山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

イケてた丹沢の夕暮れ 大室山(後編)  平成28年11月20日

2016年11月21日 | 山梨百名山
 夕暮れのダイヤモンド富士の撮影に丹沢の大室山に登った。この山は道志村から登ると結構な距離があり、標高差こそ900mほどだがアップダウンを入れると累積標高差は1,200mにもなる。4時間半かかって午後3時20分に山頂到着、既に太陽は富士山の山頂に傾き始めており、三脚とカメラを担いで急ぎ足で富士山の眺望がある場所に戻る。しかし、雲に巻かれていた富士山が姿を現したのもつかの間、湧き上がった雲に再び富士山は隠されてしまった。あと30分ほどでダイヤの時間だが、このまま眺望いまひとつの上で待つか、それとも湧き上がった雲に視界を遮られるのを覚悟で眺望が得られる場所まで下りるか?


    山頂に登る途中で見た雲の上に立つ富士山


    しかし、山頂まで行って戻ると、同じ場所からは既に富士山は見えず。

 考えた末に、まだ時間もあることだし、どうせ見るなら眺望の良いところのほうが良い。隣に見えるピークは樹林の中で眺望はいまいちだが、そこから少し下れば眺望の良い場所がある。さらに下にはもっと良い場所があるのだがどこまで下りられるか、雲の様子を見ながら判断することにして隣のピークの下まで降りてみることにする。


    隣のピークを過ぎて富士山の眺望が得られる場所まで行く。少しずつ雲が晴れて富士山が見え始めた。


    もう少し下へ。樹林の間が大きく開けて良い眺望が得られる。前景になる木のバランスも良さそうだ。ここで日没を待つことにする。


    もうすぐ富士山の山頂に夕陽が来るが、まだ黒い雲が飛ばない。しかし富士山はしっかりと見えるようになった。


    そろそろ富士山頂に夕陽がやって来た頃だ。丸い夕陽にはならなかったが、オレンジ色の夕陽が富士山の山頂に立ち昇った。


    まるで富士山が噴火しているような夕陽。


    富士噴火雲


    同上


    また雲が富士山上を覆い、夕陽が隠れてしまったが・・・


    200㎜望遠で捉えると噴火雲が棚引いているような面白い画像になった。


    もうそろそろ太陽が富士山の裏側に沈んだ頃だろう。


    陽が沈んで夕焼けの空を待ったが、あまり焼けずに日が暮れた。

 なんとか富士山が姿を現してくれた。雲が多くて抜群の画像とは言えないが、その雲のおかげであまりお目にかかれない富士山山頂が噴火しているような夕焼けの空に出会うことが出来た。登って来るのは大変だったがそれだけの価値があった夕空だった。

 さて、ヘッドライトを点灯して下山だ。帰り道も長い。足元に気をつけて転倒と滑落に細心の注意を払いつつ、ゆっくり下山。帰り道の登り返しは辛かったが、7時半に駐車場に到着した。


    前大室山付近から見る夕暮れの富士山


    ひときわ明るい金星が輝いた。林越しに撮影したが富士山は藪の中でうまく撮れず。加入道山山頂付近から。

 朝の端足峠が標高差約400m、こちらの大室山が累積標高差1,200mで、今日は累計1,600mも登って下りたことになる。さほどの筋肉痛にもならず、う~ん、やれば出来ると自画自賛したが、調子に乗っているとそのうち痛い目に遭うのだろう。決して体力的に十分では無いので、慎重に山を選んでこれからもチャレンジして行きたいと思う。
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イケてた丹沢の夕暮れ 大室山(前編)  平成28年11月20日

2016年11月21日 | 山梨百名山
(写真が多いので前編と後編の2部に分けて掲載します。)

 朝の端足峠ダイヤモンド富士は撮影場所がGPSに登録しておらずイケてないダイヤになってしまった。しかしこの日はまだ夕暮れダイヤのチャンスが残っている。石割山か平尾山あたりでもダイヤにはなるのだが、富士山との距離が近過ぎてあまり面白いダイヤモンド富士にはならない。10年前の登山を始めたばかりで山梨百名山踏破を目指していた頃、丹沢の大室山に登った。この時も夕暮れのダイヤモンド富士を狙っていたのだが、素晴らしい夕焼けの空になったにもかかわらず、カメラがまだ初心者だったために撮影した画像は絞りが強過ぎて回析現象が現われていまひとつの画像しか撮れておらず、日没後の真っ赤な空も登山初心者だった故に下山を急いで撮影が出来ずに終わってしまっている。あの時の夕空をいつかまた眺めてみたいと思いつつも、もう10年が経ってしまった。この大室山はルートが長く、登るのがなかなか大変な山なのだ。この日はダイヤモンドにはならないが、富士山をかすめて右側に太陽が沈む。この山の位置まで富士山からの距離が離れると、夕陽は赤く円く写るため、富士山の山頂に赤い太陽が写るようになる。薄雲が出ると光が拡散されて、これまた情緒深い夕暮れの富士山を見ることが出来るはずだ。

 朝は雲ひとつないスッキリした富士山だったが、日が昇るにつれて薄雲が広がり始め、10時に山中湖を過ぎた頃には富士山中腹に雲が出始めてしまった。気温が上がって雲が出てしまったようだ。道志村の登山口に到着した頃には空にはだいぶ雲が出てしまっている。携帯電話のライブカメラで富士山を見てみると、山中湖では既に雲の中、しかし河口湖と本栖湖ではまだスッキリと富士山が見えている。これは登ってみないとわからないし、今後の撮影のため山頂付近の展望場所のGPSログをマークしておきたいという狙いもある。山頂まで4~5時間はかかるので、夕暮れの富士山を狙うならば11時を過ぎると難しくなる。ギリギリの10時45分に出発する。


    登山道の入り口。この界隈は横浜市の水源保安林になっており、横浜市が管理している。


    保護柵で囲まれた保安林は入り口と出口に矢倉が組まれている。


    紅葉は真っ盛りをやや過ぎて、落ち葉が積もった登山道を進む。


    1時間ほど歩いて、東屋休憩所を過ぎた上に富士山の展望地がある。


    木の枝が伸びて以前ほど展望は得られなくなった。さらに、この日は雲が増えて富士山は全く見えなくなってしまった。

 1時間少々歩いて中腹の富士山展望所に到着したが、すっかり雲が増えて富士山は全く見えなくなってしまった。上空の雲も厚みを増している。これで富士山が見えるようになるのか?この場所であきらめて下山も考えたが、再度富士山ライブカメラをチェックしてみると本栖湖では綺麗に富士山が見えており、河口湖でも中腹に雲が巻いているものの富士山は見えている。ひょっとしたら見えるかもしれない、と一発勝負をかけるようなつもりで先に進む。


    ヒノキ林の林床には綿毛になったキッコウハグマがあった。こんなところにも・・・とちょっと驚き。


    加入道山稜線直下の崩落地。以前に比べると通り易くなったが、帰りの夜道は要注意。


    稜線に抜ける。ここでルートの半分くらいか?まだ先は長い。


    加入道山山頂ベンチと避難小屋。水場とトイレがあれば快適なのだが、いずれも無し。

 加入道山から先はアップダウンのある登山道となる。しかも丹沢の山らしく、超苦手の階段道になっている。一気に息が上がり、ヘロヘロ状態に突入する。林の間から見えるはずの富士山を振り返りながら進むが、雲に巻かれて富士山は見えない。しかし・・・!


    この山は格好の良いブナの大木が林立する。星を入れても月を入れても絵になるだろう。向こうに見えるのが大室山山頂方面。


    富士山を振り返るが、相変わらず雲の中。しかし、雲がだいぶ小さくなったようにも見える。


    大室山の最後の急登に差し掛かった頃、遂に富士山が姿を現した。


    まさか見えるとは・・・しかし雲が湧いたり消えたり、この先どうなるのか?


    またしても隠れてしまった富士山。


    山頂直前にある木道。


    犬越路分岐付近で再び姿を現した富士山。雲の湧き上がる中に顔を出した富士山は幻想的。今回のベストショットとも言うべき1カット。


    ようやく山頂に到着。2度目の大室山山頂はやはり遠かった。

 4時間半かかって3時20分にようやく大室山山頂に到着した。やはり遠かったが既に太陽は富士山に傾きかけており、休んでいる暇は無い。山頂には眺望が無く、ここでカメラと三脚をセットして担ぎながら急ぎ足で富士山の展望地に戻る。


    犬越路分岐部に戻った頃には雲が湧き上がり、富士山は消えてしまっていた。さて、どうするか?

 犬越路分岐部では湧き上がった雲で富士山は見えなくなってしまっていた。雲の湧く様子を見ていると、左の谷から斜面に沿って下から湧き上がって来るように見える。富士山が見える最高地点がこの場所だが、隣のピークと木が邪魔で眺望はいまひとつだ。しかし、高度を下げると雲の中に入り込んでしまう危険もある。さて、どうするか?(後編に続く。)



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イケてなかったダイヤモンド富士 朝霧高原端足峠  平成28年11月20日

2016年11月21日 | 番外編
 先週の雨ヶ岳に続いて朝のダイヤモンド富士撮影に出かけた。先週は雨ヶ岳山頂だったが1週間過ぎると場所は雨ヶ岳と竜ヶ岳のコルの部分、端足峠(はしたとうげ)まで移動する。端足峠展望地あたりでちょうど富士山の真ん中あたりのダイヤになる計算だが・・・今回狙うのはあえて中央を外して剣ヶ峰から昇る割れるダイヤモンドを狙う。カシミール3Dで綿密にシュミレーションして座標をGPSに転送しておいたはずだったのだが・・・???

 早朝5時20分ごろに朝霧高原根原から出発する。端足峠までは1時間少々かかるので、ダイヤモンドになる7時には十分に間に合うはずだ。暗闇の中を黙々と歩き、6時半に端足峠到着した。もう明るくなって富士山の左斜面に朝日の昇り出す明るみが見えている。雨ヶ岳側に移動して笹薮をかき分け、展望地に行ってGPSで座標を探すと・・・登録したはずの座標が入っていない。転送し忘れたか、それとも転送に失敗したか??これは大失敗。数日前にカシミールで見てあった場所はこの辺だろうということで適当に三脚とカメラをセット、もう1台はそこから30mほど雨ヶ岳側に寄った場所で構えて、1台はインターバル1秒のコントローラー任せで撮影、もう1台は手押しでシャッターを切る。


    6時半の端足峠展望地から見る富士山。左斜面が朝日で輝き始めている。


    雨ヶ岳側の笹薮の斜面にカメラをセット。こちらは雨ヶ岳に近い側のカメラ。


    絞りとシャッタースピードを調整して準備完了。あとはダイヤを待つばかり。

 ダイヤになる時間もGPSに記憶させておいたはずだったのだが、データが転送されていなかったので時間も不明確だ。確か7時10分ごろだと記憶していたが?リモートコントローラーのカメラは7時5分からシャッターを切り始めたが、なかなかダイヤにならない。7時15分ごろになってようやくダイヤモンドの光が現われたが・・・剣ヶ峰を外れて右から出てしまった。完全に失敗。


    出た!と思ったが完全に剣ヶ峰を右に外れた。


    残念。


    こちらが30mほど端足峠側のカメラだが、ここでも剣ヶ峰の右。


    あと30m~50m左のポジションだった。


    残念。


    完全に失敗。イケてなかったダイヤモンド富士。

 やはり座標が正確にわかっていないと撮影は難しい割れるダイヤモンド富士、次はきっちりとGPSを確認して撮影に臨みたい。

 ちなみに今回撮影した場所からの太陽軌道をカシミール3Dで計算してみると、ほぼ正確に軌道計算が出来ていることがわかる。


    雨ヶ岳寄りのポジションから見る太陽軌道


    端足峠側から見る太陽軌道。太陽の出現位置はいずれも撮影画像とほぼ一致している。

 おそらくは場所さえ正確に確保できれば、割れるダイヤモンド富士の撮影は昨年よりも容易に出来るのではないかと考えているのだが、果たしてどうなるか?12月に入ると竜ヶ岳でダイヤモンド富士の撮影が可能な季節を迎える。今年は朝霧高原では無くて山上からの割れるダイヤモンド富士に挑戦したいと思っている。

 あとはGPSログを取りながら撮影ポイントを廻りながら下山した。


    今回の撮影ポイントから見る竜ヶ岳。笹薮をかき分ければ撮影ポイントは確保できる。


    端足峠竜ヶ岳寄りのポイント


    A沢貯水池の端足峠登山口から見る富士山


    A沢貯水池右側(ふもとっぱら側)から見る富士山

 折角の好天となったこの日、これだけではもったいないので、夕暮れのダイヤを狙ってもう1山登りたいと思う。   


 
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