山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

最短ルートで十二ヶ岳と節刀ヶ岳に登る  平成20年6月15日

2008年06月24日 | 御坂・毛無・天子山系
平成20年6月15日 天候曇り

 この日は当初は傷つけられた茅ヶ岳の標柱を修復に行く予定だったのだが、集まったのは当院に勤務する独身美女2人のみ。この2人は昨年茅ヶ岳標柱再建に協力いただいており、既に茅ヶ岳には登っている。空模様もいまひとつで、茅ヶ岳からの眺望はほとんど期待できなそうだ。何度も同じ山につきあってもらうのも申し訳ないので、朝6時病院駐車場に集まった時点で目的地を変更、御坂山塊節刀ヶ岳に4月に見ておいた最短ルートでツツジを見に行くことにした。

    十二ヶ岳と西湖  途中の展望の良い岩場から見る風景。残念ながらこの日は終日富士山は姿を見せなかった。


    岩場のところで足元に咲いていたギンラン。花が開いているところは初めて見たが、確かにランの花だ。


    眼前に迫る十二ヶ岳。一旦ハシゴを下りて写真下側に見えるロープ付き岩場を登るのだが、初心者2人は一苦労。

 河口湖大石の林道を行き、大石峠への登山道分岐を真直ぐに車で進み、林道突き当りまで進むと、砂防ダム工事のための小屋が立っている。日曜日は工事が行われていないので、工事関係の車は止まっていなかった。4月に訪れた時とはだいぶ様相が変わっていて、登山道入り口あたりが削り取られ、車を止められる広いスペースに変わっていた。その時に工事現場にあった2台の重機の姿は無く、登山道を登って10分ほど行ったところに移動しており、新たな砂防ダム建設のためガレた沢を掘削工事しているところだった。登山道の一部も削られており、迂回して歩くことになる。初心者2人を連れているため、ゆっくりペースで30分に1回休憩を入れながら歩いたが、それでも節刀ヶ岳と十二ヶ岳の中間部コルまで約1時間で到着した。時間は9時、これならば十二ヶ岳まで行く時間は十分にある。まず、左折して十二ヶ岳に向う。こちらの道はまだ歩いたことがなかったが、確か昭文社地図にクサリ、ハシゴありと書かれており、誰かのブログで鎖場の写真を見たような記憶があった。初心者2人がちょっと心配だが、とりあえず行ってみると、案の定、まずはロープの先に10mほどのハシゴの下りあり。ここはさほど難なく通過。問題はその先、十二ヶ岳直下の岩場はロープが数本かけられた20mほどの岩場直登だった。ここはちょっと苦労した。まずは私が先に登って登り方を指示しつつ、一人目を岩の上まで送り届け、一度降りてもう一人を登らせる。2人とも初めてのロープ付き岩登りの経験だっただろうが、無事に登ることができ、十二ヶ岳山頂にたどり着くことができた。時間は10時、予想よりも早く到着できた。30分ほど休憩してまた岩場を戻るが、下りがまた一苦労、しかし無事通過。ハシゴの登りでは2人とも少し余裕が出始める。

    十二ヶ岳制覇! 苦労してロープを登り、達成感満点。


    ハシゴの登り返しではもう余裕の表情。

 十二ヶ岳制覇し、次は節刀ヶ岳に向う。細かい休憩を入れつつ、約1時間20分ほどかけて節刀ヶ岳に到着。山頂直下で下りてくる一人の男性、かぶっている青い帽子と首からかけたタオル、会ったことはなかったが、一目でその人とわかった。「望の富士」で富士山撮影に命を掛けている(?)のぞむ君だ。私のブログとも相互リンクしている人気サイトの管理人。歩いている山域が似通っているので、どこかでばったり出会うだろうとは思っていたが、まさかこの日に出会えるとは思ってもいなかった。下山するところを引き止めて山頂で記念撮影する。のぞむ君、本日は電車とバスを乗り継いで大石から大石峠を経由して節刀ヶ岳に登り、これから十二ヶ岳を越えて桑留尾に下山し、お風呂につかってから帰る予定だったらしい。本日はお目当ての富士山が見えずに残念。しかし、もう一つの目的、大石峠のアヤメとヤマツツジはしっかりと撮影し、デジカメのモニターで見せていただいた。あちら側の途中はヤマツツジが見頃のようだ。私は節刀ヶ岳直下のヤマツツジを期待していたのだが、こちらは赤い花が全く見当たらない。良く見てみると咲いているのは白い小さな花、ヤマツツジの木だとばかり思っていたら、これはドウダンツツジだった。

    節刀ヶ岳山頂で、ばったり出会ったのぞむ君とともに記念撮影。


    ヤマツツジだとばかり思っていた山頂直下の木はドウダンツツジだった。これも収穫。秋の紅葉が期待できる。

 桑留尾に下山予定だったのぞむ君をお誘いして一緒に最短ルートを下山することになった。初心者2人連れなのでペース遅くて申し訳ない。情報を交換するが、のぞむ君、ホームページのタイトル「のぞむの富士」まさにそのままの富士山大好き人間、富士山が見える山以外はあまり興味がないらしい。7月は硫黄岳山荘泊りで八ヶ岳に行くらしい。コマクサをはじめとする高山植物が咲く絶好の季節、横岳から見る赤岳に並ぶ富士も最高だ。大いに楽しんできて欲しい。私の大好きな南アルプスも勧めておいた。スローペースながら順調に下山し、1時半ごろ車を停めてある林道に到着した。のぞむ君はどこかの温泉に寄ってから中央線で自宅に帰るとのことだったので、女性2人を病院駐車場まで送り届け、ついでに病院内の私の写真が展示してある廊下ギャラリーを(無理矢理)案内した。その後2人で信玄の隠れ湯、積翠寺温泉古湯坊を案内し、一緒にお湯につかってきた。古湯坊は我が家から車で10分ほどのところにあり、義母の法事で2度使っているがお風呂に入ったことはなかった。甲府盆地を見渡すまでは行かないが、眺望の良い展望風呂はなかなか良かった。4時過ぎ、のぞむ君を甲府駅までお送りしたが、最近毛無山から雨ヶ岳縦走などロングコース歩きを楽しんでいるのぞむ君、本日は明らかに消化不良になってしまったのではないだろうか。しかし、本日目的地変更したおかげでのぞむ君にお会いできたことは大収穫だった。秋になったら黒富士、黒平ルート一緒に歩きましょう。眺望抜群の秘密の場所、撥岩も案内します。
コメント (2)
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