映画「かなさんどー」を映画館で観てきました。
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映画「かなさんどー」は沖縄の離島伊江島を舞台にした人情ドラマだ。ガレッジセール・ゴリこと照屋年之監督の長編第3作である。主演は松田るかだが、国際俳優的な存在の浅野忠信が父親役ででている。浅野忠信演じる父親の危篤の連絡に疎遠だった娘が帰郷する。このテイストだと本来はもっと暗い映画になるかもしれない。でも、逆に照屋年之の演出で明るめの香りがしてこの映画を選択する。結果的には成功だった。周囲の笑い声が絶えなかった。
東京にいる美花(松田るか)のもとに沖縄の伊江島にいる父親悟(浅野忠信)が危篤で今月もたないかもしれないという連絡が入る。美花は父親と7年間疎遠だった。いやいや帰郷すると父の部下だった小早川(Kジャージ)が迎えにきて悟のもとへ行くが意識は朦朧としている。
自堕落な父親を許してきた母親町子(堀内敬子)が体調を崩していた時に、電話に出なかった父親が許せず美花は家を出た。小早川と島の人は美花を歓待するが、美花は不機嫌だ。それでも、実家の家の中を探って母親の日記を見つけると、父と母の思い出の記述を読んで感慨にふける。
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好きな映画だ。人情味にあふれた展開が良かった。
ここしばらくの日本映画ではいちばんのお勧め
単純にストーリーを読むと、悲しみにあふれる感覚を持ってしまう。でも、真逆でギャグのジャブを次から次に打ってくるので観客で大笑いする人が続出である。でも、娘の両親を思う気持ちが最終局面に向けていい感じに出てきて映画を見ながらジーンと来てしまう。
照屋監督は俳優の使い方が上手である。主要の3人だけでなく、浅野忠信の元部下役であるKジョージなどが実にいい味を出して、主要3人と独特のハーモニーを出す。あまり関係のない病院のおばさん患者さんたちも笑いの渦を生むいい使い方をしている。お見事だ。
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⒈いい加減なオヤジ(浅野忠信)
伊江島の建設業者の社長、親からの後継。付き合いといってはしご酒で飲み歩く。翌日は二日酔い。携帯で電話している相手も女みたい。お調子者だけど、部下はついていく。結局は体調も崩して、会社も手放した。今や酸素吸入状態で緩和治療の状態で余命宣告もでている。こんな飲んだくれオヤジを見ていると、自分も似たようなものだ。じっと注視してしまう。世界の浅野忠信もいわゆる日本のダメオヤジが上手い。
⒉やさしい奥さん(堀内敬子)
もう亡くなっている。でてくるのは回想シーンだ。自堕落なオヤジに娘がイラつくけど母親がかばう。「飲んでいてもお父さんは仕事なんだから仕方ない。」と父親の味方をしてあげる。家でも化粧して常にキレイでありたいと言う。ダメオヤジをかばう姿を見て昭和のお母さんなんだなと感じる。妻に頼られているのに、ダンナは携帯電話の着信を無視する。そのまま亡くなってしまい娘が縁を切ったのだ。堀内敬子は顔がふっくらして「福の相」だ。旦那へのやさしさがあふれて好感を持つ。
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⒊故郷に帰った娘(松田るか)
東京にいたけど、父の元の部下に言われて最期を看取りにくるのだ。戻ってきても文句ばかりだ。それでも母親が好きだったテッポウユリの花畑を見たり、アタマもボケている父親は娘を見て母親の名前を呼ぶ。母親の日記を見て父親と母親の関係を知ったりすると気持ちが変わってくる。死ぬ前に昔の母親の姿を再現しようとするのだ。
松田るかは美形なんだけど、今まで彼女とはご縁がなかった。毎日お化粧していた母親の影響を受けてキレイに口紅を塗って目に強いメイクをする。すると、服装次第では銀座の売れっ子ホステスにも見える。この映画ではよく頑張っている。
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個人的に日本全国で行ったことのない県が2つになった。沖縄に行ったことがないと言うと驚かれる。会社のコールセンターが沖縄になって、いくチャンスもあったが、観光みたいに思われるといかなかった。そろそろいかねばなるまい。その時に離島の伊江島の独特の形をした山も見てみたくなった。
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映画「かなさんどー」は沖縄の離島伊江島を舞台にした人情ドラマだ。ガレッジセール・ゴリこと照屋年之監督の長編第3作である。主演は松田るかだが、国際俳優的な存在の浅野忠信が父親役ででている。浅野忠信演じる父親の危篤の連絡に疎遠だった娘が帰郷する。このテイストだと本来はもっと暗い映画になるかもしれない。でも、逆に照屋年之の演出で明るめの香りがしてこの映画を選択する。結果的には成功だった。周囲の笑い声が絶えなかった。
東京にいる美花(松田るか)のもとに沖縄の伊江島にいる父親悟(浅野忠信)が危篤で今月もたないかもしれないという連絡が入る。美花は父親と7年間疎遠だった。いやいや帰郷すると父の部下だった小早川(Kジャージ)が迎えにきて悟のもとへ行くが意識は朦朧としている。
自堕落な父親を許してきた母親町子(堀内敬子)が体調を崩していた時に、電話に出なかった父親が許せず美花は家を出た。小早川と島の人は美花を歓待するが、美花は不機嫌だ。それでも、実家の家の中を探って母親の日記を見つけると、父と母の思い出の記述を読んで感慨にふける。
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好きな映画だ。人情味にあふれた展開が良かった。
ここしばらくの日本映画ではいちばんのお勧め
単純にストーリーを読むと、悲しみにあふれる感覚を持ってしまう。でも、真逆でギャグのジャブを次から次に打ってくるので観客で大笑いする人が続出である。でも、娘の両親を思う気持ちが最終局面に向けていい感じに出てきて映画を見ながらジーンと来てしまう。
照屋監督は俳優の使い方が上手である。主要の3人だけでなく、浅野忠信の元部下役であるKジョージなどが実にいい味を出して、主要3人と独特のハーモニーを出す。あまり関係のない病院のおばさん患者さんたちも笑いの渦を生むいい使い方をしている。お見事だ。
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⒈いい加減なオヤジ(浅野忠信)
伊江島の建設業者の社長、親からの後継。付き合いといってはしご酒で飲み歩く。翌日は二日酔い。携帯で電話している相手も女みたい。お調子者だけど、部下はついていく。結局は体調も崩して、会社も手放した。今や酸素吸入状態で緩和治療の状態で余命宣告もでている。こんな飲んだくれオヤジを見ていると、自分も似たようなものだ。じっと注視してしまう。世界の浅野忠信もいわゆる日本のダメオヤジが上手い。
⒉やさしい奥さん(堀内敬子)
もう亡くなっている。でてくるのは回想シーンだ。自堕落なオヤジに娘がイラつくけど母親がかばう。「飲んでいてもお父さんは仕事なんだから仕方ない。」と父親の味方をしてあげる。家でも化粧して常にキレイでありたいと言う。ダメオヤジをかばう姿を見て昭和のお母さんなんだなと感じる。妻に頼られているのに、ダンナは携帯電話の着信を無視する。そのまま亡くなってしまい娘が縁を切ったのだ。堀内敬子は顔がふっくらして「福の相」だ。旦那へのやさしさがあふれて好感を持つ。
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⒊故郷に帰った娘(松田るか)
東京にいたけど、父の元の部下に言われて最期を看取りにくるのだ。戻ってきても文句ばかりだ。それでも母親が好きだったテッポウユリの花畑を見たり、アタマもボケている父親は娘を見て母親の名前を呼ぶ。母親の日記を見て父親と母親の関係を知ったりすると気持ちが変わってくる。死ぬ前に昔の母親の姿を再現しようとするのだ。
松田るかは美形なんだけど、今まで彼女とはご縁がなかった。毎日お化粧していた母親の影響を受けてキレイに口紅を塗って目に強いメイクをする。すると、服装次第では銀座の売れっ子ホステスにも見える。この映画ではよく頑張っている。
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個人的に日本全国で行ったことのない県が2つになった。沖縄に行ったことがないと言うと驚かれる。会社のコールセンターが沖縄になって、いくチャンスもあったが、観光みたいに思われるといかなかった。そろそろいかねばなるまい。その時に離島の伊江島の独特の形をした山も見てみたくなった。