平成24年2月5日(2日目)
冬の山で一夜を過ごすためには不可欠な燃料が夕暮れを過ぎた午後7時で尽きてしまい、替え燃料を持って行くのを忘れてしまった。このピンチをシュラフ2枚にシュラフカバーを掛けた3重の装備で夜を過ごすことにした。-15℃までは十分に耐えられるはずだ。幸運にも雪を溶かさずとも十分な量の水を持ってきており、火力を必要としないパンや行動食は十分にあった。さらに、幸運にも風があまり吹かなかったので体感温度はさほど寒くはなかった。
富士に昇る春の大三角形 月が明るすぎて星の写りはいまひとつ。
星空の解説。土星と火星があり、そちらのほうが春の大三角形よりも明るい。
夜9時、一旦寝て、次は春の大三角形が富士山の上に昇ってくる未明1時過ぎに起きる。そしてまた寝て次はさそり座が昇って来る3時半に起きる。(ほとんど寝た気がしない。)そのままシュラフとカメラを行ったり来たりで夜明けを迎えてしまう。さそり座は計算した通りの位置に昇って来た。その尻尾のところから伸びる天の川が富士山の上で弧を描くような構図、Milky Way Bowが今回の狙いだったのだが、若干時期が早く、天の川は朝焼けの明かりの中に消えてしまい、写らなかった。
昇りはじめたさそり座 富士の右側にさそり座の胴体あたりまでが昇っている。
薄明の空に昇るさそり座 天の川は朝焼けの中に消えてしまう。
黎明の富士
ダイヤモンド富士にはならなかったが、山上の夜明けは美しい。赤く染まる水平線、蒼く染まる空、夜明けとともに次第に消えて行く星々、そして日の出。この時ばかりは寒さを忘れて東の空を眺めていた。夜明けとともに富士山には雲が巻き始め、雲の上のダイヤモンドのような富士山を見ることができた。
日の出直前の富士
富士山から昇る朝日 1週間遅れでダイヤにはならない。
山頂の木を入れてダイヤモンドな富士
雲霞の上のダイヤモンドな富士
同上
あっという間に雲が湧きはじめ、下山開始後は完全に雲の中に隠れてしまう。
思ったほど寒さを感じることなく一夜を過ごせた。朝食はパンとシリアルバーで済ませてテントを撤収、8時半に下山開始する。登りよりも下りのほうがスリップしそうで気を使う。順調に下山し、10時25分、車を止めた広場に到着した。車のフロントガラスには氷がびっしりと張り付いていた。
フロントガラスに張った氷
雲海に昇るダイヤモンド富士はそれらしきものは撮影したものの、今回もおあずけとなる。いつかきっと・・・。
冬の山で一夜を過ごすためには不可欠な燃料が夕暮れを過ぎた午後7時で尽きてしまい、替え燃料を持って行くのを忘れてしまった。このピンチをシュラフ2枚にシュラフカバーを掛けた3重の装備で夜を過ごすことにした。-15℃までは十分に耐えられるはずだ。幸運にも雪を溶かさずとも十分な量の水を持ってきており、火力を必要としないパンや行動食は十分にあった。さらに、幸運にも風があまり吹かなかったので体感温度はさほど寒くはなかった。
富士に昇る春の大三角形 月が明るすぎて星の写りはいまひとつ。
星空の解説。土星と火星があり、そちらのほうが春の大三角形よりも明るい。
夜9時、一旦寝て、次は春の大三角形が富士山の上に昇ってくる未明1時過ぎに起きる。そしてまた寝て次はさそり座が昇って来る3時半に起きる。(ほとんど寝た気がしない。)そのままシュラフとカメラを行ったり来たりで夜明けを迎えてしまう。さそり座は計算した通りの位置に昇って来た。その尻尾のところから伸びる天の川が富士山の上で弧を描くような構図、Milky Way Bowが今回の狙いだったのだが、若干時期が早く、天の川は朝焼けの明かりの中に消えてしまい、写らなかった。
昇りはじめたさそり座 富士の右側にさそり座の胴体あたりまでが昇っている。
薄明の空に昇るさそり座 天の川は朝焼けの中に消えてしまう。
黎明の富士
ダイヤモンド富士にはならなかったが、山上の夜明けは美しい。赤く染まる水平線、蒼く染まる空、夜明けとともに次第に消えて行く星々、そして日の出。この時ばかりは寒さを忘れて東の空を眺めていた。夜明けとともに富士山には雲が巻き始め、雲の上のダイヤモンドのような富士山を見ることができた。
日の出直前の富士
富士山から昇る朝日 1週間遅れでダイヤにはならない。
山頂の木を入れてダイヤモンドな富士
雲霞の上のダイヤモンドな富士
同上
あっという間に雲が湧きはじめ、下山開始後は完全に雲の中に隠れてしまう。
思ったほど寒さを感じることなく一夜を過ごせた。朝食はパンとシリアルバーで済ませてテントを撤収、8時半に下山開始する。登りよりも下りのほうがスリップしそうで気を使う。順調に下山し、10時25分、車を止めた広場に到着した。車のフロントガラスには氷がびっしりと張り付いていた。
フロントガラスに張った氷
雲海に昇るダイヤモンド富士はそれらしきものは撮影したものの、今回もおあずけとなる。いつかきっと・・・。