られたビルならいくらなんでもここまでの被害はないでしょう。911の時にビルが崩れ落ちたけど、あの場面を意識している。あれは突っ込んだ飛行機が強い熱をもっていたからでしょう。でもこのくらい大げさにしないと観客は喜ばないか
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ビル10階以上まで津波があがるのかな?
東日本大震災でもっとも高いところまで押し寄せたのは、女川の笠見島で43Mだそうだ。通常のビルで階高平均3Mとして14階くらいかな?今回は津波を避けるためにサンフランシスコの坂を上っている。そこに建っているビルだから海抜で適度な高さだ。そのビルで12階から15階まで津波がくるのかな?アメリカの映画なので、綿密に裏付けをしているとは思うが、ちょっよ高いような気がするんだけど
(参考記事)
![]() | ワイルド・スピード SKY MISSION |
ドウェイン・ジョンソンのド迫力 | |
![]() | サイドウェイ |
カリフォルニアを舞台にしたポールジアマッティの初期の名作 | |
![]() | 大地震 |
その昔のロス地震映画、当時は日本でも大ヒット | |