平成23年10月9-10日
大朝日小屋前にテントを張らせていただいた夜、りゅう座流星群を期待していたのだが空は雲におおわれて月も霞んでしまい、流星群を見られるような空にはならなかった。
翌朝は未明3時に起床した。相変わらずの曇り空で、明るい木星だけが時折薄くなった雲を透けて見えるだけだった。山頂に行くのはあきらめてもうひと寝入りしようとするが、隣りのテントの団体さんが同じ時刻に起床して出発の準備を開始した。しかも、その声がやたらと大きくて寝られたものではない。さすがに周囲のテントの人たちも迷惑して、静かにするようにと怒鳴られていた。山に居るのは自分たちだけではないのだから、周りにも気遣って欲しいものだ。

薄明の西朝日岳と木星

朝日連峰の夜明け 見えている山は小朝日岳
結局は寝られずに4時にテント撤収し、4時半、ヘッドライトを点けて下山を始める。振り返って大朝日岳を眺めつつ、三脚を担ぎながら星が出ないか期待したがとうとう見えずに夜が明けてしまう。大朝日岳の斜面には朝日が差し込んで撮影には良い光が入るのだが、霞が多くてすっきりした写真にはならなかった。その後も三脚を担いで歩き、良い場所を見つけては太陽の光が差し込むのを待ちつつ歩く。小屋はいちばん早く出発したが、後から来た人たちにことごとく追い抜かれた。

朝日差す大朝日岳

同上 霞がかかって、PLフィルターをかけてもコントラストと彩度がいまひとつ。

朝日差す紅葉の小朝日岳
小朝日岳の山頂で遅い朝食にしようと思っていたのだが、その場所は前日同様に風が強く、やめて鳥原山まで行くことにする。小朝日岳は急登を登るのも大変だが下りるのも大変、鳥原山側の急斜面にはロープが設置されていて、三脚を担いだまま下りるには少し苦労した。空腹はお菓子やソイジョイでひとまず我慢し、稜線の紅葉を楽しみつつ鳥原山まで行く。

紅葉の朝日連邦 小朝日岳中腹から

小朝日岳山頂 ここで朝食の予定だったが、風が強くてあきらめる。

鳥原山中腹から見る大朝日岳(左)と小朝日岳
10時、鳥原山到着。山頂手前に展望台があり、そこからの朝日連邦の眺望が抜群だ。大朝日岳と小朝日岳が並んで立つ。紅葉も良かったのだが、次第に雲が増えてしまい、山は霞んでしまった。ゆっくり食事をとっている間に前日登りで一緒だった2グループがやって来て、私が食事している間に先に出発した。少し行くと左側に分かれる道があり、その先に鳥原山三角点があった。

鳥原山展望台 ここで遅い朝食。

鳥原山展望台から見る大朝日岳と小朝日岳
整備された木の階段と木道を進んで行くと沼地に出た。ここの紅葉は見事で、ナナカマドの葉が落ちずに真っ赤に紅葉していた。左手に分かれる道があり、その先はどろどろのぬかるんだ道になっていた。しかし、踏み跡がたくさんある。沼地の道を真直ぐ進んでふと振り返ると、道の分岐点に道標が立っており、その泥沼の道こそが古寺鉱泉に至る道だった。折角なので木道を真直ぐに進んでみると、やがて下りになっていた。その先が鳥原小屋なのだろうが、登り返しが疲れそうなので途中まで下って戻り、古寺鉱泉への道を進む。

古寺鉱泉分岐点の沼地。紅葉が美しい。

赤く染まったナナカマドの紅葉
その先の道は明瞭ながら、今まで歩いてきた道に比べるとだいぶ細くなっていた。大小のブナが立ち並ぶ林は心地良く快適だ。途中の水場で休憩し、さらにブナ峠分岐で地図を確認しつつ休憩、さらに古寺鉱泉まであと15分というところで爪先が痛くなり、靴を脱いで休憩。そして、午後1時、ようやく駐車場に到着した。たくさん止めてあった車はまばらにしか残っておらず、路上駐車の車は私の1台しか残っていなかった。それほどたくさんの人に抜かれたという印象は無く、おそらく日帰りの登山者が大勢いたのではないだろうか。

心地良いブナの森を行く

同上

古寺鉱泉到着。前日は向こう側の道を進んだ。これで1周。
さて、甲府までの帰路は長い。空模様が悪かったのが幸いして夜ぐっすり寝られたので、途中昼寝休憩することも無くひたすら東北道を走る。福島あたりから渋滞に突入、栃木県に入ったあたりで夕暮れとなり、渋滞の黄昏空を眺めていると、大きな流れ星がひとつ流れていった。唯一見た今年のりゅう座流星群だった。甲府には9時半到着。渋滞に巻きこまれた割には早く着いた。
大朝日小屋前にテントを張らせていただいた夜、りゅう座流星群を期待していたのだが空は雲におおわれて月も霞んでしまい、流星群を見られるような空にはならなかった。
翌朝は未明3時に起床した。相変わらずの曇り空で、明るい木星だけが時折薄くなった雲を透けて見えるだけだった。山頂に行くのはあきらめてもうひと寝入りしようとするが、隣りのテントの団体さんが同じ時刻に起床して出発の準備を開始した。しかも、その声がやたらと大きくて寝られたものではない。さすがに周囲のテントの人たちも迷惑して、静かにするようにと怒鳴られていた。山に居るのは自分たちだけではないのだから、周りにも気遣って欲しいものだ。

薄明の西朝日岳と木星

朝日連峰の夜明け 見えている山は小朝日岳
結局は寝られずに4時にテント撤収し、4時半、ヘッドライトを点けて下山を始める。振り返って大朝日岳を眺めつつ、三脚を担ぎながら星が出ないか期待したがとうとう見えずに夜が明けてしまう。大朝日岳の斜面には朝日が差し込んで撮影には良い光が入るのだが、霞が多くてすっきりした写真にはならなかった。その後も三脚を担いで歩き、良い場所を見つけては太陽の光が差し込むのを待ちつつ歩く。小屋はいちばん早く出発したが、後から来た人たちにことごとく追い抜かれた。

朝日差す大朝日岳

同上 霞がかかって、PLフィルターをかけてもコントラストと彩度がいまひとつ。

朝日差す紅葉の小朝日岳
小朝日岳の山頂で遅い朝食にしようと思っていたのだが、その場所は前日同様に風が強く、やめて鳥原山まで行くことにする。小朝日岳は急登を登るのも大変だが下りるのも大変、鳥原山側の急斜面にはロープが設置されていて、三脚を担いだまま下りるには少し苦労した。空腹はお菓子やソイジョイでひとまず我慢し、稜線の紅葉を楽しみつつ鳥原山まで行く。

紅葉の朝日連邦 小朝日岳中腹から

小朝日岳山頂 ここで朝食の予定だったが、風が強くてあきらめる。

鳥原山中腹から見る大朝日岳(左)と小朝日岳
10時、鳥原山到着。山頂手前に展望台があり、そこからの朝日連邦の眺望が抜群だ。大朝日岳と小朝日岳が並んで立つ。紅葉も良かったのだが、次第に雲が増えてしまい、山は霞んでしまった。ゆっくり食事をとっている間に前日登りで一緒だった2グループがやって来て、私が食事している間に先に出発した。少し行くと左側に分かれる道があり、その先に鳥原山三角点があった。

鳥原山展望台 ここで遅い朝食。

鳥原山展望台から見る大朝日岳と小朝日岳
整備された木の階段と木道を進んで行くと沼地に出た。ここの紅葉は見事で、ナナカマドの葉が落ちずに真っ赤に紅葉していた。左手に分かれる道があり、その先はどろどろのぬかるんだ道になっていた。しかし、踏み跡がたくさんある。沼地の道を真直ぐ進んでふと振り返ると、道の分岐点に道標が立っており、その泥沼の道こそが古寺鉱泉に至る道だった。折角なので木道を真直ぐに進んでみると、やがて下りになっていた。その先が鳥原小屋なのだろうが、登り返しが疲れそうなので途中まで下って戻り、古寺鉱泉への道を進む。

古寺鉱泉分岐点の沼地。紅葉が美しい。

赤く染まったナナカマドの紅葉
その先の道は明瞭ながら、今まで歩いてきた道に比べるとだいぶ細くなっていた。大小のブナが立ち並ぶ林は心地良く快適だ。途中の水場で休憩し、さらにブナ峠分岐で地図を確認しつつ休憩、さらに古寺鉱泉まであと15分というところで爪先が痛くなり、靴を脱いで休憩。そして、午後1時、ようやく駐車場に到着した。たくさん止めてあった車はまばらにしか残っておらず、路上駐車の車は私の1台しか残っていなかった。それほどたくさんの人に抜かれたという印象は無く、おそらく日帰りの登山者が大勢いたのではないだろうか。

心地良いブナの森を行く

同上

古寺鉱泉到着。前日は向こう側の道を進んだ。これで1周。
さて、甲府までの帰路は長い。空模様が悪かったのが幸いして夜ぐっすり寝られたので、途中昼寝休憩することも無くひたすら東北道を走る。福島あたりから渋滞に突入、栃木県に入ったあたりで夕暮れとなり、渋滞の黄昏空を眺めていると、大きな流れ星がひとつ流れていった。唯一見た今年のりゅう座流星群だった。甲府には9時半到着。渋滞に巻きこまれた割には早く着いた。