山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

月と金星・土星が接近した夕暮れ 石割山  平成28年11月3日

2016年11月04日 | 星空
 平成28年11月2日から3日にかけて細い月と金星・土星が接近し、夕暮れの西の空に輝いているはずだった。そして11月1日の月齢1.4の細い月は山中湖界隈の高指山か富士岬の頭あたりから富士山頂付近に沈んで行くのが見られる3日間続いての面白い天体現象が観察・撮影できる絶好の日だった。しかし、1日、2日と天候に恵まれずこの天体現象は観察できずに終わってしまった。しかし、11月3日は打って変わって朝から青空が広がった。早朝朝霧高原にダイヤモンド富士の撮影に出かけたが、甲府市からは見えていた富士山は朝霧高原に行くと霧に巻かれていて、朝のダイヤモンドは残念ながら不発に終わってしまった。しかし、朝8時少し前から霧と雲が晴れてすっきりと晴れた秋空に富士山が姿を現した。久しぶりに見る青空と冠雪の富士山である。これならば、夕方はきっと綺麗な月が観察できる。

 職場に戻って仕事を片付けた後、山中湖に向かう。湖畔からでも今宵の月と金星・土星は撮影できるのだが、狙うのはやはり山上からの景色だ。石割山の山頂から夕暮れの景色を眺めることに決めて、午後2時に石割神社から出発する。広角レンズに加えて夕暮れ用、星空用、それと200㎜望遠と、レンズを4本積んだのでいつもよりも荷物が重い。


    いつものコース、石割神社から山頂を目指す。空はスッキリと青空が広がる。


    何度登ってもこの長い階段は辛い。


    中腹から見る富士山。紅葉はそろそろ見ごろを迎えるが、色付きはいまひとつのようだ。


    3時半に山頂到着。日没には十分に間に合った。

 山頂で日没を待っていると、空気が澄んだために赤い夕陽が富士山の右裾に沈んでいった。美しい夕暮れだ。


    富士山の左裾に沈んで行く夕陽


    ススキを透かしてドラマチックに


    秋の夕暮れ


    見え始めた細い月

 日が沈んでから20分ほど過ぎた頃、月齢3.4の三日月が見えるようになってきた。午後5時を過ぎた頃には金星も輝き始めた。最近では珍しい空気が澄んだ月と星の観察には絶好の夕暮れとなった。日没とともにぐっと冷え込んできたので、ダウンジャケット着込んだ上にさらにカッパを着て寒さを凌ぐ。


    夕空に輝く三日月と金星


    土星も見え始めた。葉の落ちた木とススキを前景に秋らしく。


    この日の月と金星・土星はほぼ正三角形の位置に並んだ。


    月と金星・土星が接近した夕暮れ


    同上。 これが今回狙っていた構図なのだが、あっさりし過ぎているような気がする。


    月と金星と土星


    左側にうっすらと天の川が現われている。


    土星が沈み、月と金星の左に現われた天の川。


    富士山上の月と天の川。 これが狙っていた2つ目の構図。


    同上。 飛行機が頻繁に飛ぶ時間なので、カットするのは困難。


    もうすぐ月が沈みそうだ。月の右斜め上に見える筋はこの前のカットには写っておらず、どうやらおうし座流星群。

 空が澄んだので月と天の川の同時撮影が可能なのではと期待したのだが、月齢3を超えた月は思っていた以上に明るく、天の川の輝きは月明かりで薄くなってしまった。

 月が沈みかけたところでカメラを撤収し、次の予定地、平尾山に足早に移動する。しかし、到着した頃には雲が湧き始め、視界が悪くなってしまった。


    平尾山から見る富士山。雲と霞が湧いて視界が悪くなってしまった。


    しばらく待つと一時的に視界が回復。それにしても飛行機が多い。


    富士山に立ち昇る天の川


    同上。

 やがて富士山は雲に巻かれて見えなくなってしまった。本日はここまで、8時10分に撤収して下山、8時45分に駐車場到着した。

 3日間山中湖界隈に通ってようやくこの日に撮影が出来た月と金星と土星である。これだけの景色を見られたことはなかなか晴れない最近の天気の中にあってきわめてラッキーだったと言えるだろう。富士山の上に真っ直ぐに立ち昇る天の川はこれから月明かりの影響を受けて撮影するのは難しくなり、おそらく今季はこれが最後のチャンスとなるであろう。来年はもっと鮮明な天の川と富士山を撮影してみたい。

コメント (6)
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