山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

夢見山界隈をプチ散策  令和3年1月31日

2021年02月01日 | 山梨無名山
 前日の強風は収まって穏やかな好天の朝となった。早起きできれば朝霧高原のダイヤモンド富士と思っていたが目を覚ませばもう時刻は7時半だった。良く寝た気がする。自宅の出発時間が10時近くになってしまったのでもはや行く先は限られてしまう。山梨市の渓谷でスギランが見つかりGPSの軌道も送っていただいたのでそれを見に行ってみることにする。愛宕山付近を走っている時に、甲府盆地に雲(野焼きの煙か?)が棚引いていてその向こうに綺麗な富士山が見えていた。ちょっとばかり愛宕山に立ち寄ってから山梨市の渓谷に行くことにする。

 愛宕山科学館の駐車場に車を止めて土手を覗き込んでみるとカンスゲと思われるスゲにまだ穂が残っていた。そういえばこの近傍に夢見山という素晴らしい名前の付いた山(?)があったのを思い出した。これは甲府名山の一座に指定されたはずである。ついでに登ってみることにする。


    雲の棚引いた甲府盆地と富士山


    シュンランの葉をたくさん見かけるが花芽は見つからない。今年は外れなのか?


    カンスゲだと思うが自信を持って同定できない。今年はこのカヤツリグサ科の仲間に手を広げるので少し勉強しておかなければならない。


    散策と撮影しながら歩くとあっという間に夢見山入り口に到着。裏のこんもりしたところが山頂だが、これは山なのか?


    夢見山山頂。少し平らになっている。登った気は全くしない。


    裏側に見えるのが大笠山。あっちは一応山っぽい。


    夢見山周辺は遊歩道が整備されている。


    カンスゲと思わしきシダはあちらこちらにたくさん生えている。


    スゲの仲間は雄花と雌花と種類によっては両性花が付くらしい。まだ勉強不足でその構造も良く理解していない。


    こちらは綿毛になっていた。


    綿毛になった花の部分。綿毛の部分は雌花になるのだろう。


    オオハナワラビが生えていた。葉の辺縁が紅葉している。


    群生していたオオハナワラビ


    青々としていたベニシダ


    カニクサは半分以上枯れていた。


    多目的広場


    その傍らにメタセコイアの木があった。


    愛宕山科学館とその向こうの南アルプス。ここからは北岳は見えない。


    石垣にゴッソリと生えていたシダ。コバノヒノキシダかと思ったが・・・


    葉に厚みがあり光沢がある。


    根元近くの羽片を見ると扇形をしている。これはトキワトラノオだ。こんなにたくさん生えているのは初めて見る。

 ちょっとばかり立ち寄った愛宕山と夢見山だが、オオハナワラビの群生やトキワトラノオの群生など、想定していなかったものに出会うことが出来た。近場にもこんな面白いところがあるということを改めて認識した。きっとまだまだ面白いものが眠っているはずである。

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