山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

白か黄か?相又川に咲くハナネコノメは? 令和3年3月7日

2021年03月08日 | 渓谷
 2週間前は蕾だったが、そろそろ相又川中流の支脈で見つけたハナネコノメの仲間が咲いている頃だろう。安部奥の山腹から流れ出すこの沢には黄色いネコノメソウが咲くのではないかと期待している。訪問する前に、そろそろ咲いているかも知れない本物のキバナノハナネコノメの様子を見に行ってみる。


    林道を歩いて現地に到着。しかしまだ咲く時期には早かった。


    まだどれも固い蕾。


    花(萼片)は黄緑色で赤紫色の斑点が入っている。この蕾を見ても黄色か白かの判断は難しそうである。

 車で移動して相又川林道の終点まで車で乗り付ける。相変わらずの悪路で車の運転には少しばかり苦労するが、本日は釣り客と思わしき先客の車が1台止まっていた。帰りにはもう車は無かったので、支脈を探索している時に行き違いになったようである。さて、どんな花が咲いていますかどうか?


    ミツマタが咲く相又川中流域


    左から流れ込む支脈に登ってみると、その先は大きな滝になっていた。


    そこの咲いていたハナネコノメの仲間は・・・


    白いハナネコノメ。普通のハナネコノメソウだった。


    さらに林道軌道を使って上流に進む。石垣に生えていたサジラン。


    木に生えていたビロードシダ。


    ビロード状の毛が密生する。根茎を伸ばしてそこから葉が出ている。


    前回は川の中を遡上したが今回は対岸の林道軌道を使う。


    堰堤に到着。さらに上流に進む。


    川岸を覗き込みながら進むといろいろと目に入って来た。これはキッコウハグマ。


    フォーカスが合っていないが、大きさから見てこれはジンジソウだろう。


    このネコノメソウの仲間はヨゴレネコノメが咲くのか、それともイワボタン?はたまたニッコウネコノメソウか?


    咲いてみないと分からない。また課題が増えて行く。


    目的の支脈に到着。


    さて、どっちが咲くのか?これはまだ蕾だが白っぽい。


    咲きかけた個体を発見。やはり白いほうのようだ。


    咲いていたのは白いハナネコノメソウ。


    まだ咲き始めたばかりである。

 花には失礼であるが、黄色いのを期待していただけに白いほうのハナネコノメソウが咲いていて少しばかりガッカリした。おそらくこの上流部に入ったとしても、咲いているのは白いほうのハナネコノメソウであろう。確認出来たので、ひとまずはこれで良しである。

 課題がもうひとつ、この渓谷沿いに生育していたのはカギガタアオイと思われるのだが、撮影ポジションが悪くてうまく撮影出来ていない。出来ればもう少し撮影し易い場所で花を探して撮影し直したい。接写型のマクロレンズも持って来ている。林道周辺の林の中を探して見つかったには見つかったが、いずれも花が付いていない。止む無し、また岩に取り付いて前回見つけた個体を再写する。


    カンアオイの仲間の葉はいくつか見つかったが、いずれも花が付いていなかった。


    止む無し、岩に取り付いて前回見つけた株を再写する。


    リングライト付き接写型マクロレンズで撮影。今度こそ湾曲している雌しべがしっかりと確認出来た。


    別の花でも雌しべの一番強く曲がった部分が写っている。

 これでカギガタアオイであることは間違い無さそうである。


    もうヤマルリソウが咲き出していた。


    ヤマルリソウの花


    キランソウも咲いている。

 今年の春は少し早く訪れそうである。いよいよ忙しくなりそうだ。

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