昨年はダイヤモンド富士を見るためにテント担いで山頂泊したこの山だが、残念ながら富士山は雲に隠れてダイヤは不発に終わている。しかしその時にこの山で見たたくさんのトウカイスミレや満開のキクザキイチゲは素晴らしいものだった。花期が遅れている今年はダイヤの時期にはまだトウカイもキクザキも咲いていなかったようで、そろそろ見ごろを迎えている頃だと思う。混雑する時間を避けて昼過ぎの12時40分ごろから登り始める。

スギ・ヒノキの林床ではフモトスミレが真っ盛り。

こちらは葉に筋が入ったフイリフモトスミレ。両者が仲良く咲いている。

日当たりの良いベンチの脇にはニョイスミレ。田貫湖ほとりの遊歩道沿いにもたくさん咲いていた。

ヒノキの林床に咲いていたコミヤマカタバミ。

富士山は雲に隠れてご機嫌斜め。
休暇村への分岐点あたりから、目的の花のひとつであるナガバノスミレサイシンが姿を現した。そのあたりから山頂まではこの花がたくさん咲いている。さらに高度を上げるとキクザキイチゲとトウカイスミレが姿を現した。しかしいずれも昨年よりは数が少ないようだ。キクザキイチゲは花数は少ないものの、小さな葉は昨年以上にたくさん出ているように見受けられ、おそらくは数が減っているのではなくて今年の花付きが悪い(昨年が良すぎた)のではないかと思われる。中腹で小雨が降り出してしまいカッパを着たが、通り雨でこの時はすぐに止んでくれた。しかしその後・・・!

カタクリが満開。

こちらはエイザンスミレ。この山では意外と少ない。

姿を現したナガバノスミレサイシン。標高1,000m付近の中腹から山頂にかけてたくさん咲いている。

小さな小さなスミレ、トウカイスミレ。撮影してくださいとばかりに良い場所に咲いていた。

小雨が降ったが、雨が上がった時には富士山の裾野に虹が出た。展望が悪かったのが残念。

シロバナナガバノスミレサイシン

花弁の中まで真っ白。

ナガバノスミレサイシン群生

キクザキイチゲがお目見え。

満開のちょうど見頃を迎えていた。

3兄弟

夕陽を背に咲くキクザキイチゲ

小さくて地面を這うように咲いているトウカイスミレは撮影が難しい。

ナガバノスミレサイシンとトウカイスミレ。

長者ヶ岳山頂から見る富士山。一時は青空が広がったが再び雲行きが怪しくなってきた。

山頂付近にはこんな変なものも。ピンク色をしたキクザキイチゲの葉。成長はしないと思うのだが、もし花が咲いたらどんなのが咲くんだろう?
存分に花を楽しみながら4時15分山頂到着。コースタイム2時間のところを3時間半かかって登ったことになる。もう誰も居ないだろうと思っていた山頂にはテント泊の若者4人組が歓談中だった。山頂周辺を散策して4時半ごろから下山を始める。5時半ごろから空が暗くなってきたので早めにヘッドライトを装着した。その直後、小雨が降り出してきたかと思ったら・・・ゴロゴロゴロという雷鳴が轟いた。ほぼ頭の真上である。早く高度を下げねば・・・と小走りに登山道を下りるが、傾斜の緩いこの尾根はなかなか高度が下がらない。そのうち頭上で閃光が走ったかと思ったら5秒もしないうちに雷鳴が轟くようになってきた。雷雲が少し下がってきたようだ。毛無山の山塊は既に真っ黒な雷雲がひっかかっている。雨はあられが混じるようになってきた。

空が真っ暗になってきたかと思ったら・・・ゴロゴロゴロと雷鳴が轟き出した。まずい!小走りに下山。
早く尾根から離れなければ危ないので、休暇村分岐点からは距離が遠くなるが傾斜が急な休暇村側の登山道をひたすら下りた。標高800mあたりまで下りたところで雷鳴は遠のき、空が明るくなってきた。6時10分、休暇村の登山口に到着、ここまで来れば安心だ。あとはゆっくりと田貫湖湖畔を歩いて駐車場に戻った。

田貫湖から見る富士山は雲の中。下に巻く黒い雲は稲妻が走っていた。
まだ4月だというのに既にゲリラ豪雨の季節を迎えてしまったような空だった。数年前の5月連休に大菩薩連邦をテント泊縦走した時も同じような雷雲に捕まったことを思い出した。あの時はもっと高度が高くて隣の山に稲妻が落ちるのが見え、生きた心地がしまかった。まだ春だからといって、山の天気は侮れない。

こんな上品な色をした花にも出会えた。

薄ピンク色のキクザキイチゲ

スギ・ヒノキの林床ではフモトスミレが真っ盛り。

こちらは葉に筋が入ったフイリフモトスミレ。両者が仲良く咲いている。

日当たりの良いベンチの脇にはニョイスミレ。田貫湖ほとりの遊歩道沿いにもたくさん咲いていた。

ヒノキの林床に咲いていたコミヤマカタバミ。

富士山は雲に隠れてご機嫌斜め。
休暇村への分岐点あたりから、目的の花のひとつであるナガバノスミレサイシンが姿を現した。そのあたりから山頂まではこの花がたくさん咲いている。さらに高度を上げるとキクザキイチゲとトウカイスミレが姿を現した。しかしいずれも昨年よりは数が少ないようだ。キクザキイチゲは花数は少ないものの、小さな葉は昨年以上にたくさん出ているように見受けられ、おそらくは数が減っているのではなくて今年の花付きが悪い(昨年が良すぎた)のではないかと思われる。中腹で小雨が降り出してしまいカッパを着たが、通り雨でこの時はすぐに止んでくれた。しかしその後・・・!

カタクリが満開。

こちらはエイザンスミレ。この山では意外と少ない。

姿を現したナガバノスミレサイシン。標高1,000m付近の中腹から山頂にかけてたくさん咲いている。

小さな小さなスミレ、トウカイスミレ。撮影してくださいとばかりに良い場所に咲いていた。

小雨が降ったが、雨が上がった時には富士山の裾野に虹が出た。展望が悪かったのが残念。

シロバナナガバノスミレサイシン

花弁の中まで真っ白。

ナガバノスミレサイシン群生

キクザキイチゲがお目見え。

満開のちょうど見頃を迎えていた。

3兄弟

夕陽を背に咲くキクザキイチゲ

小さくて地面を這うように咲いているトウカイスミレは撮影が難しい。

ナガバノスミレサイシンとトウカイスミレ。

長者ヶ岳山頂から見る富士山。一時は青空が広がったが再び雲行きが怪しくなってきた。

山頂付近にはこんな変なものも。ピンク色をしたキクザキイチゲの葉。成長はしないと思うのだが、もし花が咲いたらどんなのが咲くんだろう?
存分に花を楽しみながら4時15分山頂到着。コースタイム2時間のところを3時間半かかって登ったことになる。もう誰も居ないだろうと思っていた山頂にはテント泊の若者4人組が歓談中だった。山頂周辺を散策して4時半ごろから下山を始める。5時半ごろから空が暗くなってきたので早めにヘッドライトを装着した。その直後、小雨が降り出してきたかと思ったら・・・ゴロゴロゴロという雷鳴が轟いた。ほぼ頭の真上である。早く高度を下げねば・・・と小走りに登山道を下りるが、傾斜の緩いこの尾根はなかなか高度が下がらない。そのうち頭上で閃光が走ったかと思ったら5秒もしないうちに雷鳴が轟くようになってきた。雷雲が少し下がってきたようだ。毛無山の山塊は既に真っ黒な雷雲がひっかかっている。雨はあられが混じるようになってきた。

空が真っ暗になってきたかと思ったら・・・ゴロゴロゴロと雷鳴が轟き出した。まずい!小走りに下山。
早く尾根から離れなければ危ないので、休暇村分岐点からは距離が遠くなるが傾斜が急な休暇村側の登山道をひたすら下りた。標高800mあたりまで下りたところで雷鳴は遠のき、空が明るくなってきた。6時10分、休暇村の登山口に到着、ここまで来れば安心だ。あとはゆっくりと田貫湖湖畔を歩いて駐車場に戻った。

田貫湖から見る富士山は雲の中。下に巻く黒い雲は稲妻が走っていた。
まだ4月だというのに既にゲリラ豪雨の季節を迎えてしまったような空だった。数年前の5月連休に大菩薩連邦をテント泊縦走した時も同じような雷雲に捕まったことを思い出した。あの時はもっと高度が高くて隣の山に稲妻が落ちるのが見え、生きた心地がしまかった。まだ春だからといって、山の天気は侮れない。

こんな上品な色をした花にも出会えた。

薄ピンク色のキクザキイチゲ
ダイヤ狙いで歩くのは身体に悪いので、次回は健全に花狙いでいってみたくなりました。
あ、天気予報がヤバそうなときには行きませんけど。