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「ゴールデンスランバー」は仙台が舞台だけにちょっとアップしづらかった作品だ。
伊坂幸太郎は東北大出身だけに地の利のある仙台が好きだ。ここでも市内を縦横無尽に主人公を走らせる。他の地に行かないところがミソかもしれない。ほのぼのとした逃走劇でまとまっていると思う。予想よりは良かった。
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仙台市内、宅配便ドライバーの主人公こと堺雅人は、大学の旧友こと吉岡秀隆と久々の再会を果たしていた。二人で釣りに行くという話であった。車に乗ると、吉岡の様子がおかしい。彼は言う「妻が浪費かで借金を作ってしまった。それを帳消しにするために依頼を受けた。それはここに君を連れてくることだ」
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その時仙台の大通りを首相が凱旋パレード中、突如ラジコンヘリ爆弾が直撃して爆破される。吉岡は「お前はJFK事件のオズワルドのようなものだ。首相暗殺犯に仕立てられるぞ」と主人公に訴える。突然警官が現れ、拳銃を構えた。「逃げろ」と言われてあわてて飛び出す主人公。その直後、吉岡の乗っていた車が爆破される。吉岡の遺言の言うまま、意味がわからないままひたすら走る。
世間では、暗殺現場にいたことを証言する目撃者や、ラジコン店に主人公が居る証拠映像などが次々現れ、身に覚えのない証拠とともに見えない力によって無実の暗殺犯に仕立てられていくが。。。。
予想もしない事件にはめられ、犯人でもないのに逃げ回るパターンはヒッチコック映画によくあるパターンだ。この映画が他と違うのは、真犯人の姿がなかなか見えないこと。通常であれば、真犯人は誰かと追い求めていくパターンが多いが少し違う。あくまで政治の抗争の中で、影の大物が関わっているということにしたかったのであろうか?
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超スピード感があるというわけではない。大学の同窓ということで竹内結子や劇団ひとりなどを登場させる。花火のからんだ回想場面も悪くない。主人公がアイドルの女の子を救ったことがあると逸話の混ぜ方もうまい。一つ一つの逸話をうまく一本にまとめていくという感じだ。
俳優的には伊坂作品に以前出た濱田岳がいい味出していた。主人公が窮地になった時、なぜか現れる彼の存在が映画を面白くしている。わざとらしさもなく好感が持てた。永島敏行が銃を持って主人公を追う姿は妙な感じがした。不気味さを出すためかセリフがない。悪役変身も悪くはない。
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ビートルズの「ゴールデンスランバー」は想い出深い。「アビーロード」のB面はビートルズのアルバムでもベストだという人もいる。実質的には最終の収録である。ジャケットの4人が横断歩道を歩く姿が印象的、当時メンバーの死亡説がマジに語られた。「ポリシーンパン」からジョンが次は頼むぞとばかり最後の友情の声をかけスタートするポールの「シーケイムインスルーザバスルームウインドウ」への軽快な歴史的メドレーが終わった後、ポールのピアノが流れながらしんみりと奏でる。短い曲ながらビートルズの終わりを告げるような名曲である。
伊坂幸太郎もいい曲選んだものだ。「ソーシャルネットワーク」で最後にビートルズ「ベイビーユアリッチマン」が流れた時も興奮した。同じような衝撃だ。
映画に「必殺技」と称して柔道の大外刈りが出てくる。これもあれっと思った。主人公が以前アイドルを救ったときに、使った裏技の設定である。
これには一言言いたい。右技同士が技をかけあうときはそう簡単には大外刈りは決まらない。力の差がないときつい。なぜなら右利きと同時に右足の方がきき足で強いということがあるからだ。
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でも実は高校時代自分の必殺技として相手の左足めがけて入る大外刈りを覚えていったものだ。黒帯をとってまもなく背負い投げに行き詰まりどうしようかというときに覚えた。右足と違って左足に一瞬のすきをついてはいる技が割と決まる。30代に高校のOB会で現役に対して華麗に決まったこともある。設定にもう一工夫あるともっと感激したかも。
伊坂幸太郎は東北大出身だけに地の利のある仙台が好きだ。ここでも市内を縦横無尽に主人公を走らせる。他の地に行かないところがミソかもしれない。ほのぼのとした逃走劇でまとまっていると思う。予想よりは良かった。
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仙台市内、宅配便ドライバーの主人公こと堺雅人は、大学の旧友こと吉岡秀隆と久々の再会を果たしていた。二人で釣りに行くという話であった。車に乗ると、吉岡の様子がおかしい。彼は言う「妻が浪費かで借金を作ってしまった。それを帳消しにするために依頼を受けた。それはここに君を連れてくることだ」
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その時仙台の大通りを首相が凱旋パレード中、突如ラジコンヘリ爆弾が直撃して爆破される。吉岡は「お前はJFK事件のオズワルドのようなものだ。首相暗殺犯に仕立てられるぞ」と主人公に訴える。突然警官が現れ、拳銃を構えた。「逃げろ」と言われてあわてて飛び出す主人公。その直後、吉岡の乗っていた車が爆破される。吉岡の遺言の言うまま、意味がわからないままひたすら走る。
世間では、暗殺現場にいたことを証言する目撃者や、ラジコン店に主人公が居る証拠映像などが次々現れ、身に覚えのない証拠とともに見えない力によって無実の暗殺犯に仕立てられていくが。。。。
予想もしない事件にはめられ、犯人でもないのに逃げ回るパターンはヒッチコック映画によくあるパターンだ。この映画が他と違うのは、真犯人の姿がなかなか見えないこと。通常であれば、真犯人は誰かと追い求めていくパターンが多いが少し違う。あくまで政治の抗争の中で、影の大物が関わっているということにしたかったのであろうか?
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超スピード感があるというわけではない。大学の同窓ということで竹内結子や劇団ひとりなどを登場させる。花火のからんだ回想場面も悪くない。主人公がアイドルの女の子を救ったことがあると逸話の混ぜ方もうまい。一つ一つの逸話をうまく一本にまとめていくという感じだ。
俳優的には伊坂作品に以前出た濱田岳がいい味出していた。主人公が窮地になった時、なぜか現れる彼の存在が映画を面白くしている。わざとらしさもなく好感が持てた。永島敏行が銃を持って主人公を追う姿は妙な感じがした。不気味さを出すためかセリフがない。悪役変身も悪くはない。
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ビートルズの「ゴールデンスランバー」は想い出深い。「アビーロード」のB面はビートルズのアルバムでもベストだという人もいる。実質的には最終の収録である。ジャケットの4人が横断歩道を歩く姿が印象的、当時メンバーの死亡説がマジに語られた。「ポリシーンパン」からジョンが次は頼むぞとばかり最後の友情の声をかけスタートするポールの「シーケイムインスルーザバスルームウインドウ」への軽快な歴史的メドレーが終わった後、ポールのピアノが流れながらしんみりと奏でる。短い曲ながらビートルズの終わりを告げるような名曲である。
伊坂幸太郎もいい曲選んだものだ。「ソーシャルネットワーク」で最後にビートルズ「ベイビーユアリッチマン」が流れた時も興奮した。同じような衝撃だ。
映画に「必殺技」と称して柔道の大外刈りが出てくる。これもあれっと思った。主人公が以前アイドルを救ったときに、使った裏技の設定である。
これには一言言いたい。右技同士が技をかけあうときはそう簡単には大外刈りは決まらない。力の差がないときつい。なぜなら右利きと同時に右足の方がきき足で強いということがあるからだ。
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でも実は高校時代自分の必殺技として相手の左足めがけて入る大外刈りを覚えていったものだ。黒帯をとってまもなく背負い投げに行き詰まりどうしようかというときに覚えた。右足と違って左足に一瞬のすきをついてはいる技が割と決まる。30代に高校のOB会で現役に対して華麗に決まったこともある。設定にもう一工夫あるともっと感激したかも。
またよろしくです♪