平成21年8月9日 天候曇り
朝6時、空を見上げると一面の曇り空、今日もすっきりした天気にはならなそうだ。三つ峠の富士山ライブカメラを見てみると、雲の上に富士山が顔を出してはいるものの、今にも雲に巻かれそうな状態だ。さて、どこに行くか?とりあえず準備して7時に車で自宅を出発。御坂山塊雪頭ヶ岳のマツムシソウがそろそろ見頃だと思うので、富士山を入れて写真を・・・と思っていたのだが、再度三つ峠ライブカメラを見るともう富士山は雲隠れだ。ならばまだ行ったことのない北八ヶ岳、天狗岳に行ってみることにしよう。八ヶ岳の地図を広げてルート確認し、唐沢鉱泉から右回りに西天狗、東天狗、中山峠、黒百合ヒュッテを周遊するコースを選ぶ。
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登山口の唐沢鉱泉.山小屋ではなくてホテルですね.
中央高速を南諏訪インターで下りて、カーナビに従って唐沢鉱泉に到着したのは9時。準備して9時20分に出発。鉱泉の前の川にかかる橋を渡って登山道に入る。ツガ林の中につけられたジグザグの道を登るが、雨が降った後で道はぬかるんでいた。50分ほどで稜線の分岐に到着し、左に曲がって西天狗岳を目指す。この先、傾斜が徐々にきつくなり、1時間ほど歩いて最後の急登を登りつくと、南側の展望が大きく開けて第一展望台に到着する。一瞬だけ中央アルプス方面の山並が見えたが、すぐに雲に巻かれて眺望は得られなくなってしまった。
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尾根の分岐
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第一展望台.雲に巻かれて視界なし.
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初めて出会ったリンネソウ.名前の由来は植物学の祖,リンネの名にちなんでいる.
尾根沿いの道を進んでゆくと、登山道の脇に見慣れない小さなピンク色の花がちらほらと咲いている。スミレの仲間か?と思ったが葉っぱが違う。初めて出会うリンネ草だった。山と渓谷社の図鑑では群生している写真が載っているが、実際にはまばらにちらほらと咲くようだ。背の低い小さな花なので、這いつくばって写真を撮っている私を見ると、通りかかる登山者はきっと変なおじさんに見えるのだろう。そんなことはお構いなし、見たことがない花に出会えることはうれしいものだ。
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第二展望台.
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雲の切れ間から垣間見た主峰赤岳.
さらに進んでゆくと、第二展望台に到着。ここで一時雲が切れ、向かう先には西天狗岳の急登、南側には主峰赤岳の姿を見ることができた。一旦下って西天狗の根元の樹林帯を過ぎると、いよいよ西天狗岳への登りが始まる。編笠山や蓼科山などに似た大きな岩の積み重なった急登をペンキマークに導かれて登る。きつい登りだが高度はぐんぐん稼げる。そして、予定時間よりだいぶ遅れて12時半、西天狗岳に到着した。
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コルから見上げる西天狗岳.「そびえ立つ」といった感じだ.
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西天狗岳への登り.八ヶ岳の他の山にもれず,ここも岩礫の急登り.
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西天狗岳山頂.雲に巻かれて眺望なし.
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西・東天狗のコルから見上げる東天狗岳.
西天狗岳では7~8人のグループが食事休憩中だったので、そのまま通過する。西と東天狗岳のコルは花の咲く気持ちの良い場所なのだが、硫黄岳から赤岳方面を見るともう雲に巻かれてしまっていて、姿を見ることはできなかった。草地にはミヤマアキノキリンソウやヤマハハコ、咲き始めたヒメシャジンなどを見ることができた。このあたりを1時間ほどブラブラして、東天狗には午後2時少し前に到着。こちらの山頂も10名ほどの団体客で賑っていたので、立ち寄っただけで下山開始する。
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ミヤマアキノキリンソウと雲のかかる硫黄岳
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咲き始めたヒメシャジンと東天狗岳.
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東天狗岳山頂.
中山峠を目指して下りて行くが、こちらの尾根道は大きな岩礫が延々と続く道で歩きにくい。中山峠の手前で見晴らしの良い広場があったので、ここで休憩して遅い食事をとる。天気は曇り空だが、なんとか持ってくれそうだ。中山峠に行くと、峠と言いつつも眺望は悪く、4方向に道が分かれる分岐点になっていた。ここから整備された木道を5分ほど歩くと黒百合ヒュッテに到着する。時間は3時、地図上の時間ではここから唐沢鉱泉まで約1時間40分だ。小休憩を入れて道を進むが、この先の道も延々と続く岩礫の道、しかも雨が降った後で岩が濡れていて滑りやすい。ところどころにある土の道はぬかるんでいて靴が泥だらけになってしまう。スリップに注意しながら慎重に下りて行くが、それでも3~4度横すべりしたが、そのたびに持っていたストックに助けられて転倒せずに済んだ。渋の湯の分岐点まで約1時間10分、そこから唐沢鉱泉まで約1時間かかり、午後5時10分、ようやく唐沢鉱泉に到着した。
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尾根に残っていたハクサンシャクナゲ.後に見えるのは西天狗岳.
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尾根は岩礫の岩ゴツゴツ道が続く.
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中山峠.ここは北八ヶ岳の交差点.
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黒百合ヒュッテとテント場.気持ちの良い広場です.
容易に行けると思っていた天狗岳なのだが、意外と手ごわかった。特に黒百合ヒュッテ側の岩礫帯の道は濡れているとかなり歩きにくい。可能ならば雪の積もった冬の季節に登ってみたいのだが、簡単には登らせてくれなそうだ。
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唐沢鉱泉の源泉.硫黄の匂いがプーンとする.時間があれば入りたかったのだが,下山が遅すぎた.
朝6時、空を見上げると一面の曇り空、今日もすっきりした天気にはならなそうだ。三つ峠の富士山ライブカメラを見てみると、雲の上に富士山が顔を出してはいるものの、今にも雲に巻かれそうな状態だ。さて、どこに行くか?とりあえず準備して7時に車で自宅を出発。御坂山塊雪頭ヶ岳のマツムシソウがそろそろ見頃だと思うので、富士山を入れて写真を・・・と思っていたのだが、再度三つ峠ライブカメラを見るともう富士山は雲隠れだ。ならばまだ行ったことのない北八ヶ岳、天狗岳に行ってみることにしよう。八ヶ岳の地図を広げてルート確認し、唐沢鉱泉から右回りに西天狗、東天狗、中山峠、黒百合ヒュッテを周遊するコースを選ぶ。
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登山口の唐沢鉱泉.山小屋ではなくてホテルですね.
中央高速を南諏訪インターで下りて、カーナビに従って唐沢鉱泉に到着したのは9時。準備して9時20分に出発。鉱泉の前の川にかかる橋を渡って登山道に入る。ツガ林の中につけられたジグザグの道を登るが、雨が降った後で道はぬかるんでいた。50分ほどで稜線の分岐に到着し、左に曲がって西天狗岳を目指す。この先、傾斜が徐々にきつくなり、1時間ほど歩いて最後の急登を登りつくと、南側の展望が大きく開けて第一展望台に到着する。一瞬だけ中央アルプス方面の山並が見えたが、すぐに雲に巻かれて眺望は得られなくなってしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/c3/f7a1d82361c663cadac7e69722ee5ef0.jpg)
尾根の分岐
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第一展望台.雲に巻かれて視界なし.
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初めて出会ったリンネソウ.名前の由来は植物学の祖,リンネの名にちなんでいる.
尾根沿いの道を進んでゆくと、登山道の脇に見慣れない小さなピンク色の花がちらほらと咲いている。スミレの仲間か?と思ったが葉っぱが違う。初めて出会うリンネ草だった。山と渓谷社の図鑑では群生している写真が載っているが、実際にはまばらにちらほらと咲くようだ。背の低い小さな花なので、這いつくばって写真を撮っている私を見ると、通りかかる登山者はきっと変なおじさんに見えるのだろう。そんなことはお構いなし、見たことがない花に出会えることはうれしいものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/18/0ae20052ad25baaab9b1013c6ee1517c.jpg)
第二展望台.
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雲の切れ間から垣間見た主峰赤岳.
さらに進んでゆくと、第二展望台に到着。ここで一時雲が切れ、向かう先には西天狗岳の急登、南側には主峰赤岳の姿を見ることができた。一旦下って西天狗の根元の樹林帯を過ぎると、いよいよ西天狗岳への登りが始まる。編笠山や蓼科山などに似た大きな岩の積み重なった急登をペンキマークに導かれて登る。きつい登りだが高度はぐんぐん稼げる。そして、予定時間よりだいぶ遅れて12時半、西天狗岳に到着した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/7c/e7a64faf2fa90ceaa3b806c446da81c7.jpg)
コルから見上げる西天狗岳.「そびえ立つ」といった感じだ.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/72/72ea6cfafd9fef108a9f9f905d1f75c5.jpg)
西天狗岳への登り.八ヶ岳の他の山にもれず,ここも岩礫の急登り.
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西天狗岳山頂.雲に巻かれて眺望なし.
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西・東天狗のコルから見上げる東天狗岳.
西天狗岳では7~8人のグループが食事休憩中だったので、そのまま通過する。西と東天狗岳のコルは花の咲く気持ちの良い場所なのだが、硫黄岳から赤岳方面を見るともう雲に巻かれてしまっていて、姿を見ることはできなかった。草地にはミヤマアキノキリンソウやヤマハハコ、咲き始めたヒメシャジンなどを見ることができた。このあたりを1時間ほどブラブラして、東天狗には午後2時少し前に到着。こちらの山頂も10名ほどの団体客で賑っていたので、立ち寄っただけで下山開始する。
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ミヤマアキノキリンソウと雲のかかる硫黄岳
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/3a/cd98413cdbff75883c1cc2c586e3f6f5.jpg)
咲き始めたヒメシャジンと東天狗岳.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/89/633a9858a98ce61634450a83ef19e1ad.jpg)
東天狗岳山頂.
中山峠を目指して下りて行くが、こちらの尾根道は大きな岩礫が延々と続く道で歩きにくい。中山峠の手前で見晴らしの良い広場があったので、ここで休憩して遅い食事をとる。天気は曇り空だが、なんとか持ってくれそうだ。中山峠に行くと、峠と言いつつも眺望は悪く、4方向に道が分かれる分岐点になっていた。ここから整備された木道を5分ほど歩くと黒百合ヒュッテに到着する。時間は3時、地図上の時間ではここから唐沢鉱泉まで約1時間40分だ。小休憩を入れて道を進むが、この先の道も延々と続く岩礫の道、しかも雨が降った後で岩が濡れていて滑りやすい。ところどころにある土の道はぬかるんでいて靴が泥だらけになってしまう。スリップに注意しながら慎重に下りて行くが、それでも3~4度横すべりしたが、そのたびに持っていたストックに助けられて転倒せずに済んだ。渋の湯の分岐点まで約1時間10分、そこから唐沢鉱泉まで約1時間かかり、午後5時10分、ようやく唐沢鉱泉に到着した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/1b/f1e5ba968a6c1049c059431fee89f44a.jpg)
尾根に残っていたハクサンシャクナゲ.後に見えるのは西天狗岳.
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尾根は岩礫の岩ゴツゴツ道が続く.
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中山峠.ここは北八ヶ岳の交差点.
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黒百合ヒュッテとテント場.気持ちの良い広場です.
容易に行けると思っていた天狗岳なのだが、意外と手ごわかった。特に黒百合ヒュッテ側の岩礫帯の道は濡れているとかなり歩きにくい。可能ならば雪の積もった冬の季節に登ってみたいのだが、簡単には登らせてくれなそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/7d/dc94fa03810b73ea585daea44343bdb0.jpg)
唐沢鉱泉の源泉.硫黄の匂いがプーンとする.時間があれば入りたかったのだが,下山が遅すぎた.