映画とライフデザイン

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神様のカルテ  櫻井翔

2012-04-08 07:53:25 | 映画(日本 2011年以降主演男性)
「神様のカルテ」は櫻井翔主演の医療ドラマだ。
医者が書いた原作の映画化で「嵐」の櫻井君がとっぽい医者を演じる。

信州松本が舞台だ。勤務5年目の内科医・栗原一止(櫻井翔)は「24時間、365日対応」で大勢の患者を抱える本庄病院に勤めている。彼が当直にくると、次から次へと救急患者が担ぎ込まれる。引きがいいといわれていた。働き詰めで睡眠が取れなかったりすることが日常茶飯事であった。
病院には先輩医師(柄本明)、看護師長(吉瀬美智子)、同期の看護師(池脇千鶴)、新人看護師(朝倉あき)らがいた。共に地域医療の現実と向き合っていた。
また、主人公の住まい“御嶽荘”には大家兼絵の描けない画家・男爵(原田泰造)、博学な大学生・学士(岡田義徳)が住み、山岳写真家でもある最愛の妻(宮崎あおい)とともに奇妙な同居生活をしていた。
そんな折、主人公は母校の医局を通じ大学病院に勤めないかと誘われる。「良い医者」になる為には最先端医療が学べる医局にいる方がいいのは当然だ。悩む主人公だ。
ある日、彼の前に大学病院から見放された末期ガン患者・安曇雪乃(加賀まりこ)が現れる。もう医学ではどうしようもない安曇であった。なぜか主人公を頼ってやってきた彼女と奇妙な関係になるのであるが。。。


いきなり現れる主人公こと櫻井翔はなんかとっぽい役柄だ。下手なパーマ屋でかけられたような変な頭で、いつもボーとしている。看護師たちにせっつかれながら、診療をしている。よくいる腕の立つ外科医なんていう医療ドラマにありがちな設定ではない。あえて三枚目を演じている印象だ。
夏目漱石を敬愛し「草枕」を暗誦する。森鴎外、斎藤茂吉北杜夫親子、加賀乙彦など医者の文学好きって多い。決して不自然な設定ではないと思う。


映画を観た感想は普通という感じ。でも、末期がん患者と医者の触れ合いという場面では、母の闘病生活を思い出した。最初にまさに末期がんで体中が痛くなり始めた男性患者が出てきた。モルヒネを増加した方がいいのでは新人看護師に対して、主人公はそれはだめだという。一気に生命の危機がくる可能性があるということだ。母の場合、モルヒネ注入がはじまり、あれよという間に意識を失った。若干早いなあという印象であった。寸前まで頭の中は明晰であったので、本人も不本意だったかもしれない。でもこうしないともっと苦しんだ可能性がある。
この辺りが難しい。いずれにせよ、ここまで来たときの延命治療というのが無意味かもしれない。初期なら別の展開があるが、ここまで来ると安楽な状態でいた方がいいのであろうか。

主人公と患者との触れ合いを映画で描いたが、正直こんなことあるのかなあという印象だ。医者でない自分が言うのは適切でない気もするが、妙に美化され過ぎの印象だ。


櫻井翔、池脇千鶴はまあまあ、看護師長の吉瀬美智子はかっこいい。年を重ねるごとにカッコよさを増している印象だ。あとよく見えたのは宮崎あおいだ。この優しいムードがなんとも言えない。適役だと思う。

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