山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

夕暮れの富士、新道峠と黒岳  平成23年10月26日

2011年10月29日 | 御坂・毛無・天子山系
 平成23年10月26日

 御坂山塊の紅葉を期待して釈迦ヶ岳に登ってきたが、紅葉はいまひとつで期待したような景色は見られなかった。そして、夕暮れを見るならば眼下に河口湖の町明かりが広がるこの場所、新道峠から黒岳に至る尾根が良い。釈迦ヶ岳から下山し、4時半、新道峠の駐車場に到着した。先客は山梨ナンバーの車1台のみだ。平日なのでカメラマンは少ない。

    新道峠駐車場から見る夕暮れの釈迦ヶ岳

 駐車場から釈迦ヶ岳を見ると夕陽で赤く染まっていた。反対側の富士山はどうなのか?三脚を担いだまま新道峠に登り、定位置の木の生えている場所まで急ぐ。既に河口湖は夕闇に包まれ、町明かりが灯り始めた頃だった。富士山にはまだ陽が当たっている。赤く焼けるのを期待しながら先客1人と写真談義をしながら待つが・・・富士山も夕暮れの空もあまり焼けてはくれなかった。

    新道峠の夕暮れ富士


    同上  空も富士もあまり焼けないまま夕暮れとなる。

 このまま帰ろうかとも思ったのだが、足はまだ元気だったので、黒岳まで行ってみることにした。ひょっとしたら天の川が撮れるかも知れないという期待があった。奮闘50分、私にしては異例の速さで黒岳展望台に到着、時間は6時5分だった。もう夕焼けの時間は終わり、河口湖の町明かりの上に真っ黒な富士山が立つ。1枚撮ってみるが、予想通り河口湖の町明かりに富士山が負けてしまう。これを想定して町明かりを減光するためのハーフNDフィルターを持ってきた。露出時間やIso感度を変えていろいろ撮ってみるが・・・あまり面白い写真にはならなかった。

    河口湖の夜景と夕景富士  ハーフNDフィルター使用


    夕景富士と天の川  線が写っているのは飛行機。この時間には次々に飛んで来るためカットするのが難しい。
    
 6時半過ぎ、頭上には夏の大三角形が高く昇り、それを貫いて天の川が見え始めた。しかし、カメラの画角に入る低・中空部分は白く霞み、さらに町明かりが加わってすっきりとは見えてくれない。空は青空だったが、空気が澄んだ状態では無かったようだ。なんとか天の川と富士山が入るように撮影はしてみたものの、天の川は霞んでしまっている。7時過ぎまで粘ったが状況は変わりそうもなく、撤退する。下山途中、新道峠ではまだカメラマンが粘っていたが、やはりあまり良いものは撮れなかったようで、そのまま一夜を明かす予定を止めて、一旦撤退すると言っていた。

    東の空に昇って来た木星


    森に昇った夏の大三角形  中央を斜めに夏の天の川が流れているのだが、写らない。

 例年ならば9月中頃から星空の広がる夜が数日はあるのだが、今年は10月になってもほとんどそのような空にならない。りゅう座流星群もオリオン座流星群も空振り、さらに、火打山の夜も、蔵王も大朝日岳も夜は駄目だった。いつになったら星の輝く空が見られるようになるのだろうか。
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紅葉の御坂山塊、釈迦ヶ岳  平成23年10月26日

2011年10月29日 | 御坂・毛無・天子山系
 平成23年10月26日

 久しぶりの秋らしい青空が広がったこの日、午後から西沢渓谷あたりに紅葉を見に行こうと出発した。その途中で見渡す御坂山塊や大栃山の上部3分の1あたりが良い具合に紅葉しているのが見えた。富士山も良く見えている。それを見て、気が変わり、目的地変更。ホームグラウンド釈迦ヶ岳に行って、紅葉の新道峠尾根の上に立つ富士山を見に行くことにする。

    登山道から見上げる紅葉の釈迦ヶ岳


    モミジの紅葉と富士

 いつもは広い道の脇に車を止めて林道を歩いて登るのだが、この日は時間短縮のために細い林道をいちばん奥まで車で行き、そこから登るという反則技を使う。30分ほど時間が短縮でき、釈迦ヶ岳山頂まで約1時間で到着できる。午後1時半に歩き始めて、順調に午後2時半、山頂に到着した。途中は紅葉してはいるが、まだ緑色が残ったまま葉が落ちてしまっている木が多い。カエデやモミジの赤もあまり鮮やかとは言えず、他の場所と同様御坂山塊も今年の紅葉はぱっとしない。

    御坂山塊の紅葉と富士


    同上  光の当たり方が悪いのもあるが、紅葉はいまひとつ。


    夫婦地蔵と秋富士


    黒岳と三つ峠山


    甲府盆地と八ヶ岳、奥秩父山系


    釈迦ヶ岳山頂と南アルプス

 午後3時になると日はだいぶ西に傾いている。新道峠の尾根に当たる光の角度が強すぎて写真撮影にはあまり良くない。ここはやはり午前中が良いのだろうが、それよりも紅葉が鮮やかではない。もっとすっきりした富士山が見られると思っていたのだが、予想よりも白く霞んでいた。夕暮れまで山頂にいるつもりだったが、いまひとつなので下山する事にした。

    西に傾く陽と南アルプス

 これでは満足できず、30分で車のところまで下山し、次の場所に向かう。
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