山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

新春の日の出 茅ヶ岳(後編)  平成24年12月31日-平成25年1月1日

2013年01月08日 | 山梨百名山
 強風がゴーゴーと吹き荒れ、氷点下10℃を下回る寒い夜だった。シュラフ2枚にシュラフカバーという3重の寝袋にくるまって寝たが、肩のあたりが寒くて目が覚めた。時間は午前3時。バーナーを焚いて暖をとった後、テントの外に出てみると前夜東から昇って来たオリオン座と冬の大三角形は西に傾き、南アルプスの山並の上で輝いていた。そのすぐ上には月齢18日の明るい月が輝く。南アルプスの右端には明るい木星が沈んで行くところだ。西に傾いた月は、今度は金峰山をはじめとする奥秩父山塊を照らしている。

    南アルプスに輝くオリオン座と冬の大三角形


    沈み行く木星


    月光の茅ヶ岳山頂と金峰山

 一旦テントの中に戻り、早目の朝食をとる。そして東の空が明るみ出した午前6時前に再びテントの外に出る。月光に照らされた山頂、明るみ始めた東の空のグラデーションとオレンジ色に染まり行く水平線。夜明けの美しい風景が広がる。(が、かなり寒い!)

    月光の茅ヶ岳山頂と明け行く甲府盆地


    薄明の南アルプス


    山頂のテントと金ヶ岳


    薄明の空と金星


    薄明の富士と甲府盆地

 6時を過ぎた頃、まだ薄暗い中をヘッドライト点灯して若者4人が登って来た。寒さを凌ぐためにテントを持ってやって来て、さっそくテント設営していた。その後も数人御来光を見るための登山者がやって来て、日の出の頃には約10人ほどの人が集まった。若者4人は今年で3年連続茅ヶ岳に登っているそうで、標柱の話をすると2年前にもその話を聞いたことがあると言っていた。そう、2年前の元日、私はこの山頂にいた。その時にも彼らに会っていたということなのだ。
 南アルプスの上に月が傾き、きれいなアース・シャドウが出た。そして7時を過ぎた頃に、たなびく雲の間から新春の日の出を迎える。綺麗には綺麗だが・・・あまり感動しない。この山からだと富士山までの距離が遠く、写真としてはいまひとつだ。頸椎と左腕故障のためにあまり難しい山には登れなかった2年間、特に冬の山は2シーズンほとんど登っていない。今年は行けるのだろうか?3月にはパンスターズ彗星、12月にはアイソン彗星という大きな彗星がやって来る。標高2,000mを越える山の上からこの彗星を見てみたいものだと願っている。

    南アルプスに輝く月


    南アルプスに棚引くアース・シャドウと沈み行く月


    新春の日の出


    同上

 7時半、テントに戻って本日2度目の朝食を軽く済ませ、テント撤収、8時半に下山開始する。若者4人のテントからは良い匂いが漂ってくる。鍋をやっているようだ。挨拶して別れるが、来年は大晦日から山頂テント泊すると言っていたので、今度は向こうの金ヶ岳にテントを張ろうと相談して来た。空はすっかり晴れてすがすがしい青空が広がった。下山途中でこれから登って行く登山者に何人も出会った。中には子供連れの人たちもいた。相変わらず人気の高い山だ。ツクモグサの咲く頃に、標柱整備を兼ねてまた登ることになるだろう。

    日が昇り、下山開始。


    茅ヶ岳ツイン・タワー。また整備に来ます。


    冬の茅ヶ岳の森


    同上


    澄んだ冬空

 冬季のテント泊装備は防寒対策のためにどうしても重くなってしまうが、今回思ったことは1泊程度ならばあまり問題無く登れそうだということだ。ピッチは上がらないものの、茅ヶ岳程度ならばほとんど疲れないで登れる。今年こそは、かつて毎年の恒例だった雪の鳳凰山と金峰山に登れれば良いが・・・と思う。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする