山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

テスト1 積翠寺梅畑Day & Night

2011年03月08日 | 番外編
 平成23年3月4日

 左手の痛みはだいぶ改善し、一日の半分はしびれも無く過ごせるようになってきた。平地での1~3時間のウォーキングは週2~3回行なってはいるものの、果たして1.8kgの三脚と装備を担いで大丈夫なものなのか?週末のこの日、甲府駅前で飲み会があったので、車を積翠寺の自宅に置きに帰り、三脚とカメラを持って東側農道から武田の杜遊歩道を経て会場の甲府駅まで歩いてみた。リュックは登山用ではなくていつも職場の往復の時に使っているものだが、30Lは入るやや大き目のもので三脚が装着できる。水と軽いおやつ程度で余計なものは入っていないので登山装備に比べると軽いには軽いが、それでもカメラを入れると7~8kgの重さにはなる。普通に歩けば4kmほどの行程だが、農道から武田の杜遊歩道を経由すると6kmくらいになるだろう。午後3時半に自宅に車を置き、首と左腕の調子を見ながらいざ、出発。左腕がしびれるにはしびれるが、さほど酷くは無く、痛くなった時は首を前傾させながら頭を手で上に持ち上げると改善することがわかってきたので、痛くなったら頭を持ち上げ、また痛くなったら持ち上げと、その動作を繰り返しながら歩く。リュックの重さはほとんど気にならず、少しの肩への負荷ならば問題にならなそうだ。

    積翠寺を流れる相川は、先週河川清掃が行われたばかり。


    積翠寺の梅畑1


    積翠寺の梅畑2


    青空に映える梅の花


    大根と梅の花

 ちょうど梅の花が咲いている季節だが、暖かかったり寒かったりと陽気が不順で、いまひとつパッとした咲き方ではない。久しぶりのカメラのシャッター音が心地良く、楽しい。梅畑の中の道を右に左に、斜面を上ったり下りたりと、まともな道を歩かずに農道周辺をウロウロしながら歩く。東側の斜面に上る農道があり、その先には武田の杜遊歩道があるはずなので(なければ薮をかき分けて進むつもりで)上って行くと、植林した杉の林の中に林業作業道と思われる明瞭な道があった。これを辿ると、予想通り、あっという間に武田の杜遊歩道に合流した。これを南(甲府駅の方角)に進んで行くと躑躅(つつじ)ヶ崎園地という立派なあずま屋が立つ広場に出た。このあたりは以前に植物園側(愛宕山側)から歩いたことがある。甲府盆地が一望できる眺めの良いところだが、ちょうど愛宕山に邪魔されて富士山は見えないようだ。

    躑躅ヶ崎園地とあずまや


    躑躅ヶ崎園地からの甲府盆地と南アルプスの眺望

 一休みして今度はまだ歩いたことの無い武田神社へ下りる道を進む。遊歩道というだけあって整備されたきれいな道を進むと、右側にちょっとした展望地がありそこに立ち寄ってみると、「躑躅ヶ崎と竜華の峰」という解説が書かれた看板があり、祠が立っていた。その向こうには竜華池(りゅうがいけ)があり、この場所は武田信玄があずま屋を設けて景観を楽しんだ景勝地だったらしい。そこを過ぎると間もなく竜華池の堤に到着し、道を隔ててすぐ先が武田神社になっている。

    竜華の峰 かつて武田信玄のあずまやがあった景勝地。


    南アルプスに夕陽が沈む。武田通り沿いの公園から。

 武田通りをテクテクと歩いているところで鳳凰山に陽が沈み、職場に到着したのが6時少し前、2時間半ほど歩いたが、ほとんど疲れなし。小休憩して甲府駅に向かい、宴会が始まる。いつもはアルコールは飲まないのだが、この日は車が無いので最初から日本酒冷や酒、最後まで日本酒で、口元がもつれるほどに飲んだ。
 11時、宴会終了。さて、帰宅。普通ならばタクシーだろうが、ここはまた歩いて帰ることに。3次会は少しアルコールを控えて歩けるだけの酔いを醒ましておいた。甲府駅から武田通りをテクテクと武田神社まで行ったが、酔いよりも眠くて仕方ない。ベンチで休憩、よほど横になろうかと思ったが、ここで寝たら最後、絶対朝まで目が覚めない。下手をすると永久に目が覚めないかも・・・と考えつつ、なんとか寝ずにまた歩き出す。相川一号公園を過ぎたあたりで県道をそれて細い道を右折、どこに行くか・・・それは昼間下見しておいた農道の梅畑だ。実は、この日担いで行った三脚は昼間写真を撮るためではなくて、夜12時ごろに西に傾いた冬の大三角形とオリオン座を梅の花と一緒に撮るために持って行ったものだ。車道を曲がったつもりだったのだが、道を進むとやがて田んぼのあぜ道になり、さらには道が無くなってしまい田んぼの中。1本曲がるところを間違えたらしい。適当に行けば向こうの道に出るはずだと強行突破すると、今度は小川に出くわし、それを越えると人の家の裏庭に出てしまい、こそこそと通り抜けてようやくまともな道に出た。

    梅畑と冬の大三角形 時間が遅く、オリオン座はもう沈んでしまっていた。甲府盆地の空は白く霞んで濁っている。


    梅の花と星空  いちばん明るい星はこいぬ座プロキオン。2段階フォーカス撮影でこの程度は写せる。

 このあたりで時間は12時、オリオン座はもう半分沈んでしまっている。農道の梅畑に入り、昼間見ておいた場所を探しながら、本日初めて三脚(1月1日、茅ヶ岳以来の三脚を立てた本格的な撮影)をセットする。前景の梅の花と遠景の星空に同時にピントを合わせるのは通常ならば不可能である。パンフォーカスといって、町明かりなどの遠景にピントを合わせると撮れるには撮れるが、決して鮮明な画像とはならない。そこで本を参考に試してみたかったのが今回の撮影だ。まず遠景にフォーカスを合わせてレンズダイヤルの位置を確認、今度は近景の梅の花にピントを合わせ、フラッシュを焚いて撮影後、先ほどの遠景の位置にフォーカスを合わせ直して星空を写すという、2段階フォーカスによる撮影法だ。Iso感度を上げて撮影するので、通常のフラッシュだと白飛びしてしまうのでティッシュやハンカチで光量調整が必要だ。初めて試みと、ちょっと酔いがあったのだが、それなりに写るのはわかった。しかし、ダイヤルを回す時にやはりカメラがブレるようで、星が点になっていない映像が多かった。三脚を低くしてしっかり固定しないとダメなのかもしれない。

    梅の花と北斗七星  ブログではわかりにくいが、拡大すると星がゆがみ、若干ブレている。

 今回はあくまでもテスト、体も撮影も。夏までには高い山に登れるように体を作りなおし、高山植物咲く夜のお花畑をこの方法で表現してみたいと思っている。
コメント (8)
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