映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

サッド・ヴァケイション  浅野忠信

2010-08-23 20:50:05 | 映画(日本 2000年以降主演男性)
青山真治監督による北九州市を舞台にした人間ドラマである。キネマ旬報の2007年ベストテンで4位に入る作品ということでみた。浅野忠信、宮崎あおい、オダギリジョーをはじめとして近年活躍する若手俳優にベテランを組み合わせた映画である。序盤戦が意味不明で何が何だかよくわからない。途中からいいテンポになるけど、過剰評価の映画だと思った。



中国人の密航を手助けした浅野忠信は、中国人の少年を預かることになる。幼馴染の妹とその少年を養うため北九州市内で運転代行をしていた。ある日、浅野が仕事で送った先の運送会社の事務所で、5歳のときに自分を捨てていった母こと石田えりを目撃する。その後浅野は母親を訪ねる。母親は笑顔で息子を迎える。そして運送屋に住み込んで一緒に暮らさないかと提案する。中村嘉津雄が社長を務めるその運送会社はさまざまな過去を持つ人たちがたくさん働いていた。実際、割とたやすくその中に入っていけた。しかし、石田えりがその後生んだ高校生の弟は反抗期のせいかなついてはいかないが。。。



映画が始まってしばらく聞き取りにくいセリフが続き、ボリュームをかなり高く上げても何を言っているのかわらない。石田えりが出てきたあたりからようやくぼんやりと見えてくる。それまではよくわからない。監督がコーエン兄弟ならこの序盤は20分以内で駆け抜けるであろう。何でこんなに回りくどくするのであろうか?これが青山監督の思い上がりだと推定される。あまり評価できない。1時間近くたってからようやく映画らしい展開になってくる。福岡弁がなじみやすく聞けるのだけが救いだ。
浅野忠信は好演だと思う。宮崎あおい、板谷由夏など女優陣が健闘するが、二人はセリフが不足していて活躍の場も少ない。もったいない。

青山監督の映画づくりとはちょっと合わないなあといった感じだ。

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