月齢2以上の月の撮影はさほど難しくは無いのだが、月齢1の月は高度が低く、なかなか撮影する機会は無い。しかし、冬至の日が早く沈むこの季節だと、夕暮れが早く訪れるために撮影が可能となる。12月23日の日没は午後4時35分ごろ、そして月齢1の月が沈むのが午後6時ごろなので、その間約1時間25分の時間がある。これだけの時間があれば、富士山頂に沈む月を撮影することが可能なはずだ。アストロガイドとカシミール3Dで場所を計算してみると、山中湖外輪山の大平山、そして菰釣山が良さそうである。大平山は昨年の12月に月齢2の月を撮影に訪れているが、富士山に近過ぎて月が小さくなってしまう難点がある。今回は菰釣山に行こうと1ヶ月ほど前から計画を立てていた。
先月の石割山のように午後になると雲が増えてくることが多いので、午後1時まで自宅で富士山ライブカメラを見ながら行くかどうか検討していたが、午後1時を過ぎてもすっきりした富士山が見えているので行くことにする。高速を使って都留まで行き、道坂トンネルを越えて道志村に入る。林道を歩いて行くだけの時間的余裕は無いので、林道詰めまで車で行って歩き始める。時間は15時20分、日没には間に合わなそうだが、月が富士山山頂に来るのは17時20分ごろなので、これには十分間に合うはずだ。

林道詰めに車を止めて出発。向こうには林道法面工事のダンプカーが止まっている。

かつては不明瞭だった沢沿いの道がすっかり綺麗になっていた。

橋を渡って崩れた手前の沢を右折。テープと明瞭な道がある。

枯れた沢沿いを稜線に向かって登る。ところどころ凍っていた。

稜線に登り着き、もう少し登ると避難小屋がある。時間は16時10分。山頂は裏側に見える山のもう少し先。

青空に雲が流れて行くが・・・

途中から雪道に変わる。アイスバーンにはなっておらず、そのまま歩く。

霞のかかる山頂付近。富士山は見えるのか?

16時40分山頂到着。富士山はいずこへ?
途中1回休憩で1時間20分で予定通り菰釣山山頂に到着した。しかし・・・富士山の裾野と山中湖の一部が見えるものの、富士山の姿は暗い雲に隠されて見えない。綺麗な夕焼けの空が見えているところをみると、どうやらこの雲は手前の山の上にかかった雲のようだ。月が沈むまでにはまだ40分ある。雲が通り過ぎるのを期待して待つことにする。

雲に隠れてしまった富士山。

裾野と山中湖が見え、綺麗な夕焼け空が広がっているところを見ると、どうやらこの雲は手前の山にかかっているらしい。

17時24分、そろそろ月が富士山頂にかかっている頃だろうが・・・残念。
時計の針がそろそろ17時30分を指す頃、一瞬だけ雲の裏に富士山の陰が見えたので撮影し、その後はまた雲に隠れてしまったので撤収、下山することにする。肉眼では月は全く見えなかったのだが、帰って来てからパソコンで画像を開いてみてビックリ!富士山頂ほぼど真中に細い月が写っていた。

一瞬だけ富士山のシルエットが見えたので撮影すると、山頂には細い月が写っている。

同上。撮影できていたのは3カットのみ。

同上、トリーミング。
暗い夜の登山道をスリップに注意しながら下山していると、次第に空が晴れて星が輝き出した。きっと今頃は富士山が見えているのだろう。ほんの少しのタイミングの差で今回は良い画像が撮れなかったが、いつかこの細い月を撮影してみたいと思う。帰り際に山中湖に立ち寄ってみると、霞んではいるものの富士山が見えていた。石割山や大平山界隈ならば月齢1の細月を撮影できたのかも知れない。

山中湖と富士山。
これからも挑戦は続く。
先月の石割山のように午後になると雲が増えてくることが多いので、午後1時まで自宅で富士山ライブカメラを見ながら行くかどうか検討していたが、午後1時を過ぎてもすっきりした富士山が見えているので行くことにする。高速を使って都留まで行き、道坂トンネルを越えて道志村に入る。林道を歩いて行くだけの時間的余裕は無いので、林道詰めまで車で行って歩き始める。時間は15時20分、日没には間に合わなそうだが、月が富士山山頂に来るのは17時20分ごろなので、これには十分間に合うはずだ。

林道詰めに車を止めて出発。向こうには林道法面工事のダンプカーが止まっている。

かつては不明瞭だった沢沿いの道がすっかり綺麗になっていた。

橋を渡って崩れた手前の沢を右折。テープと明瞭な道がある。

枯れた沢沿いを稜線に向かって登る。ところどころ凍っていた。

稜線に登り着き、もう少し登ると避難小屋がある。時間は16時10分。山頂は裏側に見える山のもう少し先。

青空に雲が流れて行くが・・・

途中から雪道に変わる。アイスバーンにはなっておらず、そのまま歩く。

霞のかかる山頂付近。富士山は見えるのか?

16時40分山頂到着。富士山はいずこへ?
途中1回休憩で1時間20分で予定通り菰釣山山頂に到着した。しかし・・・富士山の裾野と山中湖の一部が見えるものの、富士山の姿は暗い雲に隠されて見えない。綺麗な夕焼けの空が見えているところをみると、どうやらこの雲は手前の山の上にかかった雲のようだ。月が沈むまでにはまだ40分ある。雲が通り過ぎるのを期待して待つことにする。

雲に隠れてしまった富士山。

裾野と山中湖が見え、綺麗な夕焼け空が広がっているところを見ると、どうやらこの雲は手前の山にかかっているらしい。

17時24分、そろそろ月が富士山頂にかかっている頃だろうが・・・残念。
時計の針がそろそろ17時30分を指す頃、一瞬だけ雲の裏に富士山の陰が見えたので撮影し、その後はまた雲に隠れてしまったので撤収、下山することにする。肉眼では月は全く見えなかったのだが、帰って来てからパソコンで画像を開いてみてビックリ!富士山頂ほぼど真中に細い月が写っていた。

一瞬だけ富士山のシルエットが見えたので撮影すると、山頂には細い月が写っている。

同上。撮影できていたのは3カットのみ。

同上、トリーミング。
暗い夜の登山道をスリップに注意しながら下山していると、次第に空が晴れて星が輝き出した。きっと今頃は富士山が見えているのだろう。ほんの少しのタイミングの差で今回は良い画像が撮れなかったが、いつかこの細い月を撮影してみたいと思う。帰り際に山中湖に立ち寄ってみると、霞んではいるものの富士山が見えていた。石割山や大平山界隈ならば月齢1の細月を撮影できたのかも知れない。

山中湖と富士山。
これからも挑戦は続く。