山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

チシマゼキショウ (チシマゼキショウ科) Tofieldia coccinea Richards. var. coccinea

2022年10月05日 | その他の絶滅危惧種
 高山帯の岩礫地や岩場に生育する常緑の多年草である。根生葉は剣状で先が尖り、長さ3 ~ 10㎝。花茎の高さ5 ~ 15㎝で、1∼2個の小さな葉があり、数個~10数個の総状の花を密に付ける。花被片は白色または帯紫色になる。朔果は球形で斜め下向きに付く。花期は 7 月。山梨県では南アルプスと八ヶ岳に生育しているが、個体数はあまり多く無い。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー:なし  2017年環境省カテゴリー:なし


    チシマゼキショウ 2022年6月 八ヶ岳で撮影


    小型の植物で見落としやすい。


    葉は細長くて先端部が尖る。


    総状に多数の花を密に付け、花は白色か赤紫色を帯びる


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キタダケトラノオ (オオバコ科)

2022年09月26日 | その他の絶滅危惧種
 北岳周辺の山地帯上部の草地に生育する多年草である。高さ50 ~ 70㎝になり、葉は対生し三角状披針形で先は尖り、辺縁には鋭い鋸歯がある。葉には短い柄があり、茎や花序には曲がった毛がある。ツクシトラノオの変種とされており、ツクシトラノオの葉は広卵形なのに対し、本種の葉は三角状披針形である。茎の先に細長い穂状花序を出し、青紫色の小さな花を多数つける。筒部は花冠の 1/2くらいの長さである。花期は 8 月~9月。山梨県・長野県に生育しており、主に石灰岩を含む場所を好んで生育している。個体数はきわめて少ない。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    キタダケトラノオ 2022年9月 南アルプスで撮影


    青紫色の小さな花を多数付ける。


    岩壁に生えていたキタダケトラノオ


    細長い穂状花序を出すが、訪問時期が遅く既に大部分が結実していた。


    咲き残っていたキタダケトラノオの花。花茎や萼に屈毛が生える。


    結実した実


    葉は対生し、葉柄があり、三角状披針形で先は尖り、辺縁には鋸歯がある。


    茎には屈毛が密生する。


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タコノアシ (タコノアシ科) Penthorum chinense Pursh

2022年09月25日 | その他の絶滅危惧種
湖の泥湿地や湿り気のある休耕田に生育する多年草である。走出枝を出す。地上部の茎は普通1本で、高さは 30 ~ 80㎝になり、上部で分枝(まれに基部で分枝)し、下部は無毛、上部には褐色の腺毛がある。葉は狭披針形でほぼ無柄、縁に細鋸歯がある。花序の枝は始め渦巻き状になっているが、後にまっすぐ伸びて斜上する。その枝に目立たない径 5㎜くらいの花を付け、秋に紅葉した頃のその姿はまさにタコの足である。花期は 8 ~ 10 月。生育地では群落を作るが、湿地開発による影響をまともに受け、個体数は減少している。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)

    群生するタコノアシ 2022年8月 忍野村で撮影

    タコノアシの花

    緑色がかった小さな花を多数咲かせる。

    花が散った後のタコノアシ 2022年9月 同じ場所で撮影

    少し紅葉しかけている。

    紅葉したタコノアシ 2021年10月 同じ場所で撮影

    この姿はまさにタコノアシである。





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マメダオシ (ヒルガオ科) Cuscuta australis R.Br.

2022年09月25日 | その他の絶滅危惧種
 山野の道端や荒れ地あるいは湖の湖畔に生育する1 年草である。蔓性の寄生植物で黄色い針金状の茎で他の植物にからみつき、 寄生根を出して養分を吸い取る。花冠の長さ2㎜で5 裂し、花柱は 2 個ある。花弁は先端部が尖らず、開いても水平程度で反転しない。蒴果は球形で中央部の雌しべの部分が窪む。花期は 7 ~ 10 月。山梨県では東部富士五湖方面の湖畔に生育している。人里近くで見かけるものは少なく、ほとんどが良く似たアメリカネナシカズラである。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)


    マメダオシ 2022年8月 東部富士五湖地方で撮影


    湖畔の草地に群生している姿が見られた。


    つる性植物で葉が無く、他の植物にからみ付いて養分を吸い取る寄生植物である。


    マメダオシの花


    花は5裂し、花弁の先端部は尖らず、開いても水平程度で反転しない。

 良く似たアメリカネナシカズラは花弁の先端部が尖り、反転するところが異なる。蒴果の中央部は窪まない。小さな花なのでマメダオシと区別するのはなかなか難しい。


    アメリカネナシカズラ 2022年8月 北杜市で撮影。こちらのほうがシート状に密に花を付ける。


    花弁の先端部は尖り、水平に開いて反転する。花弁には透明感が無い。


    蒴果の中央部は窪まない。


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ミソハギ (ミソハギ科) Lythrum anceps (Koehne) Makino

2022年09月25日 | その他の絶滅危惧種
 湿原や湖畔などに生育する多年草である。茎は 4 稜または 6 稜あって直立し無毛、草丈は 1mくらいになる。葉は対生または輪生し無柄、葉身は長さ3.5 ~ 4.5㎝の長披針形で鋭頭、基部は細くなり茎を抱かない。花は茎の上部に集散状につき、花弁は紅紫色で 6 枚あり長楕円形 、雄しべは12本で、そのうちの6本が長い。花期は 7 ~ 8 月。類似のエゾミソハギ(Lythrum salicaria L.)は葉の基部が心形で茎を抱く点で見分けられる。山梨県では主に東部富士五湖地方に生育しているが個体数は少ない。植栽のものは多く見かけられる。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:なし


    湖畔の草地に生えていたミソハギ 2022年8月 東部富士五湖地方で撮影


    個体数は少なく、この湖ではこの場所しか発見出来ず。


    ミソハギの花。花弁は6枚で雄しべは12本あるらしい。そのうちの6本が長い。


    葉は対生し、基部は細くなり茎を抱かない。


    河口湖大石公園の植栽のミソハギ


    山梨県では自生のものでこんな大株はまずお目にかかれない。


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トダイアカバナ (アカバナ科) Epilobium platystigmatosum C.B.Rob.

2022年09月24日 | その他の絶滅危惧種
 日当たりの良い砂礫地に生育する多年草である。石灰岩地を好んで生育する。高さ7 ~ 30㎝。茎は上部で細かく分枝し、稜線はなく全体に曲がった白い毛がある。葉は長楕円形~卵状披針形、長さ1 ~ 4㎝、幅 1.5 ~ 5㎜で、縁には突起状の細かい鋸歯がある。花は淡紅色か白色、柱頭は棍棒状、花弁は4弁で先端は2裂する。花期は 8 ~ 9 月。茎や葉は紅葉することが多い。山梨県では釜無川で発見されており、石灰岩地に関連する河川敷で多く見られる。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    河川敷に生育するトダイアカバナ 2022年8月 釜無川で撮影


    茎や葉は紅葉することが多い。花は一斉には咲かず、ポツポツと咲いて行く。


    花は小さい。


    葉は長楕円形ないし卵状披針形で細かい鋸歯がある。


    2022年9月 南アルプスで撮影


    小さな花と細長い蒴果


    花は淡紅色ないしは白色で4弁、先端部が2裂する。


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アオホオズキ (ナス科) Physaliastrum japonicum (Franch. et Sav.) Honda

2022年09月24日 | その他の絶滅危惧種
 山地帯の湿った樹林下に生育する多年草である。茎は柔らかく、まばらに分技し 40 〜 70㎝になる。葉は互生し、長楕円形で1㎝程度の葉柄がある。花は葉液に下向きに1、2個つき、垂れ下がる。花冠は直径約1.5㎝の広鐘形で淡緑色、短毛が密生し、先が5つに浅く分かれる。液果は楕円形で長さ1 〜 1.3㎝。花後に緑色の扁平な壷形の萼に包まれ、萼の表面に刺状の短毛がある。花期は 6 ~ 7 月。山梨県での個体数は少ない。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2017:環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    雨に濡れたアオホオズキ 2022年8月 山梨市の渓谷で撮影


    アオホオズキの葉と花。葉は互生し長楕円形で柄がある。


    花は葉腋に下向きに付く。


    アオホオズキの花。釣鐘型で先端は5裂し、表面に短毛が密生する。


    別株


    花と蕾


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ウラシマソウ (サトイモ科)

2021年10月20日 | その他の絶滅危惧種
 竹林や藪などの陰地に生育する多年草である。雌雄異株で、若い個体は雄株で、成長すると雌株に変化する。地下に球茎があり、葉は長い柄があり上部で 2 叉し放射状に披針形の小葉をつける。花柄は直立し、葉柄より低く、先端に肉穂花序をつけ、花序の先につく濃紫色~紫褐色の付属体が異状に長く伸び、あたかも釣り糸を垂らしているかのように見える。花期は 5 月。山梨県では広範囲に生育しているがあまり見かけるものでは無い。

 2018年山梨県カテゴリー:準絶滅危惧(NT) 2017年環境省カテゴリー:なし


    ウラシマソウ 平成26年4月 甲府市で撮影


    付属体が細く長く伸び、あたかも釣り糸を垂らしているかのように見える。


    令和3年4月 北杜市で撮影


    葉よりも低い位置に仏炎苞が出る。


    釣り糸を垂らすウラシマソウ

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ヤマシャクヤク (ボタン科)

2021年10月20日 | その他の絶滅危惧種
 山地の林床に生育する多年草である。根は太く、茎は直立し、草丈は 30 ~ 40㎝。葉は互生し柄があり、葉身は長さ5 ~ 12㎝の 2 回 3 出複葉で裏面は無毛または稀に散毛があり、小葉は楕円形から倒卵形。花は茎頂に上向きに 1 個つけ、花弁は白色で 5 ~ 7 枚、花柱は短く外に曲がる。花期は 5 月。本州中部以西、四国、九州に分布し、山梨県では御坂山系、富士山麓、南アルプス、八ヶ岳など広範囲で生育が確認されている。林内に散在性に生育しており群落を形成している場所は稀である。

 2018年山梨県カテゴリー:準絶滅危惧(NT) 2017年環境省カテゴリー:なし


    ヤマシャクヤク 平成26年5月 杓子山で撮影


    純白の美しい花


    まだ蕾のヤマシャクヤク


    令和2年5月 富士山麓で撮影したヤマシャクヤク


    群生していたヤマシャクヤク。身延町で撮影。まだ花は確認していない。

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カイフウロ (フウロソウ科)

2021年10月19日 | その他の絶滅危惧種
 山地帯の草地や林縁に生育する多年草である。葉は掌状に 5 中〜深裂し、裂片は先端が尖る。イヨフウロの変種とされており、イヨフウロに比べて、全体に毛が少なく顎片にはほとんど毛がない。花は紅紫色で、花弁に入る濃い赤紫のスジがはっきり入る。花期は 7 ~ 9 月。かつては御坂山系の黒岳や三ツ峠で普通に見かけられたが、鹿の食害で激減している。

  2018年山梨県カテゴリー:準絶滅危惧(NT) 2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    カイフウロ 平成29年8月 黒岳で撮影


    カイフウロの花。紅紫色で濃い赤紫色の筋がはっきりと入る。


    平成29年8月 三ツ峠で撮影。


    時として花弁の切れ込みが深い個体がある。


    平成26年8月 黒岳で撮影


    花弁の切れ込みが明瞭なタイプ

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カワヂシャ (オオバコ科)

2021年10月17日 | その他の絶滅危惧種
 田の畦や川辺、溝のふちなど水湿に生育する2 年草である。茎や葉は無毛で柔らかく、直立または斜上して、高さは10-100cmになる。葉は対生し、長さ4 ~ 8㎝、幅0.8 ~ 2.5㎝の披針形~長楕円状披針形でやや尖った鋸歯があり、基部は茎を抱く。葉腋から長さ5~ 15㎝の細い総状花序を出し、径 3 ~ 4㎜の小さな花を多数つける。花冠は白色で淡紅紫色の条があり、4 裂して皿状に開く。花期は5-6月。和名カワヂシャ(川萵苣)は、「川べりに生えるチシャ(レタス)」の意味である。帰化種(特定外来種)のオオカワヂシャに取って代わられつつあり、カワヂシャはあまり見られなくなっている。


    カワヂシャ 令和3年5月 河口湖で撮影


    同上


    小さな白い花を多数咲かせる。


    カワヂシャの花。白色の花冠に淡紅紫色の筋が入る。


    葉には明瞭な鋸歯がある。


    こちらはオオカワヂシャ。全体的に大き目。


    花冠は淡紫色で濃紫色の脈がある。葉の鋸歯はあまり目立たないか、無い。

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サワルリソウ (ムラサキ科)

2021年10月16日 | その他の絶滅危惧種
 関東以西から九州の太平洋側に分布し、山地の林床に生育する多年草である。日本特産属の 1 属 1 種。草丈は 50 ~ 80㎝。葉は互生し無柄、葉身は長さ10 ~ 20㎝の長楕円形で鋭頭、基部は細くなり茎に続く。茎全体に短く硬い毛がある。花は青紫色、長さ8 ~ 10㎜の筒状鐘形で茎頂付近につく。果実は灰白色で光沢があり、先端は鈎状となる。花期は 5 ~ 6 月。山梨県では散在的に分布し個体数は少ない。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2017年環境省カテゴリー:なし


    サワルリソウ 令和3年6月 東部富士五湖方面の山中で撮影


    おじぎするように下向きに咲くサワルリソウの花


    上品な青紫色の花


    葉は互生し、柄は無い。

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エゾミソハギ (ミソハギ科)

2021年10月16日 | その他の絶滅危惧種
 湿原や湖の湖畔など水辺を好んで生育する多年草である。枝を伸ばし、高さ50〜150cmになり、4稜か6稜ある。穂状花序は頂生し、紅紫色の鮮やかな花を多数つける。花弁は6弁、雄しべは12本あり、交互に長短がある。葉は柄がなく、対生するか3個輪生し、長披針形〜広披針形、先はふつう鋭形、葉の基部は円形から浅い心形となって半ば茎を抱く。ミソハギ(L. anceps)に類似するが、エゾミソハギは茎全体に乳頭状突起を通常密生させることと、葉の基部が円形から浅い心形となって半ば茎を抱くところが異なる。花期は 7 ~ 9 月。山梨県では東部富士五湖方面に生育している。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU) .2017年環境省カテゴリー:なし


    エゾミソハギ 令和3年8月 山中湖で撮影


    鮮やかな紅紫色の花を多数付ける。


    この場所の個体はあまり毛深く無い。


    葉の基部が浅い心形で少し茎を抱いている。

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アサマフウロ (フウロソウ科)

2021年10月15日 | その他の絶滅危惧種
 山地帯の湿気のある草原を好んで生育する多年草である。茎はよく分枝し、茎や葉柄には逆向きの伏毛があり、葉は掌状に深裂し、裂片がさらに深裂する。花はこの仲間では最も大きく濃紅色。雄しべ10個で花柱は5裂する。花期は 7 ~ 9 月。和名は浅間山麓地方に多いことによる。山梨県では八ケ岳の山麓に生育しており、分布域は狭いが個体数は比較的多い。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)


    アサマフウロ 令和3年8月 八ケ岳山麓で撮影


    湿地のほとりに咲いていた。


    この場所は個体数はあまり多く無かった。


    フウロソウ科の中では花は大型で、鮮やかな赤紫色。

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ウメウツギ(アジサイ科)

2021年06月17日 | その他の絶滅危惧種
 山地帯の岩場に生育する落葉小低木で株立ち状になる。若い枝や葉には硬い星状毛がある。葉は対生し、卵状長楕円形で先が尖り、ふちに細鋸歯がある。葉腋から白い花を1 個下向きにつける。花期は 5 ~ 6 月。石灰岩地に多いとされるが、本県では古い安山岩地に多い。個体数は少ない。

 2018年山梨県カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    ウメウツギ 平成27年5月 十二ヶ岳で撮影。葉腋から1個の白花を下向きに咲かせる。


    平成23年6月 十二ヶ岳で撮影。


    同上


    葉は対生し、卵状長楕円形で先が尖り、ふちに細鋸歯がある。


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