後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

鉄道マニアの気持ちが分かりますか?

2009年06月28日 | 日記・エッセイ・コラム

昔、全国の国鉄の路線で蒸気機関車が大いに活躍していた記憶をお持ちでしょうか? 70歳以上の高齢者ならきっとあの石炭の煙の匂い、悲しげな汽笛の響きとともに懐かしく回想されると思います。それが高じて鉄道マニアになり、カメラスポットに三脚をたて列車を待つ趣味になる人もいます。しかし昔の体験のない若い人々にも鉄道マニアが多いのです。写真を撮る、模型を作る、鉄道グッズを蒐集する。いろいろな楽しみ方があります。私は鉄道マニアではありませんが気持が理解できます。船のマニアだからです。船なら機会がありさえすればどんな船にも乗ります。帆船日本丸、豪華客船日本丸、川崎ー九州の快速フェリー、名古屋ー北海道の豪華フェリーの木曾、伊豆諸島通いの かめりあ丸、快速の水中翼船、河口湖や山中湖の子供向き遊覧船、なんでも乗りました。乗ってエンジンの調子や船の重量配分や揺れ方などを考えながら楽しみます。

写真も撮ります。最近撮った写真を5枚掲載します。始めの2枚はいつもレンボーブリッジを車で通るとき見える白い船体の写真です。独立行政法人航海訓練所の練習船の青雲丸(後)と大成丸(前)のです。その次の写真は伊豆七島通いの水中翼船です。4枚目の写真はシンホニィークラシカ号で最後の写真はヴァンデアン号です。夕方の観光クルーズの様子です。最後にもう一枚、独立行政法人航海訓練所の帆船日本丸の優雅な写真を付けます。1999年博多港での写真です。同じ型の帆船、海王丸も航海訓練所にあります。 (出典:http://www.yado.co.jp/ship/nipponmaru/nipponmaru.htm )

このような何の変哲も無い船の写真を見ているだけで幸福感につつまれるのです。気持ちが元気になるのです。ご覧になって幸福を感じて頂ければ嬉しく思います。

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教養としてのキリスト教(16)信者と信者でない人の違いを知っていますか?

2009年06月28日 | うんちく・小ネタ

私達の周りには仏教的な習慣が沢山あります。ですから日本は仏教国です。しかし人々へ仏教徒ですか?と聞くと、違います。私は無宗教ですと答えます。

キリスト教の信者とそうでない人の違いはあまりありません。信者になると人格円満になるというのは真っ赤なウソです(これは私に限ったことですが、、、)。

信仰を持っていなくても高潔で、人格が良く、誰にでも優しい人が多くいます。

それでは信者と信者でない人の違いを判断できるものはあるのでしょうか?

今日の福音書の朗読ではイエスが起こした2つの奇蹟のことでした。12年も出血が止まらないで困っていた女の病を一瞬のうちに治してしまったのです。もう一つは息絶え、死んだ少女を、「少女を、起て!」と命じて生き返らせた奇蹟です。

この奇蹟を信じますか?と、信者に聞いてみます。「信じています」とか「信じようとしています」という具合に肯定的な返事があれば信者と判定してほぼ間違いがありません。信者でない人は奇蹟に関心も有りませんし、もちろん100%信じでいません。

カトリック信者と自称している私は半信半疑です。本当に起きたことと思うときもあるし、偶然治ったと思う時もあります。しかし一瞬でも信じたのなら信者と判定してよいのです。

ダーウインの種の起源も真理なら、旧約聖書の創世記も真理なのです。節操がないと目くじら立てるから人間の間に争いや戦争が起きるのです。

今日のマルコの福音書にはイエスと弟子たちの人間らしい会話も書いてあります。出血の病に苦しんでいた女は群衆の混雑にまぎれてイエスの後ろから服の裾に触ります。そうすれば病が治ると信じていたからです。イエスが振り向いて、「私の服に触ったのは誰だ?」と聞きます。

弟子達はイエスが怒っていると誤解して、なだめます。こんなに群衆がひしめいているのですから、触ったくらいで怒らないでください!と。しかしイエスは触った女の病を治して上げたかっただけでした。前に回ってひれ伏した女に、「貴方の信仰があなたを救った。安心なさい。もうその病気は治ります。元気に暮らしなさい」と言ったのです。

キリスト教の聖書にはこのような弟子たちとキリストの、実際にあったような人間的な会話が沢山出てきます。ですから分かりやすい、そして面白い読み物になっています。

宴会の場合、お客が酔う前は良い葡萄酒を出して、酔ってきたら悪い葡萄酒を出すという文章もあります。2000年前の人間が現在の私達と同じことをしていると思うと途端に親近感が湧いてきます。そうして奇蹟の紹介があります。ですから私は半信半疑ながら全ての奇蹟物語を信じています。私の場合は一つの例でしかありません。もっともっと立派な信者が沢山居ます。

しかし、教養としてのキリスト教を書く以上は、真実の知識を提供すべきと思います。恥ずかしいからといって事実を曲げて書くのはいけないと思っています。多少でもご参考になれば嬉しく思います。(続く)


あなたは日米安保条約とNATO条約の違いを知っていますか?

2009年06月28日 | 国際・政治

2000年頃、アメリカ国防省の仕事をほんの少し手伝っていた。ある時、海軍研究所の有名な研究者の W博士が日本の基礎研究の状況を視察に来た。同行して全国の大学や研究所を回った。2人だけの旅の間に親しくなり、いろいろな話をした。その中で、彼が日米安保条約とNATO条約の違いを説明してくれた。皆様はその違いを一言で説明できますか?

日米安保は相互軍事的義務の無いが、NATOの方は軍事義務があるという。分かりやすく言えば、アメリカが北朝鮮に攻撃されても日本の自衛隊は北朝鮮を攻撃する必要がない。しかしNATOは加盟国の一国がある国から攻撃されたら加盟国すべてが攻撃しかえす義務があるという。例えばポーランドがロシアに攻撃されたらアメリカは勿論、ドイツ、イギリス、など全ての加盟国がロシヤを攻撃する義務がある。

日本人はこの違いを分かっていないが、アメリカ人は重大な違いと思っていると、W博士が言う。これを日本人はどのようにするかによって日本の将来へ大きな影響が出るとも言う。

イラクへ自衛隊を駐留させた。インド洋で海上自衛隊の船がアメリカ海軍の船へ給油をした。ソマリア沖での海賊の取り締まりもした。なぜ海上保安庁の巡視船ではいけないのか?あなたはお分かりでしょうか?最近では日本政府がアフガニスタンの安定のために外務省の文官を派遣したと報じられている。

日本の政治家の多くは安保条約の改定なして、事実上はNATO条約と同じように格上げしようとしているのだ。その事実を国民へ一切説明していない。これこそ日本の政治権力者の民主主義無視の態度と思える。

アフガニスタンを確保するためにアメリカは「地方復興チーム」(PRT)をNATO加盟国参加のもとで展開しはじめた。そのための特殊任務の軍隊を送っている国々は、アメリカ、ドイツ、スウェーデン、ノルウエイ、リトワニア、スペイン、イタリー、チェコ、ハンガリー、トルコなどなど。日本の政治権力者の多くは遅れては損をするとばかり外務省の文官4人を派遣した。

6月26日読売新聞3ページ目に「アフガン復興 文民の出番」 外国軍に守られ 学校建設支援、という題目でPRTへ日本がどのように協力するか詳しく報じている。しかしその報道ぶりは貧困国支援のボランティア活動という雰囲気で書いている。そうではない。NATOの軍事行動へ協力しているのだ。日本のマスコミが過酷な事実をやんわりと報道する何時ものやり方なのです。

さて皆様は日米安保を改定した方が良いとおもいますか?するとしたらどのように変えることをお望みでしょうか?

今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。   藤山杜人