映画とライフデザイン

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ケース39   レネー・ゼルウィガー  

2011-05-22 19:17:28 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
「ケース39」怖い!
本当に怖い映画で途中で何度もDVD止めてしまった。
目を伏せること数回、ドキッとして思わず声をあげてしまいのけぞること数回
オスカー女優レネー・ゼルウィガー主演のホラーサスペンスということで、苦手のホラー系だけどなんとなく見た作品だった。こんなに凄いとは思わなかった。制作の後公開に数年かかったのがわかる。「エスター」と似たようなテイスト。子供を主演にしたホラーは別の意味で怖い。こういうのが好きな人には超おすすめだ。


(日本でいえば)児童相談所のソーシャルワーカーである主人公ことレネーゼルウィガーは、児童虐待を受けている可能性が高いエミリーという10歳の少女を担当することになった。女の子はレネーに恐怖心を語る。しかし、少女の両親との面談では本人は特に話さず、上司からは問題がないと判断された。

それでも気になるレネーは、エミリーに何かあれば連絡するようにと電話番号を教える。すると、深夜エミリーからSOSの電話が入った。すぐに親しい刑事と家に向かった。エミリーは両親にオーブンに押し込められ、焼き殺されそうになっていた。両親と格闘の末、エミリーを保護した。レネーはソーシャルワーカーとしての本来の業務を逸脱して、彼女への同情心を持った。施設に預けられたエミリーをしばらく預かる事にした。ところが、少女を預かった後次から次へと奇怪な事件が起こる。。。。。


「エスター」との類似点がある。細かいストーリーは異なるが、一人ぼっちの少女に同情して、預かってみると奇妙な事件が次から次へと起きていくという流れだ。若干「ケース39」の方がオカルト的要素が強いかもしれない。
最初は児童虐待の色彩が強い作品なのかと錯覚した。そう観客に思わせるような迷彩もうまい。どきどきした。でも途中で流れが変わる。この上ない虐待者と思わせていた少女の両親の立場がガラッと変わる。「悪魔」という概念は日本ではあまり強くないのかもしれない。葬式を仏式でやって、クリスマスを祝って、正月には神社に初詣をする無宗教といってもおかしくない日本では、宗教に対抗する存在としての悪魔の存在の影が薄くなる気がする。そんな悪魔にどう対抗するか最後まで読めなかった。



エスターもこの映画も両方とも少女が異様なくらいの怪演を見せる。なんでここまでできるの?と思うぐらいだ。同級生たちがまだ小学校でおままごとのような劇をやっている中、大人と対等に勝負している。すごい。学校でいじめられないかな?と心配するくらいだ。
オスカー女優レネーゼルウィガーもよくこういう映画に出たなあと感じた。落ち着いた冷静沈着なソーシャルワーカーが次第に狂っていく。その落差を演じるのはさすがにベテランの域に達しているのだと思う。少々顔がむくんできたなあという気もするけど。。。ベティデイヴィスやジョーンクロフォードが晩年ホラー映画得意となったのとは違う気もするが、これから増えるかも。

最近はラブコメの常連となったブラッドリークーパーの恐怖のシーンこれも怖かったなあ。
恐怖の波状攻撃。いやー凄かった。

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